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tab_star2005/06/24tab_endクルマの王道セダンボディ
駆け抜けるものは何だろう ? BMW 320 i
BMW 320i  
国産車に比べモデルサイクルが長いと言われる欧州車。今回の 3 シリーズもきっちり 7 年間の開発期間を経て登場した。さてその実力の程はいかに?

文と写真=大場順二(Vividcar.com)

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self_s.jpgicon_home大場 順二
[VividCar元編集員]
自動車業界歴が無駄に長い私ですが、日本の自動車販売に潜む様々な問題点を浮き彫りにしたい、という野望を持っています。
320_16.jpg
筆者独白 前口上にかえて

正直に告白します。

私、BMW を含む「ドイツ車」に関して、だいぶハスに構えていました。長い期間アメリカ製の車に乗っていた(乗らざるを得なかった ? )手前、なんとなくドイツの車は「冷たい」「きっちりしすぎ」などと勝手に思い込んでいたフシがあります。(そういえば競合した時のカウンタートークにも使っていた気がします)

しかし、最近のゴルフシリーズの試乗に始まり、にわかにドイツ車の魅力にも目覚め始めた筆者に、いきなりクライマックスともいえる 3 シリーズに乗る機会がやってきました。さてさて、最新の 3 シリーズはどのような印象を与えてくれるのでしょうか ?
以下、文体も元に戻してレポートいたします。



320_5.jpg
威風堂々としたフロントビュー。間近で見ると幅広感があり、結構なボリュームである。

まずは外から眺めてみる

BMW のデザインは、統一性と差別性という点において、誠に秀逸であるといつも思う。モデルチェンジの度に「全く新しく、そして先代とは差別化されたスタイルであるけれども、BMW の車であることに疑いはない」という印象を持つことが多い。

今回の 3 シリーズも、ユニークかつダイナミックなデザインを部分部分に纏いながら、全体としては「 BMW 」そして「 3 シリーズ」というエコロジーの中にきれいに納まっている印象がある。

デザインを文章で表現することは誠に野暮であるが、特に印象に残った点について少し触れてみよう。まず、フロントマスク。批判を承知で申し上げると、7、5 そして 1 シリーズの要素を持ちながら、それらをうまく融合させ、3 シリーズとしてのオリジナリティを確立している、という印象を受けた。得てしてこういう場合、どっちつかずの中途半端なものになりがちであるが、まずはお見事、という感じだ。

そしてもうひとつはサイドビューだ。先代の 3 シリーズは、全体としては丸みを帯び、ふくらみのあるやさしげな感じがした。一方新型のサイドビューは非常にシャープである。車に乗り込むたびに、30 も半ばを過ぎ、いよいよ膨張が止まらない我が身を戒める気になった程だ。このシャープさが先代とのデザイン上の大きな差になっている。

320_1.jpg
シャープさを強調したデザイン。全幅が 1800mm を超えているとは感じられない。(実は 1815mm )
320_18.jpg
BMW らしい上質なインテリア。

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インパネの仕上がりに比べ、若干見劣り感が否めない標準シート。どうしてもオプションの革シートが良く見えてしまう。。。座り心地に大きな不満はない。

次に中を確かめてみる

次に室内をチェックしよう。さすがに細かい部分の処理は巧みで、上質なインテリアである。代々の BMW 車を踏襲した、若干ドライバーに向けられた横長のインスツルメントパネルも、自然に手を伸ばしたところにスイッチが配置され、操作性は非常に良い。

フロントシートは、一見してクッション部分が薄く感じられ、特に筆者のような重量級ドライバーは不安に思ったのだが、1日乗り回しても、特に疲れや腰の痛みなどは感じなかった。

ただ、一点少し気になったのは、フロントシートのヒップポイントと床面の関係である。少々高さが足りなく、座面に太ももを密着させるためには、足を前方に投げ出すスタイルが必要になる。ロングドライブの時は、助手席の住人(特に足が長くスタイルの良い方)は、少し疲れるかもしれない。(確認のため家人に少し乗ってもらった所、「別に気にならない」と言われてしまったが、家人は極めて昭和的なスタイルの持ち主であることを付記しておく。。。)

一方、リアシートの居住性は、このクラスとしては標準的と言えるだろう。FRレイアウトということを考えれば、むしろ十分な広さを確保していると言えるかもしれない。頭上の空間や視界も充分で、後席の住人から不満が出ることは稀だろう。

また、リアシートは分割可倒式でトランクスルーとなる。積載物によるアレンジは多彩で使い勝手は良い。特筆すべきはシート可倒のロジックで、これがトランク内のレバー操作で行える点は、細かい点であるが評価したい。いちいちトランク後方から、後席まで回りこむ手間が省け、非常に便利である。ゴルフバックやベビーカーをつむ際などに重宝するだろう。


