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tab_star2005/02/02tab_end元気なハッチバック
「心を満たすコンパクト」ランチア・イプシロン
陳腐な言葉でいえば「小さな高級車」なのだろうが、高級の定義は千差万別。言った者勝ち、という気がしないでもない。しかし、イプシロンは小さな高級車である。独自の味と雰囲気で、乗り手の心を満たしてくれるのだから。
文と写真=斎藤 敦(VividCar.com)
車両協力=ガレーヂ伊太利屋


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sakanouesicon_homeサカノウエ アガル
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イタリア車が大好きなワタクシ。がしかし、最近、欲しいと思うイタリア車は1,000万円級のものばかり。うーむ、どうしたものか。しかし、ランチアの日本再上陸のニュースなど、ここ最近は再び息を吹き返してきたイタリア車には要注目ですぞ。
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■LANCIA Ypsilon 1.4 16V
車両重量= 1090 kg エンジン= 1,400 cc 直列 4 気筒 DOHC
最高出力= 95 ps / 5,800 rpm 最大トルク=13.0 / 4,500 rpm
5 MT = 239.4万円 AT モード付き 5速シーケンシャル= 249.9万円(ガレーヂ伊太利屋での価格)

優雅さという伝統

ランチアがプロデュースする小さな高級車、それがランチア・イプシロンである。ランチアといえば、昔から小さな高級車を作ることに長けていて、私、斉藤が初めて遭遇しカルチャーショックを受けたのが、日本ではアバルトの名で売られていた Y10 である。いまでこそ日本車にも使われることが多くなった、高級服飾素材であるアルカンタラをまとったそのインテリアは、独特の優雅さを漂わせていたことを覚えている。

Y10 の後継者としてデビューした、先代にして初代のイプシロンは、デザイナーのエンリコ・フミアがまとめたエクステリアはもちろんのこと、アルカンタラと木目を巧みに融合させたインテリアは優雅さにさらに磨きをかけ、当時のランチアの販売台数の 60% を担っていたという話もあるくらい好調なセールスを記録したのだった。

階級社会が色濃く残るイタリアでは、クルマの社会でも階級が支配している。だから、貴族や(昔からの)裕福層が、庶民派のフィアットその他を購入することはほとんどないそうだ。そうなると、困るのが市街地の走行。奥様がお買い物に行くにもイタリアの市街地は細い道ばかりで運転しにくいだろうし、お手伝いさんが買い物に行くときも困るだろう。そんな隙間にぴったりとハマったのが代々プントと基本コンポーネンツを共有する近年のコンパクト・ランチアなのだろうと、個人的には思う。

そんなコンパクト・ランチアの最新モデル、それが今回紹介する 2 代目イプシロンだ。先代と打って変わって丸みを帯びたエクステリアは、好みが別れそうな気がしないでもない。というのも、前述したような背景があるとするならば、女性向けとも捉えられるこのようなエクステリアになることは当然のことなのかもしれない。しかし、男性が乗っていても当然のように違和感はない。それは、ランチアの伝統ともいえる優雅さを兼ね備えているからで他ならないと、私、斉藤は思うのである。

さて、ランチアの正規輸入が途絶えて久しいが、イタリア車の老舗であるガレーヂ伊太利屋が並行輸入という形で、さまざまなランチアを輸入している。並行輸入といえども、老舗が面倒をみてくれるワケだから、購入後のメンテナンスも心配はなしだ。そして今回は、そのガレーヂ伊太利屋が販売している 1.4 16V モデルのマニュアル車に試乗した。

このクルマ、レザーシートや BOSE サウンドシステム、15 インチアロイホイール等々の充実した装備を備え、5 速マニュアルモデルで 239.4 万円となる。ちなみに写真のアイボリーカラーは + 5 万 2500 円のオプション扱いだ。

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優雅さを上手に演出した室内。写真でみるとシフト位置に違和感を覚えるひともいるかもしれないが、運転してみると違和感はまったくなし。というより、運転しやすく、しかも疲れない。



演出の巧さ

インテリアを見てみると、ボディサイズの割に大きな、十分なクッションをもつフロントシートが現れる。ランチアはどこにコストをかければよいのかをちゃんとわかっているのだ。人間の体の触れる部分がいちばん大きなシートには、手を抜くようなことをしていないのである。

それに対して、ダッシュパネルやドアパネルには、ホワイトの本革にも見える素材が使われているが、よく見るとじつは本革ではない。しかし、そのカラーバランスと配置の仕方が絶妙で安っぽい感じはどこにもなく、巧みに優雅さを演出している。少し気取ったデザインのセンターメーター等々、クルマ全体を安っぽく感じさせない演出が至るところにされているのには驚かされる。

先代のような革新的ともいえるインパクトは、エクステリアがそうであるようにインテリアにおいても薄れたが、優雅さという軸で考えれば、先代よりも明らかに魅力を増しているといえるだろう。

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【左上】たっぷりとしたサイズのシート。本革シートが標準装備だがオプションでアルカンタラのシートも選択可能。カラーバリエーションは基本的に 2 色をラインナップ。
【右上】ホワイトカラーのトリムに囲まれる室内空間はとても明るい。
【左下】15 インチのアロイホイールにコンチネンタル 185/60R15 サイズのタイヤを装着。本国ではオプションで 16 インチホイールも用意される。
【右下】ライバル車よりちょっと小さい印象を受けるトランクルーム。でもクルマの性格を考えるとこれで十分といえるだろう。

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後ろ姿にフィアット 500 の面影を感じるのは私だけ ?

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エクステリア・インテリア同様、優雅な乗り心地のイプシロン。一世代前のクルマっぽいところも多々あるが、いちばん気になるのは詰め切れていないパワステのフィールだろう。

アバタもエクボ

走りはといえば、エクステリア、インテリアに負けず劣らないしっとりとした乗り心地をもっている。これなら運転中も優雅な気分でいられるというものだ。

そしてエンジンは、このクラスの常で低速トルクがちょっと不足気味だが、上まできれいに回るエンジンのおかげで活発に走ることも可能だ。エンジン音が頼りないのだが、幸い遮音性がそこそこ良いので運転している限り気になることはない。

ここまでの印象はすこぶる良かったのだが、ひとつだけ残念な点があった。それはステアリングフィールだ。

イプシロンも最近の他社モデル同様、電動パワステを採用しているのだが、ハンドルの切れ角と連動してフィールまで変わってしまい、最後まで馴染むことができなかった。これは、同グループのフィアット新型パンダに乗ったときも感じたのだが、どうも他のブランドよりも電動パワステのセッティングに迷いが見られるのだ。

しかし、このクルマにはそれを打ち消すだけの魅力が満載だ。都心の裏道を駆け抜けるには絶妙なサイズと所有するヨロコビ、そして大人が乗れる小さくても高級で優雅なエクステリアとインテリア。

私、斉藤もご老体のデルタをいたわるために、予算さえあればセカンドカーとして欲しいくらいである。カタログ片手にスカイドーム(サンルーフ)は必須だろう、先代から比べれば少なくなったといえ、色々と選べるカラーバリエーションからあーでもない、こーでもないと買えもしないのに悶々とした毎日を送っている次第である。

ツートンカラーがステキな B-COLORE モデルも既に日本に導入され、ラインナップも充実。イタリア車好きな方は勿論、ちょっと高級なコンパクトカーを検討しているひとにはとっておきの 1 台といえそうだ。




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