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tab_star2004/11/22tab_endFord fiesta 2004
注目の B セグメントに乗ってわかった
フォード フィエスタ & スマート フォーフォー
B/C セグメントのハッチバック当たり年だった今年、数多くの魅力的なクルマがデビューしたなかでも私が気になったのは B セグメントのある2台だった。
文=河津秀昭(VividCar.com) 写真=阿部昌也


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河津秀昭_プロフィール_写真Sicon_home河津秀昭
[VividCar元編集員]
最近かなり真剣にクルマを探しています。欲しくなるクルマは、実際買えないものばかり・・・次のクルマは何にしようかな?
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フィエスタとフォーフォーのエクステリアは実に対照的だ。

気になるクルマ

2004 年も残すところあとわずか。なんとなく一年を振り返ったりしてみると、数多くのクルマが発売された今年は、いわゆる「ニューモデルの当たり年」だったように思う。

なかでも私の注目は B セグメント。というのも、自分の使い方ではリアシートにひとを乗せる機会はほとんどないし、持て余さないで済むボディサイズがピッタリだったりするからだ。ちょっと調べてみたら、日本の自動車の平均乗車率は 1.7 人というデータもあったりして、大人数でクルマに乗ることはそうそうない、というのが現実のようである。

ところで「B セグメント」とはなんなのか? これはだいたい、全長 4m 弱、全幅 1.7m 弱のボディサイズをもったコンパクトハッチバックのことを指していうクラス分けのことだ。わかりやすくいえば「便利で小回りの効く小型実用車」ということになるが、実用車とはいえそこは現代のクルマ。限られたボディサイズの中に走行性能や居住性能、さらには安全性能をいかに効率よく詰め込むかが重要になってくる。そうなると、自然と最後に回されがちなのが走行性能だったりする。これは、それなりに走りも楽しみたいと考える私にとっては残念なことだ。

そんなクルマがチラホラ見受けられるなかで、パッケージングと走行性能をバランスよく両立させたクルマといえば、これまで何度もリポートしてきたフォード・フィエスタだ。そしてこのクラスに、ちょっと気になるスマート・フォーフォーが登場した。フィエスタのプレーンでスッキリとしたエクステリアは私好みなのだが、フォーフォーの爬虫類系ともいえるデザインには心が動かされる。同じ B セグメントでも第一印象からして対照的なこの 2 台、その乗り味の違いをチェックしてみることにした。

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左がフィエスタ、右がフォーフォーのインテリア。フィエスタに装着されているナビはオプションとなっている。

小型車の工夫

試乗したフォーフォーは豊富なカラーバリエーションの中にあっては控えめな色合い(?)と思われる、スターブルーのポリカーボネイト製ボディパネルとシルバーのトリディオンセーフティセルの組み合わせだった。

トリディオンセーフティセルと呼ばれるボディの骨格はデザイン、あるいは構造的な事情なのかボディ上部に向かうほど絞り込まれており、いざシートに座ってみると頭の周りに圧迫感があるなど、室内空間にシワ寄せがきているのが気になった。とはいえ、スライド機構つきのリアシートを採用したり小物を置くスペースを充実させたりと、さまざまな工夫をこらして室内空間を有効に活用しようとしている。

ただ、運転席と助手席の間にあるパワーウインドウのスイッチだけは手探りで操作するのが難しく、もう少し使いやすい位置にするなどの気づかいが欲しかった。こういったスイッチ類はかなりの頻度で触れるところだから、普段使いではけっこう気になるものなのだ。対するフィエスタは、フォーフォーのような派手さはないが、直感的に扱えるオーソドックスなレイアウトでとても使いやすい。

オーソドックスなフィエスタとポップなフォーフォーは、インテリアにもエクステリアのテイストが踏襲されていて、ここでも対照的な 2 台なのであった。

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フィエスタの走りはライバルよりもアタマひとつ抜け出している。

