 |  |  | | アルファ GTV のタイミングベルト交換記 | |  | ある朝、絹を裂くような悲鳴が・・・ あわててボンネットを上げると V 6 エンジンのタイベルカバーのあたりからキーっと音がする。補器ベルトが鳴いているのかと思ったのだが、とりあえず専門ショップで見てもらうことにした。去年の 10 月に車検を受けた最寄りのお店での作業は、2 週間以上の待ちということもあり、今回の交換作業は岐阜の RedPoint でお願いした。私は待つのが苦手なのだ、実は(笑)。
|  | 文・写真:カズ内山
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|  |  |  |  |  |  | カズ内山 [会社員] |  |  |  | 中部 VividCar 特派員です。出たばかりの新型 SAAB 9-3 Sport Sedan より、まだ見ぬ OPEL VECTRA GTS 5 Door がどうも気になるこの頃です。オーディオも大好きです。お気軽にメール下さい。 |  |
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 |  |  |  |  | 過ぎ去りし春の光景と愛車のコラボレーションです ! |  |
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 |  |  |  |  | 左のプーリーはバンク間、右は前バンク下。右は盛大にグリス漏れ。新車時から無交換でこれを機に交換。 |  |
|  |  | 外した部品の状態は
この夏で 8 年目を迎える GTV の走行距離は 5 万 km 弱。さて、外したタイミングベルトまわりの部品の状態は ?
順を追って解説して行こう。 まず、プーリーは右の写真の通り、左がバンク間、右が前バンク下となる。右は盛大にグリス漏れしており、手で回すことが困難なほどでロック寸前。まさに、危機一髪というか、寿命まで使い切ったというべきか ?(苦笑)。このプーリー、中のベアリングが痛んでいるものは、たいてい今回のようにグリスが放射状に出ているそうだが、実物を見たのは今回が初めて。
「気が付いてラッキーでしたね。壊れる前に持ってきていただいて良かったです。」
とは、作業をしていただいた チーフメカニックの言葉。 アドバイザースタッフは、
「タイミングベルトは強く張っているので、触ったぐらいではプーリーやテンショナーのガタや回り方は判りません。ホントのところはタイミングベルトを外した時のみに分かるのです。また、タイミングベルトが切れたり、ヒトコマずれたりするのは、タイミングベルト自身の劣化ではなく、テンショナーかプーリーのロックや破損による場合がほとんどです。」
との事。
ちなみに、今回交換したテンショナー(右下の写真)と同時に交換したウォーターポンプは異常なし。過剰整備には反対だが、部品の信頼性が低い場合は、ある程度の定期交換は必要か・・・。しかし、定期交換で十ン万円・・・うーむ。言い忘れたが、タイミングベルトには全く異常はなかった。
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 |  |  |  | 〈左〉ウォーターポンプ内部〈右〉テンショナー:左が 2002 年の 購入してから 5 年目の車検時に外したテンショナー。ローラー表面に少し火ぶくれが確認できる。写真の中の右側が今回交換のため外したもので、前回の交換から 3 年弱経ったもの。 |  |
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 |  |  |  | ヘッドカバーを開けて、カムシャフト押さえの治具をセット。 |  |
|  | タイミングベルトの交換作業
タイミングベルト交換では、安く簡単に上げようと思ったら、カムプーリーやドライブプーリーに合いマークを打っておき、タイミングベルトとテンショナー、プーリーのみを交換し、マークを合わせてタイベルを張るやり方がある(表現が悪くすみません。)。この場合、前に組んだとき(新車時も含む。)にカムタイミングが狂っている場合でも、そのままで組みつけられてしまう。うーん、危ない。
RedPoint では、正規の方法でタイミングベルトを交換する。(私の理解と表現が間違っていたらごめんなさい。)
1 .カムシャフトを専用治具で押さえる。 2 .クランクシャフトのドライブプーリーを No.1 シリンダの上死点で固定。(これで、両者の角度関係、即ちカムタイミングが狂わない。) 3 .テンショナー、アイドラープーリーを交換。カムプーリーを仮付け、ベルトを掛ける。 4 .カムプーリーがフリーのままでベルト張力を調整し、その後、カムプーリーとカムを固定する。
こうすると、タイミングベルト全周での僅かな張りの不均一も取れ、カムタイミングも正しくタイベルを張ることができるのだ。
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 |  | |  | リフレッシュメニュー Stage 3
RedPoint でのリフレッシュメニュー: Stage 3 + 基本点検 ( RedPoint オリジナル 30 項目点検) を受けた後、パワーチェックを受けてみた。グラフをご覧になると一目瞭然だと思うが、リフレッシュ前後での差は、 15 + α PS というところ。3 年前よりも ピーク以降の落ち込み量が 10 PS ほど減っており、トップまで澱み無く吹ける。
日常の変化としては、クランキング時間が 1 秒以下になった(従来は 2 〜 3 秒程度)。アイドリングも安定し、排気音が違う。アイドリング発進がやり易くなり、極低速でもギクシャクしないので、スロットルワークが楽になった。当然パワーの出方もスムーズ。シフトも快調。ギヤオイルは TOTAL PRO-D を使用。このギヤオイル、冷間の渋さは温間フィールの良さと引き換えと考えれば許容できる。冷間を気にする方には、 MUTEC を勧めるが。
基本点検メニューと金額は、前回記事(右のリンクからどうぞ。)と RedPoint ホームページかお問い合わせを。これだけ体感できれば、費用対効果は抜群だと個人的には再確認した。
リフレッシュして、快調となった GTV。お気に入りの愛車を気持ちよく乗るためには、十分なメンテナンスが必要だと、改めて認識させられた。快調になった GTV に乗って、さぁどこに行こう !
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|  |  |  |  |  | 株式会社レッドポイント http://www.redpoint.co.... 〒 509-0104 岐阜県各務原市各務おがせ町 5-239-3 CALL 0583-70-5064 FAX 0583-70-3655
営業時間 9:00 〜19:00 定休日 : 日曜日の午前中/毎月第 2 日曜日 イベント・レース開催日 高速なら一宮 JCT から東海北陸道 : 岐阜各務原 IC を降りて約 25 分。 |  |
 |  | |  |  |  |  | レッドポイント RedPoint でのリフレッシュメニューの内容と金額はこちらから。
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 |  | |  |  |  |  | GTV のオイルと水 今回は、GTV の購入先であるアレーゼ名古屋でのメンテナンスを紹介する。日常、実施せねばならないオイルやエレメント交換、冷却水で起こりがちなトラブルについて参考になれば。
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 |  | |  |  |  |  | ブランズハッチ 英国最大のフェラーリイベントと告知されているイベントが 7 月に、英国の南東にあるブランズハッチで行われた。
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 |  | |  |  |  |  | アルファロメオ GTV の足 足回りのチューニングは、そこそこ費用がかかる上に具体的な数値で相談出来るわけではないので、どうしても「フィーリングが合う」とか「話がしやすい」とかの感性でチューナーと接することになる。だが、今回はちょっとちがった。寺島氏が VividCar 編集部を訊ねてきてくれたときに彼の愛車は GTV(2L、ターボ仕様)だったのだ。
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