 |  |  |  | 2004/12/15 |  |  | extra et cetera |  |
| | フレンチ閑々1〜一番風呂、恐れる事なかれ | | フランス発の特集前口上 |  | シャレ者のプジョー、個性派のシトロエン。じゃあルノーは一体なんだ? フツーすぎるがゆえに顔の見えにくいルノーを、ルノーのお膝元で紐解いてみる特集前口上。連載企画「フレンチ閑々」の初回に代えてぜひどうぞ。 |  | 文と写真=南陽一浩
|  | |
|  |  |  |  |  |  | 南陽一浩 [フリーライター] |  |  |  | | クルマ以外にも大根からシャトーまで、資本主義のピンキリを見境なく書き続け、流れ流れて現在フランス在住。モロモロの雑誌で執筆&翻訳やってます。 |  |
|  |  |  |  |
 |  |  | |  | ルノーはなぜ典型的なフランス車なのか?
その昔、シャルル・ド・ゴールは「フランス人の天分は人類の未来を照らす」といったらしい。人権宣言とか近代的民主主義とか、フランス人の歴史上の貢献という自負が根底にあるらしいが、何のてらいもなく宣う、ある種の傲慢さが極めておフランスっぽい。
そのフランスにおいて、道行くクルマの多数派といえば、ご存知ルノー。イメージ的にはプジョーほどコンサバ&スポーティでもなく、シトロエンほど革新的でぶっ飛んだ風でもない。だが何せ、国営あるいは公団だった過去をもつメーカーだ。捉えどころがなさそうでいて、じつはフランスらしい官僚的中央集権の風味を、良くも悪くも代表する。要はいちばんフツーっぽいありふれたフランス車ながら、その「フランスっぽさ」の根は深い。
それにしても「フランスっぽい」って、どういうことか? それは、一番風呂でヤケドすることを恐れない点に尽きる。ルケマンのデザイン然り。高級サルーンの別解釈として提示されたヴェル・サティス然り。モノスペース・クーペという前代未聞のジャンルへ一気に飛んだアヴァンタイム然り。文字通りヤケドした!?とおぼしきプロジェクトも少なくないが、その果敢な姿勢を崩そうとしない。
|
|  |  |  |  |  |  |
|
|  |
 |  |  |  | 欧州産モノスペースの先駆けにして高級ミニバンの代名詞でもあるエスパス。その弟分のセニックの売れ行きも非常に好調だ。日本ほどでないにせよ、他社モデルも含めたミニバン比率は確実に上昇している。
|  |
|  | しかし 21 世紀に突入以来、ルノーの収益は年々増加。市場規模がアタマ打ちの西欧市場で、暫定的ながら 2004 年は昨年同時期比 0.9 %の販売台数増加を記録している。実際、乗用車&実用車の販売台数は、欧州ナンバーワン。つまり日産を別にしても、結果はちゃんと出しているのだ。現在、欧州など成熟市場ではルケマン路線が成功しつつあり、東欧など第三世界の市場では戦略車ロガンが好調な滑り出しを記録している。
ロガンは来年 5 月、ゴーンさんに社長の座を譲る予定のシュヴァイツェル現社長にとって、夢のプロジェクトだったという。モーターリゼーションの恩恵を第三世界に押し広げるという意味で。新市場を開拓するという理由に加え、人間の生活レベルは向上すべきという進歩史観が、その背景にはある。
ルノーのクルマが尖ったところはないのに、乗り飽きた頃にも相変わらず車内生活レベルの高さを保っているのは、時として鼻持ちならない精鋭主義に支えられた、妙に壮大な意図と思想が潜んでいるからかもしれない。
|
|  |  |  |  |  |  |
|
|  |
 |  |  |  | 最終型フェイズ 3 になってそろそろ終わりのクリオ(ルーテシア)もまだまだ現役。メガーヌは相変わらず好調さをキープしている。その後ろは来年日本上陸予定のプジョー 407。日本でどう評価されるか?
|  |
|  | |
|  |  |  |  |  |  |
|
|  |
|
|  |  | |