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VOL3  儲からなくてもいい!? 蔵でフェラーリを売るいわきのクルマソムリエ 前編

「これからは愛と個性があるクルマ屋さんじゃないと!」と主張するバラエティ自動車ジャーナリスト、小沢コージが全国で見つけたユニークスタイルのクルマ屋さんをご紹介する新連載。3回目は福島県のいわきで見つけた「蔵でフェラーリを売る男」、長谷川さん。見た目以上に硬派かつナイスなアグレッシヴな男でっせ〜!!

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IMG_0031small.jpgいわき市内にある昭和10年に建てられた歴史ある金物屋の蔵を改造し、自分の好きなクルマのみを売っている男、長谷川元32才。ハッキリ言って相当なこだわり人間であーる
〒970-8026福島県いわき市平五町目6-1 Tel0246-22-8778もしくはporta rossa auto garerriaホームページまで!

 

 

IMG_0151small.jpg築70年以上の元金物屋の蔵IMG_0045small.jpgしっかりと手入れされている天井の梁IMG_0143small.jpgフェラーリとの相性もバッチリ

どうせなら蔵で高品質に売りたい…

 もはや10年以上も全国のクルマバカを見続けている不肖小沢コージ。そしてその私が、今後クルマ屋は個性化する! という勝手な仮説の元に始めたこの『愛と個性のカーショップ』連載。
 今回は栄えある3回目なのだが、これまたなかなかの人物を発見してしまったッ! そう、福島県はいわき市にあるporta rossa auto garerriaの長谷川元さんであーる。
 まだ32才と若く、それでいて黒縁メガネも目元涼しいなかなかのイイ男なのだが、これがかなりのチャレンジャー
 というのも輸入車の正規ディーラーがメルセデス・ベンツやBMW、せいぜいVWぐらいしかなく輸入車後進地帯とも言われているいわき市。しかし、自らフェラーリやポルシェ、そしてマセラティといったこだわりのマニア系を愛する長谷川さんは、その状態に業を煮やし、昨年末に自分自身で輸入車専門ショップをスタートしてしまったのだ。
 しかもそのスタイルが奮っている。普通のガレージで売っても面白くないだろうと1年も家主を口説いて借りた風情と歴史ある蔵でクルマを売っているのだ。なかなかできないこだわりである。
 そしてその覚悟がまた奮っている。なんだかんだで安い国産車や軽ばかりが売れ、簡単に客が付かない高級車ビジネス。しかし、地元にそういう文化を根付かせたい一心の長谷川さんは別にクルマで儲からなくてもいいと赤字覚悟でスタートしちゃったのだ。

 クルマビジネスですぐに成功しようと思ってもなかなか上手くは行かない昨今。確かに好きなことをやって生きていければいいぐらいの覚悟が必要。とはいえ言うは易しで行うは難し。なかなか実行に移せぬもの。しかし長谷川さんはアッサリと勝負に踏み切るのである。ここんところが彼の大物たるゆえんであり、今回はそれをじっくり探っていこう。
 

 

IMG_0069small.jpg蔵ならクルマの保存状態もバッチリ!IMG_0070small.jpg未だにクルマで走るのが大好き。まさに趣味を仕事にしてしまった男。

『本当にボク、アホだったんで…(苦笑)」

 ってな具合に思い立ったら吉日タイプの長谷川さん。聞けば根っからそうだったらしい。
 順調に学校を卒業、地元の銀行という手堅いの職業に就いたのだが、ハタチ前に4輪免許を取ったらクルマが楽しくて楽しくてしょうがなくなり、サーキットに通い出しただけじゃない、「本当にボク、アホだったんで」と毎年のようにFD4S型マツダRXー7や、R32GT−R、32型フェアレディZを購入しだす。
 いったいそのカネどうしたの?って言いたくなるが、24才ぐらいまで会社の寮に居てカネがかからなかっただけじゃない。「夕食の時は晩飯を食うか、パンを食べるか、タバコにするか」で迷うくらいの思い切った性格で、オマケに「しょっちゅう先輩の家で食べさせてもらってたから、年間1000万円くらい使ってた」という。

 それも車両だけじゃない。草レースにハマって近くのエビスサーキットに通いまくり年間300万円はタイヤに使ってたっていうからハンパじゃない。
 ホンマにアホ!? じゃなかった、好きになったら止まらない性格なんですなぁ。
「600馬力のGT−Rとか見て、時速300キロぐらい出んのかなぁ…とか考え始めたらもう作りたくてしょうがなくなるんですよ」っていうからまさしくビョーキだ(笑)。
 
(続く)