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2002/02/ |
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haymarket

STAGE HAND
舞台裏 
フォーカス RS の来年の目標はインプレッサからの王座奪還だ。
フランソワ・デルクールが WRC の過密スケジュールの合間を縫って、
RS の完成状況を伝えてくれる。
 文 :ステファン・サトクリフ
写真:ピート・ギブソン
翻訳:有限会社ロゴス・トランスレーション・サービス
Copyright©2001 Haymarket Magazines Limited
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[出版社]
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| 日本のマーケットで売られているクルマとは仕様は違うかも知れませんが、本格的なテストレポートと、本国ならではの興味深い記事をお届けできると思います。歴史のある雑誌ならではの内容にご期待下さい。 |
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ステアリングを握るキレた奴
本来なら、フランソワ・デルクールはとうに一時間前に我々と一緒にいることになっていた・・・。だが、今彼はベルギーのロメル近くにある村のレストランで座っている。と言っても、それも責められない。五日前、彼はサイクリング中に大きな事故に遭い、右手の骨を折ってしまった。それでも、二日前のアクロポリスでのラリーでは、フォード・フォーカスを操って 5 位という成績を残している。
T シャツがマウンテン・バイクのフロント・ブレーキに引っかかってしまい、体がハンドル越しに放り出されるという事故の後、かかりつけの医者はデルクールに少なくとも 5 週間の運転を禁じた。しかし、結局デルクールはラリーに出場した。
そして今日、デルクールはバルセロナへ 2 日間のテスト走行へ出かける前に、ロメルにあるフォードのテスト・トラックで私を新型フォーカス RS に乗せてくれることになっている。フランソワ・デルクールはどうも、医者の言うことには従わないタチのようだ。
だが、自分の胃袋には間違いなく従う。彼から「腹が減ったんだが、そこの社員食堂のチーズ・ロールはどうもいただけないから 1 時間くらい遅れる」と、連絡が入ったとき誰もそれを気にしなかった。彼に会ったことのあるフォードのエンジニアたちは、意味ありげに苦笑いした。奴が腹ぺこなら好きに食べさせてやればいい、と考えているのが分かった。それから、我々は目の前の固そうなバゲット・デュ・フロマージュをしばし黙って見つめた。
今日の予定は、新しく登場するフォーカス RS のサスペンション設定をフォードが承認できるようにするということだ。それ自体大変に名誉あることだが、デルクールのような男と一緒に仕事をするのはまた格別の名誉といえる。
彼のことを知る人は、彼を「ステアリングを握るキレた男」と表現する。RAC ラリーのステージ間の田舎道で時速 150 マイルものスピードを出し、警察に捕まったという話を聞いてから、私はこの男に是非会ってみたいと切望していた。この噂が本当かどうかはいざ知らず、デルクールはスピード狂との評判を勝ち得ている。
フォーカス RS に携わったフォードのメンバーもまた同様の評判を得ている。エンジニア・マネージャのネイル・ブリッグスとそのチームは根っからのエンスージアストだ。彼らは週末ごとにレースやラリーに参加している。そしてその彼らが、今回の出来映えにプライドを持っている。とりわけ、この車が 2002 年に発売されると、ここ5年で栄光の RS バッジを冠した最初の車となるのだ!
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巨大な 18 インチ・ホイールとブレンボ製ブレーキ
で、RS はポルシェ 911 と同レベルの制動力を持つ。
RS バッジはドライバーを刺激する。
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フォーカス RS の出来映え
ブリッグスとそのチームが興奮気味なワケを知るには、彼らが開発したフォーカスが格好だけではなく、まさにホンモノであることを理解しなくてはならない。ブリッグスによると、フォーカスは前輪駆動にも関わらず、旧エスコート・コスワースより速く走る、完成度の高い車なのだ。
足下に目をやると、光輝く巨大な 18 インチ・ホイールと、その軽くふくらんだホイールアーチが特注のミシェラン製タイヤ・セットをなんとか抱え込んでいることに気付く。普通のフォーカスがいかに優れていようと、これ以上楽しめる車はないだろう。
ブリッグスによると、車両の 70 %が技術的に新しくなっている。これには、200 bhp(147 kW)、235 ポンド・フィート(317.3 Nm[32.4 kg・m])ターボ・エンジン、フロント・ディファレンシャル(クワイフ製)、ブレーキ(ブレンボ製)、シート(スパルコ製)、そしてオリジナルサスペンションが含まれる。通常、フォードが車両の設計から完成まで 4、5 年要していることを考えると、これだけのものをわずか 70 人で、しかも 16 ヶ月ちょうどで仕上げてしまうとはまさに驚くべき技だ。
しかし、フォーカス RS は完全に仕上がったというわけではない。実際、今日我々がここにいるのも、そのためなのだ。エンジン、ギアボックス、内装、ブレーキは十分に完成している。だが、シートとサスペンションはまだ検討中だ。
基本的にブリッグスと彼のチームが気に入っているセッティングが 2 種類あるのだが、彼らはどちらにするのかを決めかねていた。予定では私を助手席に乗せて、デルクールに両方のセッティングで運転してもらい、フィードバックをもらうとのことだ。デルクールが、黒いテスト・カーにセッティングされ、深くホールドしてくれるスパルコ製のシートを気に入れば、それにほぼ決まりとなるだろう。
サスペンションに関しては、ブリッグスはデルクールがおそらくワイルドなセットアップを好むと読んでいたが、私がどう思うかということにも強い関心を抱いていた。そしてなんと、月末にその分のギャラまで振り込んでくれるという。
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デルクールの経歴: デルクールはフォードでベストの成績を残している。
エスコート・コスワースでモンテ・カルロを含む WRC を 4 度優勝し、1994 年のワールド・タイトルも事故で両足を骨折するまで争っていた。
二輪駆動のプジョーでの数シーズンがそれに続き、206 WRC プロジェクトによって一流に返り咲いた。
2000 年末にプジョーを抜け、2001 年からフォードが彼を獲得した。
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