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第44回東京モーターショー事前情報 トヨタ篇 その4 KIKAI

東京モーターショー2015のトヨタの注目車、その4は、KIKAIという名の奇怪なる機械機械したコンセプトカーをご紹介しましょう。いったいこのクルマ、なんのために出品されるのか? ぜひ市販化してほしい。

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TOYOTA_KIKAI_001.jpg藤子・F・不二雄の『21エモン』に出てくる芋掘りロボット、ゴンスケのようでもあるし、映画「ウォーリー」「ショート・サーキット」のロボットのようでもある。TOYOTA_KIKAI_002.jpg正面から見ると、戦前の自動車を思わせる。前輪につながる、複雑なリンク構造のアッパーアームがインプレッシヴ。TOYOTA_KIKAI_003.jpg小型ピックアップのようにも一瞬見えるサイド・ビュウ。全長3400×全幅1800×全高1550mmとコンパクト。WB2450mm、TOYOTA_KIKAI_004.jpgリアの見所はクロムメッキが施された排気管に尽きる。クラシックというより、未来的に見えるのはキャビンの造形ゆえか。TOYOTA_KIKAI_007.jpg上から見ると、荷物の置き場所ナシ、実用性ゼロであることがわかる。これは別に悪口ではない。短所は長所でもある。TOYOTA_KIKAI_008.jpgいわゆるレトロ調のインテリア。全高がたっぷりとられている恩恵で広々としている。TOYOTA_KIKAI_009.jpg足元の小窓から流れる大地が見えることによる、新しいドライビング感覚。ダイハツ・ミゼットで味わった人もいるのでは?TOYOTA_KIKAI_011.jpgフロントのアッパーアームの拡大写真。歯車の動きこそ機械の魅力だとすれば、これこそKIKAIのハイライト部分である。TOYOTA_KIKAI_014.jpgフロントのアッパーアームの拡大写真。歯車の動きこそ機械の魅力だとすれば、これこそKIKAIのハイライト部分である。

クール・ジャパンのアニメから飛び出した?

ちょっとフォードのホットロッドを思わせる、不思議なデザインのコンセプトカーがKIKAIだ。クール・ジャパンのアニメから飛び出てきたようでもあるし、トヨタはいったいなにがしたいのか、意図不明なところが、東京モーターショーらしいともいえる。

広報資料にはこんなふうに書いてある。

機械は本来、人間の思想や情熱、知恵が生み出した愛すべき存在。クルマを人の手が生み出す「機械」と捉え、その精巧さ、美しさ、素朴さ、あたたかさ、動きの面白さなどの豊かな魅力で「人とクルマ(機械)の関係再構築」を目指す。従来のクルマの常識にとらわれない、新たな魅力を提案するコンセプトカー

興味深いことに、KIKAIは1.5リッター+モーターをボディ中央に搭載するミドシップ・レイアウトを採用している。センター・ステアリングで、ドライバーが真ん中に乗り、その後ろ左右に助手席が設けてある。ゴードン・マーレーのマクラーレンF1方式の座席配置だ。なぜそんなことをしたかといえば、ドライバーの足元の両サイドに小窓をつくって、フロントのサスペンションの動き、地面が流れていくさまを左右均等によく見えるようにするため、ということになる。エンジンをドライバーの背後に置いたのも、新しい視覚体験をつくり出すため、と解すことができる。

サイド・ウィンドウにしても天井まで広がっていて、解放部は広い。けれど、オープンカーではない。ストレートに天然自然の快感を与える、のではなくて、機械の魅力を伝えるためなのだろう。

機械とはなにか? というのは哲学的なテーマになりうるにちがいない。

トヨタの狙いはなにか? 単なるコンセプトカーの賑やかしか? ミドシップ・コミューターの試作だったら、面白いのだけれど。S-FRほど現実的ではないにしても、ぜひ市販化してほしい。いまはもう21世紀なのだから、こんなクルマが路上を走っていてもよいではないか。