 |  |  | | | プジョー 406 ブレーク V 6 | | ユーザー愛車紹介 |  | そもそもプジョーのお店に行ったのは、プジョーの自転車に乗っていたからだったという中村さん。目的の自転車の水飲み用ボトルはなかったが、代わりにカタログをもらって帰った。そこからプジョーとの生活が始まるとは。こだわりのクルマ選びと、愉しいプジョーライフをうかがった。
○プロフィール お住まい:川崎市 お名前:中村さん 年齢:36 歳 趣味:自転車、スポーツ(テニス)、写真
○愛車 プジョー 406 ブレーク V 6 外装:バルカンレッド 内装:ベージュ 新車で購入 納車日 2000 年 2 月 18 日 購入店 BLUE LION 横浜港北
○車歴 ホンダシビック 日産テラノ ホンダオルティア プジョー 406 ブレーク |  | 文:齋藤利也 写真:柴田康年
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|  |  |  |  |  |  | 齋藤利也 [VividCar特派員] |  |  |  | | オープンというものが、こんなに気持ちのいいものだとは思わずに齢を重ねてしまったと、最近後悔している。連休中の某日、時に渋滞にはまりながら、海岸沿いを走った。真夏のような日だったせいか、オープン初心者の私は軽い日射病になりつつ、車を転がしていた。日焼けの跡とともに、あの楽しかった一日が心に焼き付き、今度クルマを買い足すとしたらオープン以外にないと思ったのだった。買い足せるのかい。 |  |
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 |  |  |  |  |  | MTBのほかに、折畳み式も。 計5台のプジョーオーナーである。 |  |
|  |  | 自転車が、クルマを呼びよせた。
それまでもご夫婦揃ってプジョーのマウンテンバイクをお持ちだった中村さんは、自転車とはいえれっきとしたプジョーオーナーだった。ある日、自転車用の水を入れるボトルもプジョーのロゴが入ったものにしよう思い立った。 そこで、プジョー(こちらは車の方)を扱うディーラーに奥さんを派遣。しかし、そこに自転車用品はなく、奥さんが持ち帰ってきたのは 406 のカタログだった。それ以前にも、モーターショーで 406 を見ていた中村さんは、カタログを見ながら次第に魅かれていくのだった。 406 を購入したのはちょうどモデルチェンジの時期。現行型より旧型のフロントデザインを気に入っていた彼は、ディーラーに探してもらって、おそらく日本で最後の一台を手中に収めた。後になってプジョー仲間の HP を訪れたとき、同じものをあと一歩で逃した人がいたことを知ったという。幸運にも恵まれて、こうして中村さんの幸福なプジョーライフが始まる。 |
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 |  |  |  | | パワーアップした新型に目もくれず、この顔を選んだ。 |  |
|  |  |  | 小学生から、クルマ資金を貯金する。
小さい頃から車が大好きだった中村さんは、いつか自分でクルマを買おうと思い、小学生からお年玉を貯金していた。貯蓄額が増えるにつれて現実味はいよいよ増し、高校生からは本格的に意識して残高アップに励んだという。そして、大学 2 年になり、初めてのホンダシビックを手にする。最初の車検を社会人になってから迎えられるという計算の上だ。用意周到なのである。「買ったらもううれしくて走り回るのですが、ガソリン代、駐車場代、保険もすべて自分でまかなっていたので大変でした」。当然のように、結婚する前のデートもドライブばかり。「デートに箱根は当たり前でした」と奥様。その後、テラノを買うとき先輩から「RV、ワゴン、ワンボックスに乗るともう戻れないよ。若いうちはもっと違うクルマを楽しんだら」といわれた。「ほんとかな」とその時は思ったが、今では「そうなりつつありますね」と中村さんは笑う。
406 を購入するとき、306 ブレークも検討したが、その時乗っていたオルティアより荷室が狭く、車重も重かった。「走りや使い勝手であとから後悔したくなかった」ので候補から外れていった。406 ブレークの荷室の広さもあるが、選んだ一番の理由は、カッコ良さ。ピニンファリーナが手がける 406 クーペを「趣味として」好きだったことも、中村さんの背中を押した要因のようだ。「アフターパーツでカッコ良くなる車は多いですが、ノーマルで、素で、かっこいいのが好きなんです。いじらないで乗りたいですから」。一年半ほど過ぎたいまでも、車庫に入れる前にほれぼれと眺めてしまうそうだ。 |
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 |  |  |  | 趣味の多彩さで、HPもバラエティに富む楽しさ。 お話もその通りでした。
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|  |  |  | 直進安定性に感激。燃費にちょっぴり涙。
「納車されて最初の夏に、大阪までノンストップで行っちゃいました」。中村さんは、その直進安定性に高速で感激したという。「ハンドルに気を使わなくていい。ひと言でいうと、ラク。トルクもあるし、エンジン音も心地いいし」というご主人のファーストインプレッションに対して、奥様は「すぐに温風が出たのは感激でした」。ちなみに納車は厳寒の 2 月。「エアコンの利きもいいですよ」と助手席的ご満足。難点は、街乗りで 5 〜 6 km という燃費。シフトパターンが日本の状況に合ってないと感じることも気になるところという。 1 ・ 2 速で 3000 回転までシフトアップしないことがあったり、そのせいで高速のだらだらした渋滞で変なエンジンブレーキがかかったりする。「アクセルワークで加減するのですが、もうちょっとなんとかならないか」と思っている。これらの要因もおそらく燃費に関係していそうだ。 |
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 |  |  |  | 愛車と会話するように走る中村さん。 奥様に焼きもち妬かれないでくださいね。 |  |
|  |  |  | クルマという、機械にして生き物を飼うこと。
初めての輸入車を手にして、中村さんのクルマへの意識はちょっと変化した。「クルマは単なる機械じゃないということです。その日によってエンジンの掛かり具合が違ったりするのは、機械としてみると欠陥かもしれません。国産車のように水温計がいつも振れないで一定というのは安心ではありますが、406 は暑いときは暑い、寒いときは寒いと言ってくれる。生き物みたいというと誤解されるかなぁ。でも、趣味のクルマとしてみたとき、どっちが愉しいか、どっちがつまんないか」と、初めて思ったという。406 も買った当初はエアコンのトラブルなどがあり、細かいところにも神経質になっていたという。しかし、プジョーオーナーの声をインターネットを通じて聞いているうち「あまり神経質になっても」と思いはじめ、いまでは、そういうクルマの息づかいを感じることが愉しみでもあるという。「クルマに教育されたんです」と笑う。
「これからも、406 について、クルマについて、もっと知っていきたいと、国産車に比べてずっと強く思います。万が一、調子が悪くなることも含めて、この先が愉しみ」という。そんな愉しみを教えてくれたのが輸入車だと、買ってみて気付いたのだった。「テラノの時もそう思っていたのですが、クルマは使うんじゃなくて遊ぶものなんだと、もう一度思いだしました。クルマを遊びと見ない人には、輸入車は魅力を感じないかもしれません。無駄な買い物だと思うんでしょうね」中村さんは、今日もドライバーズシートで眉間にしわを寄せ、なにやら独り言を言っているはず。隣りで奥さんが話しかけても馬耳東風の構え。「機嫌が悪いのかと思っちゃう」そうだが、ご当人はエンジンの音を聴いて今日の 406 の調子を探っているらしい。本人は楽しんでいるつもりと、最近奥様は達観された。でも、それならもうすこし愉しい顔のほうが奥様も安心ですよ、中村さん。 |
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