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マクラーレンP1GTRの量産仕様、発表!

ウルトラ・スーパーカーのサーキット専用モデルがジュネーブに

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毎年3月初旬に開催されるジュネーブ・ショウ。プレス・デイの3月3日、マクラーレンP1のサーキット専用モデル、P1GTRが正式にデビューする。

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21世紀のジェントルマン・ドライバー向け

フェラーリのウルトラ・スーパーカー、エンツォ・フェラーリをサーキット専用車に仕立てたFXXが発表されたのは2005年のこと。限定29台で、お値段150万ユーロ、当時の為替レート、1ユーロ=140円として、2億1000万円! ヨーロッパだと、この価格の中に年数回のサーキット走行もメカニックによるメインテンス付きで含まれていた。6.3リッターV12は800ps、車重1155kgというレーシング・カーの中でも超弩級のレーシング・カーである。それをアマチュア向けに販売し、なおかつ走行データをとって、量産車にフィードバックする。FXXプロジェクトはそういう新しい試みだった。

フェラーリはその後、フロント・エンジンV12の599GTBをベースとする599XXを送り出し、XXプログラムを定番商品化、さきごろラ・フェラーリのサーキット専用車をアブダビで発表している。ジェントルマン・ドライバーが21世紀の格差社会にあって復活したのだ。

フェラーリとのバトルを公道でも繰り広げる、というロン・デニスの野心から生まれたマクラーレン・オートモーティブが、フェラーリのビジネスモデルをそっくりなぞるのは当然といえば当然。いや、さすがロン・デニスというべきか、彼はフェラーリに先んじてフェラーリの次の一手を打ってきている。昨年のアメリカのペブル・ビーチでデザイン・コンセプトとして発表したP1GTRもその手のうちのひとつだ。

P1GTR量産バージョンは、世界各地でのテストを経て、空力と冷却性能が最適化されているという。P1ロード・カー比、フロントのトレッドは80mm拡張、車高は50mm低められ、19インチのセンターロック式のアロイ・ホイールにピレリのスリック・タイヤを装着する。

リアにそそり立つ固定式リア・ウィングはロード・カーのP1の可変式ウィングに較べて100mm以上高い位置にあり、フロントのフラップとの相乗効果によって、150mphで660kgのダウンフォースを発生するという。しかも、この固定ウィングは、ステアリング上のボタンによって角度が32°から0°にまで変化する。F1のDRS(ドラッグ・リダクション・システム)を採用しているのだ。

3.8リッターV8ツインターボは最高出力が、ロード・カーの737psから800psに、電気モーターが179psから200psに高められている。合わせて1000ps! 車両重量は1395kgから50kg以上軽量化されているという。

 

geneva15_mclarenp1gtr_11.jpg20年前のF1GTRと。デレック・ベルもドライブした。

スーパーカーはクローズドに向かう?

70年代のスーパーカーはサーキットなんぞ走れるシロモノではない、といわれたけれど、21世紀のスーパーカーはサーキットを主戦場する。自動車が公道からクローズドの限られた場所に追いやられつつある。かつての馬のように……と思えないこともない。

P1GTRの価格は、3億4000万円! ロード・カーの9661万5000円のじつに3.5倍!
しかも購入できるのは、すでにP1を持っている人に限られる! ちなみにP1の生産台数は375台とされる。 

XXプログラムに対抗して、マクラーレンはP1GTRドライバー・プログラムを用意しており、ジェントルマン・ドライバーたちは英国シルバーストンで最初のテスト・セッションに参加、その後、スペインのカタロニア・サーキットで初のサーキットに臨むという。F1ドライバーと同種のドライビング・シミュレーターを使用してトレーニングを積むことにもなっている。このシミュレーター、コクピットはF1カーではなくP1GTRを模しているらしい。

ボディ・カラーはオーナーのお好みでいかにようにもできる。それはそうでしょう。写真は、1995年のル・マンで3位、翌96年に6位入賞を飾ったMarch One RacingのマクラーレンF1GTRのカラーリングを模している。ちなみに95年の優勝車は、関谷正徳がドライバーのひとりとしてステアリングを握ったマクラーレンF1GTRだった。歴史は繰り返すだろうか?

 

geneva15_mclarenp1gtr_16.jpg助手席がとっぱらわれたコクピット。巨大な配線はハイブリッド・カーの証か?mclarenf1gtr_p1gtrcadwell0832.jpg本物のサラブレッド・スーパーカー!