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tab_star2005/08/02tab_end編集部より
粗にして野だが卑ではなし −編集前記-
梅雨のまっただ中。雨降る銀座四丁目交差点。永山さんと数年振りで会った。お互い様変わりした腹をちらっと見据え、「やばっ」という言葉を飲み込み無言で入った喫茶店。その数日前に2,3度メールのやりとりはあった。そういえば永山さんと出会って10年近くなるのに、電話番号を一度もメモリーしたことがない。そういう人だと自然に思っていた。電話で会話しない人。メールの饒舌さと反比例して電話が苦手な人がIT関連の人には多い。ライブドアのニュースを散々見せられた後だけに、堀江社長と永山さんとイメージが重なっていたのも事実だ。後からわかったことだが、それは事実ではなく、携帯も、僕と同じ機種、色の携帯を持っていることも判明した。つまり、それぐらい会っていなくて、イメージが先行するまでになっていたということを言いたいだけなのだが。その永山さんが突然「vivid carの編集長をやりませんか?」と切り出した。これは事件だ。
文=津島健太(VividCar.com編集長)
写真=柴田泰年(VividCar.com)

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tsushima-SS.jpgicon_home津島健太
[VividCar 元編集長・フリーライター]
現在は「港未来シンジケート」代表としてのインディーズレーベルやイベントプロデュース業と平行して、JMS日本モータースポーツ記者会、ナンバー付きVITZレース1000c.c.CUP 代表、vivid car .com 編集長、作詞家、旅のライター等々イカゲソ並みの数の鞋をはいている。
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ルマンのこと

先に永山さんが書いていた通り、出会いはルマン。その当時それほどつきあいがあったとは思えない高橋二朗さんがなぜ僕を推薦したのか今だにナゾだが、とにもかくにも僕らはルマンで運命の出会いを果たし、その年から僕らは年に一度だけ、ミュルサンヌの森の魔女に与えられたけだるい日々をむさぼるように過ごすようになっていった。じゅてーむ。

永山さんの文章を読む限り本人はいろいろな事を考えていたようだが、僕の記憶からは大部分が忘れさられていたことに気づく。フォトジャーナルシステム・・・あー、あったあった、というレベルだ。ここ数年はニュルブルクリンク 24 時間レースにやはりインターネットライターとして参加しているが、その時になるとルマンの経験を思い出し、一晩中 PC の前で書いているのに「ルマンに比べりゃなんて楽なの ? 」とちょっとだけ思い出してはいた。

僕がワープロを使いはじめたのは早かった。富士通のオアシスがまだ 250 万円していた頃だ。今や作詞家、エッセイストで著名な麻生圭子さんと、ハウンドドッグの「 ff 」や吉川晃司などで有名になった作詞家の松尾由紀夫さんと僕が、某音楽事務所で購入したオアシスを親指シフトをクネクネさせながら使い回していた。僕以外もまだ無名だった頃だ。だから今もひらがな変換を使っている。クリエイティヴな仕事でローマ字で日本語を書くなんてナンセンスだ。君たちの頭の中はローマ字で日本語を考えているのかい?と言いたくなることがある。

「津島さん、これからこの業界(どの ? )にいたいのならパソコン使えなきゃ仕事なくなりますよ」
永山さんの最初の印象は、システムとかなんとかじゃなくてその恐ろしい一言だ。で、その年のルマンのギャラは中古のマックに消えた。ワープロに比べてかなり遅いPCデビューだったと言える。僕にとってPCもインターネットもメールも、全部ルマンから始まったのだ。そんなアナログライターは右も左もわからないルマンに連れていかれ、またもやボス永山に強烈なパンチを浴びせられる。

「で、僕は何を ? 」「自分で考えてください」「 !!!! 」
何なの?この人、と思った。たぶん永山さんは、今も変わらない永山風言語で「アーカイヴがどうの」とか「情報のアーキテクチャ」だのいろんなことを言っていたのだと思うが、それを理解するのにその後8年の月日を要する。ミュルサンヌの森に放り込まれたタヌキが、かろうじて理解できた日本語は数 10 分の説明の最後に言った「・・・それがインターネットなのです」という一言。「そうか、それがインターネットかー」、だけで仕事は始まった。ルマンの話の詳細はまた機会があったら書こうと思う。要するに自分のコンテンツは自分で考えて、自己責任で好きに作ってください。既成のレースレポートとかそんなルールはありません、ということらしい、と野生のカンで感じとり、そこまでわかればシメタとばかりに、好き勝手やらせてもらった。違ってたら誰か注意するでしょぽんぽこりん、とばかりに。

そのインパクトが強すぎて、ブログの先駆だとか、フォトジャーナルシステムだとか、振り返れば面白いおもちゃはあったけれど、その価値を考えることはなかった。もちろん将来の IT を見据える気などさらさらなかった。でも、あんな過酷でおもしろい仕事はそうはなかった。今でも思うのだが、あの時一緒に過ごした数 10 人のスタッフは、今でも共通のプライドを身に付けているような気がする。それだけの達成感があった。ルマンで一緒だったというだけで、会話しなくてもわかりあえるような連帯感を感じるのだ。それが永山イズムというものだと思う。

銀座で来いの物語

何年ぶりかで会った永山さんは、突然 VividCar の編集長にならないか、と言う。VividCar は(メールだけで)誘われて、2〜3 年前まで何度か書いたことがある。なぜだか車の事はあまり書く気がしなかった。本業でもあるモータースポーツの記事もあまり書く気がしない。で、結局、音楽、モータースポーツと僕のもうひとつの顔の作家として書くことにした。それまで何足ものわらじをはいてきたが、それをリンクさせることがなかった。永山さんが何か始めるならこんなので良ければ、とおつきあい程度に原稿を提供したという感覚だったが、「ポエム」とつけられたコンテンツ名にがっかりして疎遠になってしまった。久しぶりに永山さんと会って、まだ永山イズムが永山言語とともに生きていることに少し興奮し、ウチに来いのお誘いを短絡的にお引き受けすることにした。

僕は永山イズムを少しは理解しているつもりだ。ただし、永山さんとはまったく相容れない生い立ちや車に対する考え方、人間関係の持ち主だ。永山さんよりも粗にして野だが、ルマンのプライドにかけて卑ではない、という共通のイズムだけは踏襲していきたいと思う。

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