320_19.jpg
【左上】これは日本車の影響か?格納式のカップホルダーを装備
【他 3 点】オプション装備の i-drive ダイヤルと表示部分。
→ ON/OFF 時に BMW のロゴがご挨拶する i-drive は、直観的な操作が可能という触れ込みであるが、実際に使用してみると「そうなるには、若干の勉強と慣れが必要」と感じた。恥ずかしながら CD のオフの仕方が最後まで分からなかった。。。

320_15.jpg
充分な広さのトランクルーム。上部のトレーはパッケージオプション【上】
アームレスト部分のみの可倒も可能【左下】
これが件の可倒レバー。重宝します!【右下】
320_4.jpg

さて、少し走ってみよう

いよいよエンジンをスタートさせ、走り出してみる。エンジンスタートのロジックは 1 シリーズと同じで、ボタンによる操作だ。ボタンもリモコンキーを差し込む位置もステアリングの左側にある。いつもは右手で行う操作を左手で行うので、慣れないうちは少し戸惑う。(この戸惑いもオーナーにはうれしい戸惑いかもしれないが。。。)

若干低めの排気音は低速から心地よく耳に入ってくる。エンジンを回すと結構スポーティな音を奏でる。パワーも必要にして充分で、すいている都内の一般道路を充分にリードできる。今回の 320i は 4 気筒の 2.0 エンジンを搭載し、伝統のストレートシックスは 325i からとなる。2.0 の 4 気筒ということで、パワー的にはあまり期待はしていなかったのだが、いい意味で裏切られた印象だ。坂道での加速などで、もう少し力が欲しい、と思う場面はあったが、日常的には全く不満はない。

6 速のステップトロニックと呼ばれるトランスミッションとのマッチングも良かった。今回の試乗中、このミッションは、いい意味で「全く存在感が無かった」。つまり、変速のショックや加減速時において、変に意識することなく、ほんとに自然に走ることが出来たのである。これ、息の長いスポーツセダンには結構重要なポイントだと思うのだが、いかがだろう ?

足回りのセッティングも好印象だった。しなやかさと安定性が高次元で実現されており、私のようなヘボドライバーでも、それは容易に実感できた。特に高速の安定性は抜群で、試乗時はあいにくの土砂降りの中だったのだが、かなりのハイペースで駆け抜けることが可能だった。

大雨の高速道路でどんどんと先行していく車は、かなりの確率で BMW であることが多いのだが、そのドライバーの気持ちを味わうことが出来たことはいい経験であった。
320_12.jpg
【上】150ps/6200rpm 20.4kg-m/3600rpm のスペックを持つ、直列4気筒 DOHC エンジン。6気筒エンジンを搭載する関係でカバーの下には結構なスペースがある。
【左下】 6速AT とのマッチングも絶妙。
【右下】リモコンキー差込口とスタートボタンはここにある。
320_2.jpg



320i のキラーセールストークを考える。。。

販売を目的としている耐久消費財である以上、モデルチェンジは避けて通れない。このモデルチェンジにより度合いの差こそあれ、旧型モデルは陳腐化する。「どこがどうとは言えないのだが、どうも古臭く感じる」というあれだ。

マーケティングの本を少しかじると、この辺のことは立派な製品戦略の一部だったりする。すなわち先代を陳腐化させ、なるべくスムースに新型へ移行させることを意図しているわけだ。国産車などはこの辺をきっちりと 4 年のスパンで仕上げてくるのだが、いささかせわしない感は否めない。

さて、そこで BMW であるが、セールスに携わっていた時分、先代の陳腐化を遅らせるような絶妙なモデルチェンジにため息をついていた覚えがある。不思議と新型が出ても先代の色褪せ度合いが少ないと感じるのは私だけではないだろう。今度の 3 シリーズも絶妙なモデルチェンジであったと私は思っている。今回試乗中もかなりの頻度で、先代モデルと併走したり、すれ違ったり、はたまたパーキングで隣り合わせたり、ということがあったが、先代と現行がうまく共存している印象を受けた。

最後の一押しをとなるキラーセールストークも、この辺を強調するのが妥当だろう。すなわち、

「例えモデルチェンジをしても色褪せない車としての魅力と、それを実現する BMW の車創りを是非お買い上げ頂きたい。長い期間ドライバーに満足を与えてくれることを考えれば、決して高い買い物ではありませんよ。。。」

と、いうようなことを、私なら最後にささやく。今回の試乗で私の胸を駆け抜けた思いもこのようなことに近い。トークとしては全く持って未熟であるが、なに、それは長いモデルサイクルの間にじっくりと熟成していくことにしよう。




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