Headline

more.gifホット!

「快適なマリンライフへと誘う、二つのセダン」<後編>

クルマはもちろんサーフィンにゴルフと「かっこよく遊べる大人」の世界を自ら実践&紹介している、自動車ジャーナリスト・九島辰也が久しぶりに登場!聞けば、最近はヨット&ボーティングの世界にハマっているという。マリンライフは男心をくすぐる究極的な趣味。うらやましい〜!しかし、ミーハー上等といって憚らない本人が、珍しく「安全があるからこそ楽しめる世界だ」と意味深な発言を……。一体ナニがあったのか?陸と海の二つのセダンに乗って感じた「真の大人が持つべき価値感」を九島辰也が綴る、ボートとクルマのお話、後編です!

レポート=九島辰也 写真=茂呂正幸

[ PR ] 趣味を仕事に変える! そんなの無理だと思っていませんか?

SUBARU LEGACY B4×YAMAHA FR-23 Active Sedan

sized_Y05_2951.JPG

安定した走り、高い性能の確保は安全へのカギ

 

sized_Y05_2963.JPG後ろにあるFR-23アクティブセダンの開発に携わったヤマハ発動機の福山美洋氏。このFRー23をはじめクルーザーからフィッシングボートなど数々のボートを手がけてきたエンジニアだ。ボートのみならず自身もクルマ好き。スバル・レガシィB4を見るやいなや「おっ、これアイサイト搭載車ですね。こうした安全技術を開発し、実用化したことはすばらしい」と称賛。sized_Y05_2995.JPG波を突き進む凌波性、一方で静止安定性という相反する性能を両立したWTBハルという新設計のハルを導入。評価の高いモデルをベースにチャイン幅を拡大するなど、波浪中横揺れ性能(波の影響の多い外洋での横揺れを抑える)を大幅に向上させている。船のハンドリングを決定するハルは、クルマでいえばシャシー/フレームのような存在。安定性安全につながる重要な基本の部分。sized_Y05_2772.JPGFR-23同様、全モデルよりトレッドも含め車体が広がったレガシィB4は、走行安定性が高くなり、フルタイムAWDともあいまって高速域での安定感はバツグンだ。これはアフターレジャーでいささかお疲れ気味の帰路には、とても頼もしく感じる性能なのである。sized_Y05_3378.JPGFR-23の全長は7.09m。クラシカルなデザインで、キャビンやデッキはひろびろ。家族で楽しめる手ごろな小型クルーザーだ。写真はEX-F150というトップグレード仕様で小売希望価格は727万1303円(税込)ベースグレードは586万5563円から。決して高嶺の花ではない。

バランスの追求が生む安定という安全

 クルマの構造やスペックを解き明かしていくと、航空機の技術にリンクすることがよくある。空気の薄いところでパワーを出すために開発されたターボチャージャー、錆びや腐食に強いアルミボディ、それに最近では燃費向上のため空気抵抗値も見直されている。世に出ているハイブリッド専用車がどうしても似たカタチになってしまうのはそんな理由も関係する。

 乗り物の進化という意味で、航空機の技術がクルマに取り入れられるように、フネの技術もまた多くのトランスポーターに影響を与えている。浮沈構造やFRPの加工技術、ハルのデザイン云々……。海上という特異な領域で、舵をコントロールしたり安全性を確保することは、先端技術なくして語れない。
 もちろん、基本となる柱は前編で記したような低重心や左右のバランス、中心より遠いところに重い物を設置しないといったところにある。その精度なくしてフネの構造は成り立たない。

 今回、開発の陣頭指揮をとったヤマハ発動機ボート事業部の福山美洋さんにお話をうかがったところ、このFR-23アクティブセダンのコンセプトは「爽快、快適、安心」であり、実現のためには、走りの操安定性に加え、停止中での安定性という相反する要素を解決しなければなかったという。快適にクルージングやフィッシングを楽しんでもらうために、波の影響の大きい外洋での横揺れを低減するため船体設計を見直しているそうだ。低重心化も大事な要素になっている。振り子を考えればわかるが、船体が高いと左右の触れが大きくなり、安定性は低くなるのだ。FR-23では、同じクラスの走行評価の高い船艇をベースに、チャイン幅やセンターキールなどの形状を見直し、安定性を大幅に向上させている。いわば、クルマでいうワイドトレッド化やシャシーの見直しを徹底して行ったというわけだ。「安定性の確保は、安全にもつながります。水平対抗エンジンという低重心を可能にするエンジンを採用しているスバルは、それだけでも安定性では大きなアドバンテージがありますね」と福山さん。


