 |  |  | | | クルマの近未来とビバンダム その 1 | |  | 去る 2005 年 6 月 8 日から 9 日にかけて「ビバンダム・フォーラム & ラリー」というイヴェントが行われた。このイヴェントは「ビバンダム」という名前がつくように、タイヤメーカー、ミシュラン社の主導で 1998 年より続けられている国際的なイヴェントであり、昨年の上海に引き続き、今年もこの極東の地、日本は京都-愛知で開催された。
初日はクルマと環境問題についてのフォーラムやパネルディスカッション、そして環境にやさしいクルマの展示や試乗。2 日目は京都から愛知・愛地球博会場まで、その環境にやさしいクルマで実際に街中を走るラリーというプログラムが組まれている。今回はそのレポートを、2 回にわけてお届けしよう。
|  | 文=まつばらあつし 写真=ビバンダム・フォーラム&ラリー 2005 広報事務局 / まつばらあつし 協力=日本ミシュランタイヤ株式会社
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|  |  |  |  |  |  | まつばらあつし [vividcar エグゼクティブディレクター] |  |  |  | VividCamera も少しづつコンテンツが増えてゆくのでお楽しみに。 また、クルマ関係の記事や、バイクとかいろんなものにも焦点を当てて行きたいと思うので、そちらの方もどうぞご期待を。人間としてはオートフォーカスじゃなくて、決めたものにフォーカスを合わせるマニュアルなタイプかも。 |  |
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 |  |  |  |  |  | ビバンダム・フォーラム&ラリー 2005 の公式ロゴ ビバンダム君をあしらったバッグや扇子が参加者に配られた。
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|  |  | 持続可能なモビリティ
1998 年より「チャレンジ・ビバンダム」の名で行われている、ミシュランのプログラムの 1 つとして、今年は京都-愛知で「ビバンダム・フォーラム&ラリー」というイヴェントが開催された。
今回のテーマは「 Rallying together.towards sustainable mobility 」、すなわち「持続可能なモビリティに向けて、共に進もう」という感じの、ちょっと堅っ苦しいメッセージではあるが、まあ、早い話が「今後全世界の貨物輸送と人々のモビリティが発展するにつれて生じるエネルギー、汚染、安全などの諸問題に取り組むにはどのような技術的選択肢があるか、体験を通じて具体的に理解」しようというのがその根底だ。
ポイントは「 sustainable mobility =(持続可能なモビリティ)」であり、単発のイヴェントとしてではなく、持続して行う事が大事なんだとミシュランは主張する。「ラリー」というカタチを通じて、続けてゆく事を参加者に意識させるというのもそのためだろう。
実際に、フォーラムや展示場で紹介された環境にやさしいクルマ達を自分の眼で見て、触って実感し、そしてそれらのクルマのハンドルを自分で握って、京都から名古屋までの市街地を走る事で、たった今、この現在が、フォーラムで語られたような近い未来へと続いている事を体験でるというシクミなのだ。
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 |  |  |  | | 京都国際会館大ホールでの開会式。ここは、あの京都宣言が発せられた場所であり、地球規模での環境問題を論じるシンボリックな場所でもある。 |  |
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 |  |  |  |  | ミシュラン社主などのあいさつの後は、かなり熱いフォーラムがこの会場で展開された。くわしいレポートは、また別の機会にでも紹介できるかもしれない。
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|  |  | フォーラムで語られた事
まずは 6 月 8 日(水)、京都国際会館メインホールでは、今回の会場になった日本と、前回の会場であった中国の、その後ヨーロッパとアメリカと、それぞれの立場から「接続可能なモビリティ」についての展望が最初に語られ、続けて夕方 17 時まで、「クリーンな内燃機関と燃料に関するラウンドテーブル」「電気自動車に関するラウンドテーブル」「 ASV(先進安全自動車)と ITS(高度道路交通システム)に関するラウンドテーブル」などが立て続けに行われてゆく。
いずれも現在までの取り組みや近い未来へのビジョンなどが熱く語られ、メーカーや教育機関、そしてお役所などが真剣に取り組んでいる事をひしひしと感じさせてくれるフォーラムとなっていた。
限りある化石燃料、悪化する環境問題、我々の前には未だかつてないほどの困難が目前に迫り、さりとてクルマなどの交通機関の無い世界に戻る事もままならない。だから技術や知恵を振り絞って何とかしてゆこうという試みが、眼に見えないところで延々と続けられていることに、安心感を持たせてくれる一方で、こうなる前に何とかならなかったのか?という後悔の念も見え隠れして面白い。
特に主催のミシュランをはじめとする、ヨーロッパのメーカーには、環境問題をここまで悪化させたのは自分たちの責任かもしれない、だからゴメン、おれたち悪かったからその後の責任もちゃんと取りますよ、という風に言っているような印象を受けた。
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 |  |  |  | | 展示会場の様子。広々としたスペースに、多くのメーカーが環境にやさしいクルマやテクノロジーの紹介などのブースを展開。展示車両はダイレクトに外に出てゆけるようにセットされている。 |  |
