file1143
vivid_mark_s
driveimpre298DRIVE_212_005.jpg
bu_homebu_weeklybu_indexbu_back
Page 1/1 |
vividsearch2
search_car2
search_article2
tab_star2005/05/26tab_end元気なハッチバック
He is back!帰ってきた GTI はどうか?
Volkswagen Golf GTI 
GTX に遅れること約 2 ヶ月。ゴルフシリーズのホットモデル GTI が日本デビューした。シリーズ最強と謳われる最新の GTI をまたしてもセールスの視点からチェックしてみよう。

文・写真:大場順二(Vividcar.com)
取材協力:Volkswagen Group Japan

tab_face
self_s.jpgicon_home大場 順二
[VividCar元編集員]
自動車業界歴が無駄に長い私ですが、日本の自動車販売に潜む様々な問題点を浮き彫りにしたい、という野望を持っています。
GTI_his.jpg
初代 GTI とのツーショット。時代の変遷を感じる。



帰ってきたと言うけれど。。。

日本では、ウルトラマンからヨッパライ、鮭に至るまで、それはもう色々なものが帰ってくるわけであるが、5 世代目となるゴルフにも GTI が帰ってきた。フォルクスワーゲンからのメールマガジンなどにも「 GTI is back 」というフレーズが踊っている。これは GTI というひとつのグレードが、すでに伝統あるブランドに成長している証とも言えよう。

セールス的視点から言っても、この部分は強烈なアピールポイントになる。なんと言っても 30 年にも及ぶ歴史あるブランドである。そして代々のゴルフラインナップにおいても、常に「最強」のポテンシャルを持つ、特別なモデルである。

私なら運転席に座っていただく前に、その歴史の一端をかいつまんでトークに用いるが、さて実際の所はいかがだろうか ?

ここまで書き進めた所で筆がハタと止まった。「初代から 5 代目に至るまで常に GTI は最強のモデルである」ということは、当たり前であるが先代のゴルフにも GTI は存在していたわけだ。「何故、“ GTI is back ”なんだ ? 」 先代に GTI が無く、「このたび満を持して復活いたしました!」ということであれば、素直に「お帰りなさい」と言えるのだが、これでは先代の立つ瀬が無いと思ってしまう。カタログにも「真の GTI が甦りました」などと書いてある。

それなのになぜ「帰ってきた」と主張するのか?今回は、そこの所を突っ込んで考えてみたいと思う。「別にお前が考えなくてもいい」という声が聞こえそうだが、気にせず書き進める。



GTI_EX.jpg
ブラックハニカムグリルとエアロパーツが、特別なモデルであることを主張している
GTI の専用装備をチェック!

「特別なモデル」というだけあって、GTI には専用装備が多い。まず第一に顔が違う。これは GTI 史上初の試みであって、このモデルにかけるワーゲンの意気込みが伺える。しかし、ワイルドな顔立ちに比べて、エアロパーツは非常に控えめな印象を受ける。この辺がゴルフという車の持つ絶妙なバランス感覚かもしれない。

また、ホールド性抜群のスポーツシートと、底辺部が水平なステアリングホイールが目立つ。このステアリングホイール、私のような腰抜けドライバーからすると、一見使い心地が悪そうに思うが、大きくステアリングを切るときなど、意外に握りやすく、使いやすかったのは収穫だった。また、時計でいうと 15 分と 45 分の部分の形状が工夫されていて、しっくりと手になじむことが印象に残った。

細かいが、アルミ製のペダル類などもファンにはうれしい装備だろう。これらの専用装備は確かに「 GTI が特別な車だ」ということを演出している。しかし「 GTI が帰ってきた」ことの証左とはならない。なんとなく、「ゴルフらしいバランス感覚」というところに鍵がありそうだな?と思いつつ、話を進める。