 さて、今回マリーナで舵を握ったクルージングボートFR-23アクティブセダンもそうした基本の柱を大切にしている。実際に走らせればすぐにわかるが安定性は明確で、それがそのまま信頼に値する。シルエットは大きく安定感があるように思わせるが、全長7.09m×全幅2.55mの船体スケールは扱いやすいサイズだ。

 

sized_Y05_3400.JPGワンクラス上の船と同等の高さ・幅を持つひろびろとしたキャビン。ベンチにもなるシートの下のアンダーバースは一人寝れるくらいのスペースが確保されている。開放的で明くゆったりめの船内は、まさに洋上を走るセダン。開放的でひろびろとしたレガシィB4にも通ずる大きなポイントだ。sized_Y05_3406.JPGウッドパネルが配されたコックピット。今回の目玉のひとつ、このクラスではあまり装備されてこなかった、充電式マリンエアコンシステムも装備(オプション)。より快適さを追求している。sized_Y05_2913.JPG片ひじついての運転などは言語道断!と怒られてしまいそうだが、それだけ快適だということ。長距離の高速移動にはリラックスできる空間も必要だ。レガシィB4の室内は、広く快適だが、機能的で、疲れない。その真価は長距離を移動したときに発揮する。後部座席も広く、適度な囲い込み感が安心感をさそう。sized_Y05_3482.JPGセダンながらB4のラゲッジスペースは非常に広いく、開口部もご覧のとおり、かなり大きく扱いやすい。マリンスポーツに欠かせないアイテムも相当に積み込める。今回着用のマリンウエアはすべて、セーリング業界のトップブランド「セイルレーシング」製だ。マリンでに快適な性はそのままに、街着としても楽しめるファッション性を持つ。http://www.sailracing.jp/

基本性能の高さが光る、ホンモノ

 特徴的なのはキャビンの大きさで、これはFR32のソレをそのままスライドしてきたような印象だ。なので、通常の23フィートよりラグジュアリーさを感じさせるのもひとつの長所といえるだろう。もちろん、キャビン自体が広く居住性が高いというのが大きなウリとなる。

 そんなキャビンにはじつに多くの仕掛けが備わっている。2枚のドアからなる開放可能なキャビンドア、充電式マリンエアコンシステムとソーラーパネル、電動サンルーフ、マルチ左舷シート、パイピング付きドライバーズシートなどオプションまで含めればキリがないほど。バーススペースも広く天窓となるスカイライトハッチが自然な光を集める特典付きだ。
 こうしたキャビンの快適性を求めたのが“セダン”というネーミングの源なのかもそれない。ルーミーでコンフォータブルな空間がクルマでいうところのセダンに値する。また、最近はクルマの世界でもスポーティなセダンが繁殖しているが、“アクティブセダン”はまさにそんなイメージをかき立てる。単にキャビンが快適というだけでなく、このボートは舵に対する応答性がよくキビキビした動きを見せてくれる。
 
FR-23アクティブセダンのそんな動きを楽しんでいると、今回マリーナまでのパートナーとして活躍してくれたレガシィB4 2.5GTアイサイトはまさにソレだと感じた。低重心からなる基本構造とルーミーで快適なキャビン、それとアクティブな運動性能が共通項目として挙げられる。

 ボートライフは楽しいがその根底には安全性が必須となる。それなくして快適なクルージングはありえない。大切な家族や仲間を誘って海原に出るのだから当然のことだ。と同時にそれはクルマ選びでも同様に求められる。だが、ボートと違い選択肢の多いクルマでは、価格や積載性などが優先されることも珍しくない。そんなに重心が高くて大丈夫なのか?ってクルマもかつては少なくなかった……。
 
 つまり、大切なのは“ホンモノ”を見極める目。フネもクルマも基本構造がしっかりしているか判断できる目が必要となる。その意味じゃ今回のパートナーは絶妙な選択。レガシィB4 2.5GTアイサイトはグッドなマリーナエクスプレスである。

【問い合わせ】
■富士重工業株式会社
http://www.subaru.jp
(車両名をクリック!)
スバル・レガシィB4


■ヤマハ発動機株式会社
(以下をクリック!)
ヤマハ・マリン製品

■SAILRACING(マリンウエア)
(以下をクリック!)
SAILRACING



 

sized_Y05_3428.JPG<レガシィB42.5GTアイサイト>2.5リッター水平対向4気筒DOHC16バルブ+ターボエンジンを搭載。最高出力は210kW(285ps)/6000rpm、最大トルクは350N.m(37.7kgm)/2000-5600rpmを発生。マニュアルモード付きの5ATと組み合わされる。スティールシリバー・メタリック。メーカー希望小売価格は322万3500円