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tab_star2004/12/24tab_endFord Europe Car Line
「フィエスタ ST」が欧州でデビュー!?
フォーカスに ST170 というスポーツグレードがラインナップされていることはみなさんご存知のことと思う。本国では以前からモンデオにも ST220 というグレードが存在しているのだが、ここへきて編集部にフィエスタ ST のデリバリーが欧州で開始されたらしいとの情報が入ってきた。これら欧州フォードの「ST」とは、どんなコンセプトのもとに作られたクルマなのだろうか。
文のまとめ=河津秀昭(VividCar.com)
写真=FORD MOTOR COMPANY


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河津秀昭_プロフィール_写真Sicon_home河津秀昭
[VividCar元編集員]
最近かなり真剣にクルマを探しています。欲しくなるクルマは、実際買えないものばかり・・・次のクルマは何にしようかな?
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2004 年ジュネーブ・モーターショーにて発表されたフィエスタ ST。専用のエアロパーツ、大径ホイールが走りを予感させる。

欧州フォードのSTとは?

年の瀬が近づくと、今年はどんな年だったかと振り返ったりするもので、VividCar の「Ford From Europe 特集」を振り返ってみれば、これまでのフォーカスだけに焦点をあてたものから、ヨーロッパ・カー・ライン全体を網羅する特集へと成長した 1 年だったように思う。

モンデオ、フィエスタに多く乗る機会を得たことで、フォーカス同様に質の高いクルマ作りがなされていることがよくわかった。そうなると気になるのが、フォーカス ST170 のようなスポーツグレード。というのは、どうやら欧州で「フィエスタ ST」のデリバリーが開始されたらしい、との情報をつかんだからだ。モンデオには以前から「モンデオ ST220」というグレードが存在しており、これで欧州フォードのラインナップ全てに ST グレードが勢揃いしたことになる。

フォーカス ST170 の完成度の高さから想像するに、モンデオ ST220、そして新たにデビューしたフィエスタ ST も相当なものだろうな、と思っていろいろと調べようと思ったが、それに関する詳しい情報を山のように集めるのはまだ難しい状況だし、まして現地に出向いての確認もムリ。そこで、海外取材を精力的にこなすモータージャーナリストの萩原秀輝さんに、欧州フォードの ST がどういったものなのかを説明してもらうことにした。

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すでに日本に導入されているフォーカス ST170。170ps を発生する 2 リッターエンジンと 6MT の組み合わせにより走りは抜群。

あたらしい製品戦略の要

量産メーカーが手がけるクルマの多くは、あまり存在感がない。主張が強すぎると市場が限定されてしまうためだ。そのため、たくさん走っているのに気づかない空気のようなクルマになりかねない。じつは、欧州フォードのクルマもかつてはそうだった。だが、近年は違ってきた。欧州フォードは、デザインで独自の主張(ニューエッジデザイン)を始めたのだ。さらに、欧州フォードは走行性能にも磨きをかけた。その傾向は、現在では米国生産のフォードにまで波及している。

それだけに、最近のフォードはデザインにしても走りにしても見逃せない内容を備えている。とくに、欧州フォードの走りは最新モデルのフィエスタはもちろん、モンデオやフォーカスでも量産メーカーの域を脱し、ハンドリングを重視しつつスタビリティも確保するなど、ブランドとして統一されたこだわりを感じる。それを実現しているのは、ボディの高剛性化であり、結果として基本性能を大幅に向上させている。

しかも、欧州フォードはそうした製品主導型戦略を次の段階に進めたのである。とはいっても、日本のメーカーが狙っているプレミアム戦略ではない。欧州フォードは、製品開発担当役員が「パフォーマンス指向のデリバティブ(派生)の開発こそ、あたらしい製品戦略の要になる」と語っているように、数々の高性能派生モデルの投入を続けている。そうしたモデルを開発する拠点として、欧州フォードは SVE(スペシャル・ビークル・エンジニアリングを意味し現在はフォード・レーシングと統合しフォード・チーム RS に組織変更)部門をもつ。この部門の歴史は古く、1980 年にまでさかのぼる。かつてはカプリ RS、シエラ RS コスワース、エスコート RS コスワースといった、ETC(欧州ツーリングカー選手権)や WRC(世界ラリー選手権)で活躍した、まさに高性能派生モデルを生み出してきた。また、2004 年の WRC に参戦したフォーカス RS WRC にも直結するイメージをもつフォーカスRS も開発した。

ただし、それらの高性能派生モデルの多くは、モータースポーツ参戦のための、いわゆるホモロゲーションを得るためのクルマとしての役割を担っていた。それだけに、製品戦略の要になるとまではいえなかった。だが、近年はそうしたホモロゲートカーだけではなく、製品戦略的な価値を際立たせるためのモデルの開発も手がけている。それを象徴するのが、フィエスタ、フォーカス、モンデオに用意されている ST モデルだ。ST とはスポーツ・テクノロジーを意味し、ベースモデルの延長線上に位置付づられる、手が届きやすく信頼感ある高性能派生モデルとして、フォード ヨーロッパ ハイパフォーマンスラインを構成している。

そのなかでも、すでにフォーカス ST170 は日本市場にも導入されている。ST170 は、シャシー全般に手を加え、その領域はサスペンションはもちろんブッシュ類、さらにステアリング系の剛性向上にまで及ぶ。そうした、きめ細やかなチューニングにより、ハンドリングの鋭さが増しスタビリティも大幅に引き上げている。エンジンも、吸気側に連続可変バルブタイミングを採用する以外に特別な電子ディバイスを用いることなく、あたかもレーシングチューンをするように、中身に徹底して手を加えている。

ST170 は、こうした高性能派生モデルとして数々の魅力を獲得している。じつは、それが可能となったのは欧州フォード変革によって標準仕様のフォーカスが基本性能を向上させていたからに他ならない。つまり、ST170 の存在がフォーカスの製品戦略的な価値を際立たせているわけだ。今後、日本市場にモンデオやフィエスタの ST モデルが導入されることになったら、フォード ヨーロッパ ハイパフォーマンスラインが充実し、走りに興味をもつひとの誰もが見逃すことができない存在となるはずだ。

【文=萩原秀輝】


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実は欧州では以前からラインナップされていたモンデオ ST220。専用デザインのフロントバンパーや大径ホイールがハイパフォーマンスモデルであることを静かに主張している。



クルマの概要は次回で報告

本国には「ハイパフォーマンスライン」と呼ばれる、ベースモデルの走りのパフォーマンスをアップさせた高性能モデルがごく当たり前にラインナップされている。そのなかの1台、フォーカス ST170 に試乗したことのある私としては、ST の名がつくモデルには否が応にも期待が高まってしまう。

モンデオ ST220、そして新たにデビューしたフィエスタ ST の実力はどれほどのものなのか? いやその前に、はたしてモンデオ ST220やフィエスタ ST はどんなクルマなのだろうか? このクルマたちについては、次回も引き続き萩原さんに説明していただく予定となっている。どうぞお楽しみに。

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FORD_mondeo_s.jpgFORD MONDEO
focusST170_s.jpgFORD focus ST170
FORD_Fiesta-s.jpgFORD Fiesta
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フォードジャパンリミテッド
フォード ジャパン リミテッド
http://www.ford.co.jp/
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