GTI_spe.jpg
その他の専用装備をチェック。
【左】専用のスポーツシート【右上】握りやすいステアリングホイール。GTI のロゴが誇らしげだ。
【右下】17 インチホイールとレッドブレーキキャリパー
心落ち着くインテリア

いよいよ運転席に乗り込む。「エンジンの音を聞きたい」という気持ちを抑えつつ、インテリアをチェックしてみよう。

GT や GTX ではベージュ系のカラーが選べるが、GTI のインテリアカラーはアンスラサイトと呼ばれるダークグレー系のみの設定となる。そしてチェック柄をあしらった、スポーツタイプのクロス製バケットシートが標準装備となる。オプションでレザーシートも選べるが、個人的には布のシートが GTI のキャラクターには合っている様に思う。

また、「どの辺が ? 」と改めて聞かれると説明に窮するが、このチェック柄は、とてもゴルフっぽいなあと思ってしまう。由緒正しきドイツのクルマ、というイメージを抱いてしまうのだ。初代も似たようなチェックがらだった気が。結構このシート柄、個人的にお気に入りである。

その他には、インパネのラインやドアトリムにアルミのラインが入るところが GTI 専用の仕様になる。同じくアルミ製のペダル類とコーディネートされていているところが心憎い。

ここ半年で、GT、GTX、GTI の 3 グレードに乗る機会があって、そのたびに思うのだが、ゴルフシリーズのインテリアにはある種の安心感がある。決して刺激的なものではないが、自然に受け入れられるやさしさのようなものが感じれられてならない。それはスポーツモデルである GTI でも同じで、部分部分(スポーツシートや異形ステアリング、それは無茶だろう、と思われるスピードが刻まれているメーター類など)を見ると「挑発」とも思えるほどの演出なのだが、全体としてみると「ゴルフ」という大きな枠の範疇にあることを改めて悟る。そしてその枠組みは決して不快なものではないのだ。

GTI_int.jpg
飾り気の無いインパネ周り。(ナビゲーションはオプション)左下の写真は標準装備のクロスシート。右下はオプションのレザーシート。
GTI_lamp.jpg
GTI の「走る楽しさ」とは?

イグニッションを回すと、同じエンジンを積む GTX と同様の、低い乾いた音がする。今回借り受けた車は 6 速 MT なので、ギアを 1 速に入れ静かにスタートする。クラッチがとても軽い。シフト操作もカチッとした節度感を保ちつつ、非常にスムースだ。この非常に軽い操作系の働きにより、今回の試乗中何度か渋滞に見舞われたが、全く苦にならなかった。MT 好きな私としては、DSG でなくてもいいかもしれない。。。と思ってしまった。
この操作系の仕上がりは、MT 派には朗報だろう。

足回りはかなり固められている。街中から高速に至るまで、その印象はあまり変わらない。前回の GTX ではその固さが気になったが、GTI はよりスポーツ志向に振っている車なので、そのキャラクターを考えればこれはこれでいいのかもしれない。

GTX ではセールストークを考える時に、この「乗り心地」はネガティブな要素になったが、GTIでは、それよりもコーナーでの安定感や高速での直進安定性を積極的にアピールすべきだろう。「実は GTX に比べてトレッドが前後とも 5mm 広くなってるんですよ」等というちょっとしたトリビア的トークを挟みながら。。。

2 日間で 500km 近く走ったが、全体的な走りの印象としては「とにかく扱いやすい」という印象が残った。それは、かなりの腕前の人が乗っても、私のような未熟者が乗っても、その人の「分」というものの中で運転が楽しめる、というフトコロの深さを感じるのである。

GTI_run3.jpg
ターボを感じさせないフラットなトルクを搾り出す T-FSI おおくエンジンと自然に手になじむ 6速MT のシフトノブ
GTI_sea_m.jpg
GTI そのキラーセールストークとは?

