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ベトナムに交通ルールはなかった!?

シクロの前からの景色をお楽しみください。

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VividCarニュース子がこの冬、ベトナム観光に出かけた。モータリゼーション真っ只中のベトナムは、交通戦争真っ只中でもあった!

R0016326.JPGものすごい数のモーターバイクR0016331.JPGフツウの横断歩道の渡り方

ハノイの冬

1990年代にベトナム観光ブームが起きたのは、筒井康隆の小説『ベトナム観光公社』の記憶が新しかったこともあるに違いない。いまやベトナムは手軽な海外旅行の目的地として、高い人気を誇っている。12月の初め、ニュース子は首都ハノイに観光に行った。ベトナムの北部に位置するハノイは、唯一冬がある、といわれているけれど、日本に比べるとずいぶん暖かい。
 JTBの半日市内観光のガイド、ホアさんによれば、ハノイの人口は800万人を誇っており、住民ひとりにつき、1台はバイクを持っている。そのうちの1割は免許がない。16歳で免許を取る前に親が買い与えるからだそうだ。
 ともかく街中はバイクだらけで、次から次へとやってくる。日本と違ってクルマは左ハンドルの右側通行で、赤信号でも右折は自由にできる。だから、横断する人は歩行用の信号が青でも、用心する必要がある。横断歩道を渡る際には、絶対に走ってはならない。もし、走ると先方の予測がつかなくなるからだ。歩行者はクルマ、バイクが走ってくる方向を眺めながら、ゆっくりと渡る。先方が避けてくれるのを信じて! 

 

 

R0016465.JPG高いところからの眺め

左折がコワイ

 クルマの場合、基本的には日本と逆の左ハンドル、右側通行だけれど、ともかく左折がメチャクチャなことに驚いた。信号無視はフツウ、あってなきがごとしといっても大げさではない。対向車の流れをカットして左折するにはクルマをジワジワ前に出して、無理やり曲がる。日本の譲り合い精神とは無縁に思えるけれど、もしかしたらベトナム人同士にだけわかる「あ、うん」の呼吸があるのかもしれない……。ともかく怖がっていたら永久に左折できない。
 交通ルールとしては、歩行者優先、ということだそうだけれど、誰も守らない。「ノー・ルールがルールだ」という言葉をインドのドライバーから聞いたことがあるけれど、ベトナムもそれに似ている。幸い4日間の滞在中、事故は一度も見なかったけれど、一番多い時で1日平均33人が亡くなったという。年間1万2000人以上の交通事故死者がいたということだ。最近はやや落ち着いたそうだけれど、まさに交通戦争真っ只中なのである。

 

R0016320.JPGゼロが多いホー・チ・ミンの肖像のお札R0016472.JPG古いシトロエンはフランスの名残

平和の和

 平和ってありがたいなぁと思うのは、ホアさんのこんな話だ。ホアさんは1976年のベトナム戦争終結後に生まれた。両親はベトナム語で「平和」という意味の名前を息子に与えた。ベトナムでは19世紀末にフランスの植民地化政策で漢字が使われなくなっていまに至っているけれど、ホアを漢字で書くと、平和の「和」になる。ホアさんは日本語を習うことでそのことを知った。後ろから読むと……と言って笑いを誘う。
 観光客で一番多いのは韓国人だけれど、旧宗主国のフランス人やアメリカ人、日本人も多い。すべては帝国主義者、軍国主義者のしわざであって、一般人には何の罪もない、という教育をベトナムではしているため、どこの国の人に対してもフレンドリーなのだそうだ。 
 近年インフレに悩まされていることは、ホー・チ・ミンの肖像が描かれたお札の桁からも推察できる。一番大きなお札は50万VND(ベトナム・ドン)で、円安とはいえ、これで3000円ぐらいの価値だから、大金持ち気分が味わえる。コインはあるらしいけれど、一度も見なかった。
 動画は「シクロ」と呼ばれる、前乗りの観光自転車からの眺めです。ベトナム交通の混沌の一端を味わいください。

 

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