 |  |  | | | 「北欧の駿馬」ボルボ S60R & V70R | |  | | 古くは 850T-5R にはじまるボルボの R シリーズが第 2 世代へと進化したのは昨年のこと。S60R と V70Rの計 1050 台が限定で発売され話題を呼んだが、この 2 台が 2005 年モデルとなって再び現れた。 |  | 文=河津秀昭(VividCar.com) 写真=阿部昌也
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|  |  |  |  |  |  | 河津秀昭 [VividCar元編集員] |  |  |  | | 最近かなり真剣にクルマを探しています。欲しくなるクルマは、実際買えないものばかり・・・次のクルマは何にしようかな? |  |
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 |  |  |  |  | 専用設計されたフロント部はエアロダイナミクスの向上と冷却効果のアップが目的。S60R の場合、リアスポイラーの効果も合わせるとフロントのリフト量は 20%も軽減されている。
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|  |  |  | ブラッシュアップ 2005
まずは簡単にモデルの概要をおさらいしつつ、2005 年モデルになって何が変わったのかを説明したい。2004 年モデルとの外観上の主な違いは、新デザインのリアエンドがまずは挙げられる。さらにモールディングやスポイラー下部、サイドスカートがフルカラード化され、全体としてよりスポーティに洗練された印象を与えるものとされた。知るひとぞ知る控えめなエクステリアは、昨年よりはわかりやすくなったといえるかもしれない。
もちろんデザインだけではなく、確実に中身も進化している。ボルボ自慢の直列 5 気筒エンジンは 300ps/6000rpm、35.7kgm/1850-6000rpm というスペックは 2004 年モデルと変わらないけれど、過給圧は 0.1bar 高められ最大 1.1bar へと変更されている。ちなみに T-5 は 0.7bar となっているから、R のエンジンがどれほどのものかは推して知るべしといった感じだ。
シリーズ最強の 300 馬力を誇るエンジンについ目を奪われがちだが、このモデルのハイライトは「FOUR-C」と呼ばれる電子制御シャシーシステムにある。このシステムもバージョンアップされており、さらに素早くきめ細かなコントロールが可能となっている。コンピューターが車体各所でセンシングしたデータを基に 1 秒間に 500 回の頻度でショックアブソーバーのセッティングを調整し、最適化するというこのシステムは、インストルメントパネル中央にあるボタンで「コンフォート」「スポーツ」「アドバンス」という 3 つのモードを、瞬時に変えることができるスグレモノだ。ちなみに肝となる電子制御ショックアブソーバーはスウェーデンの名門オーリンズ社、世界有数のショックメーカーであるモンロー社と共同で開発されたものが使われており、もし抜けてしまったらいったいいくらなのか心配になってしまったりもする(笑)。
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 |  |  |  | 【左上】325W の専用アンプで出力されるドルビーサラウンド・プロロジック||システムを採用。 【右上】クロノグラフをモチーフにしたメタルブルーに輝くメーター類。透過光と直接照明による複合照明となっている。 【左下】ブルーに着色されたヘッドカバーと R の刻印入りのアルミ製カバー、インタークーラーパイプが印象的。 【左下】8J × 18 のアルミホイールと組み合わされるのは 235/40R18 のピレリ P ZERO ROSSO。
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 |  |  |  |  | 増大したパワーに合わせてブレーキシステムにはブレンボのアルミ製 4 ピストンキャリパーを採用する。
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|  |  | 速さと洗練
まずは S60R に乗り込み、試乗会場となった隼人町のホテルから鹿児島湾を反時計回りに指宿市を目指して出発。ホテルを出て高速のインターへ向かう間、FOUR-C のスイッチをいじくりまわしてみてちょっと感動。これほどリアルタイムに、それも大きく変化するとは正直驚いた。じつはワタクシ、昨年モデルには試乗をしていないため、今回が R 初体験なのです(笑)。どれだけすごいクルマなのかとワクワクして乗り込んではみたものの、普通に街を走るレベルではこのクルマがハイパフォーマンスモデルであるということにはまったく気づかない。いたって普通なんです。コンフォートモードにしておけば乗り心地も非常に良く、エンジンの出力もスペックどおりマイルドで扱いやすい。これならクルマをまったく知らないひとを隣に乗せても文句が出ることはないでしょう。それどころか、これはぜひ装着をオススメしたいオプションである「エクスクルーシブ・ナチュラルハイド」と呼ばれる最高級のレザーを使ったシート、インテリアに感動してくれること間違いなしです。
高速道路にステージを移したところで、シフトレバーをマニュアルモードへ倒してシフトダウン、一気にアクセルを踏み込むとその表情は一変する。勇ましい排気音とともにレッドゾーンが始まる 7000rpm まで威勢良く吹け上がる。ターボとはいえドカンと立ち上がる特性ではないから、手に負えないほどのパワーとはいかないまでもかなり速い。高速道路をある程度速いペースで走るのにはスポーツモード(デフォルト設定)がオススメ。乗り心地とフラット感がちょうど良い。
そしていよいよ R の真価を発揮させるステージ、指宿スカイラインへ。アドバンスドスポーツモードに切り替え、ペースを徐々に上げていく。このモードではとにかく路面の状況がよく伝わってくる。細かい振動が多くなり、突き上げも大きくなるのだが、同時にワインディングを走る楽しみも増してくる。1600kg を超える車重を感じさせないぐらいクルマが思い通りに動くようになり、まるで別のクルマに乗っているのかと思うほど。クイックといった感じではないが、どこまでもナチュラルなコーナーリング。無茶をしてもクルマが勝手に何とかしてくれるのがありがたい。失礼な言い方をすれば、これが本当にボルボか!?というほどスポーティーな走りを楽しめる。V70R は 70kg 重い車重とボディ形状の違いからリアが多少遅れてくる感じだったが、基本的にはさほどセダンと変わらない印象だった。
ホテルへの帰り道、高速道路をひた走りながらボルボの「R」は Race ではなくRefinement、つまり S60、V70 のより洗練されたモデルという意味がよくわかった。ある時はエレガントに、またある時はスポーティに、自在にそ表情を変えてくれる S60R と V70R。ハイパフォーマンスモデルとはいえ、優・低排出ガス(2 つ星)を取得するなど、環境への配慮も忘れないボルボらしさは健在だ。S60R は 2005 年 3 月までの期間限定、そして V70R は 700 台限定となっており、昨年モデルもあっという間に売り切れたというから、気になる方はすぐに行動することをオススメします。
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 |  |  |  | | 希少な最高品質の原皮を使い、最低限のコーティングに抑えた自動車用としては世界初となる最高級のシート素材を採用。 |  |
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | ボルボ・リローテッド ボルボといえばワゴン。ワゴンといえばボルボ。でも今度の「R」はセダンもワゴンもスゴイぞ!
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