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 |  |  |  |  | 問題(笑)のクレージュ「 La Buller 」。全面プラスティックかファイバーの電気自動車。ゼッケンついてるので、これで愛知まで走るのである。マジで。
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 |  | 内装もプラスティッキー。70 年代の「未来のクルマ」っぽいポップでキュートなデザイン
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|  |  | 一方展示会場では
フォーラムの合間を縫って、展示会場へ足を運ぶと、広いスペースに各社のテストカーや研究車両などが展示されている。が、良くみると多くの車両には大きなゼッケンが貼られている。
そう、ここに展示されている車両は、実際に翌日のラリーで京都から愛知までを走るのだ。ドコをどうみてもこんなのヤバイよ、と言うようなのまでゼッケンが付けられており、おもわず「マジっすか・・」と言ってしまったが、いやマジだったんです。まあ、そのラリーの話は次回に回す事として、今回の展示で気がついたのは、クルマのコンストラクターだけでなく、イワタニ(そう、あのガスコンロとかのボンベで有名な会社)とか、昭和飛行機とか、ジャパンガス、クレージュ、伊藤忠など、およそクルマの展示ではお目にかかれないようなメーカーが多く出展していると言う点だろう。環境問題に取り組んでいるのは、クルマメーカーだけではない、ということなのだ。
これら一部のクルマや、明日のラリーに参加しない電動スクーターなどは、国際会館の駐車場に設置された試乗コースで、短い時間の試乗が可能になっている。実際電気自動車やスクーターなど、このチャンスに試乗してみた。レシプロエンジンとは全く異なるフィールは、前に乗ったチョロ Q カーと同じような感じでウルトラスムーズ。操作系などもだいぶ洗練されて、より「自動車」らしくなってきたという印象はある。ただ、クルマとしてのおもしろさ、気持ち良さという点においては、まだまだ「味付けが足りない」部分があり、ハンドリングやサスペンションのチューニング、そしてブレーキのフィールなどリファインして欲しいところ。
まあ、それを差し引いても、モーターのドコまでも伸びてゆくかのような加速感と、圧倒的な静かさには、あらためて感動せざるを得ない。美味く味付けすれば、きっと楽しいクルマをつくることができるはずだと、ちょっと嬉しい気分にはなる。
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 |  |  |  | 【左】ミシュランのテストカーは、エレクトロニクスと油圧や空気圧の権化。サスのコントロールだけでなくいホイールベースまでが可変という驚くべきクルマ。でもちと騒音が(笑) 【中】透明パネルのプラモデルみたいなコイツも、クレージュから参加した「 EXE 」、助手席にはビバンダム・フォーラム&ラリー 2005 の名誉総裁である高円宮憲仁親王妃久子殿下。この後このままドライブを楽しんでいらっしゃった。 【右】超弩級スポーツカー、ヴェンチュリ Powered by Electric 。音を立てずに突っ走ってゆくその姿は、マジ未来のスポーツカーを予感させる。航続距離も 300 〜 400 km と中々の実力。 |  |
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 |  |  |  |  | 暮れ行く京都の空。明日は愛知まで、妙なクルマでコンボイなのだ。
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|  |  | 少なくとも近い未来は明るい?
濃密なフォーラムに、短時間では観きれない展示車両など、1 日ぎっちり詰め込んだプログラムにさすが体力も消耗しがちだが、さすがというべきか、ミシュランは会場の一角の大きなスペースを使い、約 3 時間というフランスっぽい長めのランチタイムにはバイキング形式で摂れる食事を用意しており、ランチタイム以外でも珈琲などの飲み物はいつでも摂る事ができる。ホスピタリティという面においてはきわめて優秀。国内のイヴェントではなかなか経験できないものを感じた。
食事をとりながら同席したミシュランの若い技術者や、アメリカ、韓国からのジャーナリストたちと話をしてみても思うのは、少なくとも今後 10 年、20 年という近未来においては、クルマの未来はちょっとだけ明るいんじゃないかという楽観的な希望を持てるのではないか、という事だ。
いや、フォーラムでのディスカッションや、各メーカーの担当者の言葉、イヴェントで働いているミシュランのスタッフなど、正直言ってみんな能天気なほど明るい近未来を信じているという気持ちを強く感じる。きっとみんな、今よりも良くなる、今よりもステキにしようって本当に思ってこのイヴェントに参加しているのだ。なんか知らないけど、そういう自信に満ちあふれている。それだったら、ぼくらもそれに乗っちゃったって構わないんじゃないか?と少しは思う。
実際に翌日、そういう彼らのクルマをラリーで運転する事が出来るのだ。明るい未来が単なる幻想か、それとも確信できる身近なものなのか。その答えは次回のお楽しみに。ちょっとオモシロイですよ。
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | チョロ Q に乗ってきた クルマが好きな人でなくてもチョロ Q で遊んだ事くらいはあるでしょう。あのチョロ Q に乗るなんて考えたことありますか?
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 |  | |  |  | フォーカスだらけの世界はバラいろ? 映画にはクルマが出てくる。そのクルマの話やウンチクを少々垂れてみたいと思う。ワタクシの趣味嗜好が強くでてしまうかもしれないけれど、その辺はお許しを。
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