 |  |  | | | 「伝統と革新」キャデラック STS | |  | | 新世代キャデラックの第 4 弾「STS」に試乗した。世界の高級車スタンダードへの回帰を目指して作り上げられたその仕上がりはどうだったのか。従来のアメ車像を打ち破る「あたらしさ」がそこにはあった。 |  | 文と写真=河津秀昭(VividCar.com)
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|  |  |  |  |  |  | 河津秀昭 [VividCar元編集員] |  |  |  | | 最近かなり真剣にクルマを探しています。欲しくなるクルマは、実際買えないものばかり・・・次のクルマは何にしようかな? |  |
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 |  |  | 同じ名前、別物の中身
1902 年の創業から 100 余年、長きにわたって築き上げてきたブランドを一新すべく「アート&サイエンス」をデザインコンセプトに変革を推し進めるキャデラック。エントリーラグジュアリーセダン CTS を皮切りに、ラグジュアリーロードスター XLR、ラグジュアリー SUV SRX と立て続けにニューモデルを発表、その勢いはとどまるところを知らない。そして、新世代キャデラックの第 4 弾となるラグジュアリー・パフォーマンス・セダン、新型 STS がついにデビューした。
STS はその名の通りといってはなんだが、セビル STS の後継モデルである。アメリカ国内のみならず、世界市場を見据えたモデルとして欧州車のテイストを取り入れたセビルは、世界戦略車として走りの面を磨いた大型 FF セダンだった。打って変わって STS は、先にデビューした CTS と同じく、GM が誇る最新の「シグマ・アーキテクチャ」と呼ばれる後輪駆動用プラットフォームを使う大型 FR セダンである。駆動方式ですべてが決まるわけではないが、高級車と呼ばれるこのクラスにおいては、FF から FR になったことで並み居るライバルたちと同じ土俵に立ったといえるのではないだろうか。
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 |  |  |  |  | 8 インチのタッチパネル式大型ディスプレイを中心にまとめられたキャデラック・ビジョン。BOSE プレミアム 5.1ch 15 スピーカー・サラウンド・システムを全グレードに採用している。
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|  |  | 堅実的な刷新
いざ実車を前にすると思ったより小さく感じられる STS だが、スリーサイズは全長 4995 ×全幅 1845 ×全高 1455mm という堂々たるボディの持ち主だ。大きな CTS との見方もできるデザインではあるが、ゆったりとした伸びやかなプロポーションの STS は、カタマリ感を強く意識した筋肉質の CTS とはずいぶん違った印象である。若いキャデラック・ファン(予備軍)を意識している CTS に対して、STS は従来のファンをしっかりフォローする必要がある。日本のキャデラックともいえるクラウンはゼロからの再出発を果たしたが、伝統を背負ったクルマは生まれ変わるたびに難しい選択を迫られるモノなのである。
いずれにせよ、エッグクレートグリルと呼ばれる格子調台形グリルや、横一線に走るハイマウントストップランプ、縦型テールランプなど、キャデラックの伝統は今風に解釈され活かされている。さらに、クラス最大級の大型 70mm デュアルプロジェクターレンズを使うヘッドランプや、世界初となる間接照明型 LED 式テールランプの採用などに、技術革新に熱心なキャデラックの姿勢がうかがえたりもする。
エクステリアの印象からするとやや平凡なインテリアは、ムダなくソツなくまとめられた印象だ。取り立てて高品質な感じはしないが広さはさすがに十分すぎるほどで、大型セダンらしいたっぷりと余裕のある室内空間を誇る。セビルに比べて全幅が 60mm も狭められたため室内の幅が気になっていたのだが、これについては心配無用だった。一気に 105mm も延長されたホイールベースの恩恵は、余裕しゃくしゃくの広さをもつリアシートにしっかり反映されている。
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 |  |  |  | 【左】タイヤサイズは前 235/50、後 255/45 で STS 3.6 は 17 インチ(写真)、STS 4.6 / AWD は 18 インチ。 【右】エンジンスペックは 4.6 リッターが 324ps/42.8kgm、3.6 リッターは 257ps/34.8kgm となっている。 |  |
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