さて、そろそろ GTI をキラーセールストークで総括しよう。GTX と同様、プライスを軸としたトークはすぐに思い浮かぶ。通常の FSI エンジンを積む GT が 299.25 万円(6速AT)であり、GTI の 6 速 MT が 325.5 万である。「その差 26.25 万円で、シリーズ最強モデルが手に入ります ! 」と言えば、試乗後の興奮状態にあるお客様にはかなり魅力的な響きとなるだろう。

しかし、このモデルをそのような価格的論理性を軸に選択する人はまれで、車が持つエモーショナルな部分や、GTI というブランドの伝統、などといったものに強く惹かれる人が多いに違いない。

それでは、そもそも GTI というブランドはどのような思いで生み出されたのか?その「伝統」を、少し紐解いてみる。

初代の GTI が世に生み出される過程で、そのコンセプトとして「スポーティだが、分をわきまえたシュポルトゴルフ」というモノがあったらしい。一部の好事家の欲求を満足させる獰猛なモンスターは、「ゴルフ」という「分」を超える存在であり、すなわちそれは「ゴルフ」ではない、ということである。

ゴルフという車は「乗り手を選ばない」とまでは言わないが、例えば「放送大学並の門戸の広さ」を持つことが使命となっている車だと思う。GTI もゴルフという名が冠されている以上、一定の受容性を確保していなければならないが、今回乗ってみて、GTI の門戸の広さは充分理解出来た。

私であれば、この辺を説明した後に、「 最新の GTI は初代のコンセプトを、現代の技術で忠実に再現しようとしたものなのです」とそっとささやいてみる。そしてもう一押し、

「だから、あえて“ GTI is back "なんですよ」




onSubmit="popUp('','EnqPage')" target="EnqPage">



GTI_finish.jpg
tab_links_b
vwj_hp.jpg
フォルクスワーゲングループジャパン オフィシャルサイト
http://www.volkswagen.c...
tab_boomlink
VividWelfare
Enjoy W-Car(Vivid Welfare)
http://welfare.vividcar...
recommend
VW_Golf_s.jpg
さらに上の領域へ VW ニューゴルフに試乗
6 年ぶりのモデルチェンジとなった新型ゴルフは大きく進化していた。その気になる仕上がりをチェックしてきた。
GTX_sum.jpg
ゴルフ GTX に乗ってプレミアムについて考える
スポーティ&プレミアムをコンセプトに、200馬力/ DSG をひっさげた GTX が登場!その実力の程はいかに?
新A3登場
ダイナミックハッチ「アウディ A3」
ワールドプレミアから程なく国内デビューと相成った新型アウディ A3。先代が確立した「プレミアム」や「スポーツ」とも異なる第三のキーワードをひっさげて。その名の通り、我々を悩殺してくれるのだろうか?
フォード フォーカスST
慣性を制するもの路を征す/フォーカスST
まさかこんなカタチで気がつくとは・・・。「気持ちいいクルマ」って何だろうという漠然とした疑問に対する一つの理想解。フォード フォーカスSTとはまさに最強のロード・トレーサーの一台と言える。
パサート_サム.jpg
心がスーッと穏やかに「フォルクスワーゲン パサート / パサート ヴァリアント」
ヨーロッパで売れまくっている新しくなったパサートが日本に上陸した。このクルマのコミュニケーションテーマは、「車格より品質」.....高級を競うのではなく、高品質を誇りたい、というもの。さてはて、どんなクルマに仕上がっているのだろうか?
Alfaromeo Alfa 159 vs Volkswagen Jetta
決着 The VS ! 【アルファロメオ Alfa 159 & フォルクスワーゲン Jetta 編】
新型はどちらもチョイ悪顔となったサルーン対決。先代から名前も変えて舞台に上がった両者。はてさて勝利の美酒に酔うのはいずれか !?
Copyright (C) 2001-2007 VividCar.com. All rights reserved.
bu_homebu_weeklybu_indexbu_back
Page 1/1 |