安定と軽快

エクステリアとインテリアがそうであるように、2 台の走りはこれまた大きく違っていた、というのがほぼ丸一日走り回ってみてのストレートな感想だ。

フィエスタの走りは、しっとりしなやかに動くサスペンションがもたらす乗り心地の良さと、トルクフルでスムーズなエンジンによる快適さがセールスポイント。4 速 AT はギアリングも適切で、トルクコンバーター式だから変速時の違和感も当然ないし、なにより街中の渋滞でもラクチンだ。普段はドッシリ、ドライバーがその気になればキビキビ走って応えてくれる足回りのセッティングは、どう走ろうとも安定感を失わない走行性能を生み出している。今回の試乗ではとくに、フィエスタには似つかわしくないと思えるワインディングや高速道路で、存分にその実力を発揮してくれた。

そんなフィエスタと直接乗り比べてしまうと、段差での突き上げや電動パワーステアリングが原因なのかステアフィールに曖昧さがつきまとうフォーフォーの走りには、どうにも荒削りな印象を受けてしまう。慣れの問題とはいえ、2 ペダル 6MT のオートマチックモード時の変速ショックや違和感のあるクリープなど、全体的な洗練度ではもう一歩といった感じだ。ただ、軽量級のボディゆえに軽快感はかなりのもので、マニュアルモードで積極的にシフトチェンジしながら走ってみると、ヒラヒラとクルマが動く軽快感重視のセッティングを「スポーティ」といってもまんざらではないように思えた。積極的に運転したい!というひとなら楽しんで乗ることができるだろう。

走りに関しては、見た目のキャラクターどおりのフォーフォーと、その佇まいからはちょっと想像できないほどのパフォーマンスを隠し持つフィエスタ、という具合に、これまた対照的な性格の 2 台なのである。

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王道とも呼べるフィエスタの真面目な作りは誰にでもオススメできる。

選ぶとなると

B セグメントのクルマらしくパッケージングを追求して生まれたフィエスタは、いってみればその王道をいくクルマである。小細工なしのまっとうなアプローチによって作られた生い立ちからも、誰にでも自信をもってオススメできるクルマだと思う。

対するフォーフォーは、スマートのアイデンティティであるデザインを優先したアプローチから、多少なりとも乗り手を選ぶクルマなのではないだろうか。2 台の見た目の違いには、クルマそのもののキャラクターがそのまま投影されているからだ。

クルマ選びはひとそれぞれで、フォーフォーのデザインに一目惚れして決めてしまうのもおおいにアリだろう。カタチから入ることはけっして悪くないし、共感できるデザインが商品の魅力や価値を大きく向上させることは、最近流行りのデザイナー系家電製品や家具などで証明されている。フォーフォーは機能性に感性をプラスしたクルマだから、自分のライフスタイルを演出したいと考えるひとにピッタリなはすだ。

それでも私はやはり、パッケージングと走りのバランスを重視して選びたい。となるとパッケージングに問題のないフィエスタにおける最大の関心事は、走りであり、それこそがフィエスタ最大の魅力なのだ。フォーフォーとの乗り比べで再認識したのだが、デザインやパッケージングといった面では一長一短のある 2 台も、こと走りの完成度では小さくない差があり、フィエスタのレベルは並み居るライバルよりもアタマひとつ抜け出しているのは間違いない。

パッケージングのみならず、バランスの良い走りもしっかりと取り入れてあるフィエスタ。フォーフォーのデザインに心を動かされてしまった私も、クルマの使い方や使いやすさに自分の好みを合わせて考えてみると、やっぱりフィエスタがベストチョイスだな、と思えたのだった。

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FORD Fiesta
“祝祭”の意味を持つベストセラーコンパクト
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フォードジャパンリミテッド
フォード ジャパン リミテッド
http://www.ford.co.jp/
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ダイムラー・クライスラー日本株式会社(スマート)
http://www.smart-j.com/
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