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tab_star2005/09/21tab_end中嶋一貴
中嶋一貴インタビュー
レーシングドライバーインタビュー
古い F1 のビデオを見ると、中嶋悟が幼い子供の前でインタビューに答えているものがある。「最近子供がレースの事をなんとなくわかってきてパパはなんで勝てないの?って言うんだよね」と笑っていた。その幼子がフォーミュラトヨタ参戦初年度でいきなりシリーズチャンピオン獲得。今や全日本 F3 のチャンピオン争いをするまでに成長した。中嶋一貴、20 才。「父親を越えるには F1 の表彰台に立つこと」と胸を張る。

インタビュアー:津島健太(Vivid Car.com編集長)
インタビュー:2005 年 8 月 28 日

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tsushima-SS.jpgicon_home津島健太
[VividCar 元編集長・フリーライター]
現在は「港未来シンジケート」代表としてのインディーズレーベルやイベントプロデュース業と平行して、JMS日本モータースポーツ記者会、ナンバー付きVITZレース1000c.c.CUP 代表、vivid car .com 編集長、作詞家、旅のライター等々イカゲソ並みの数の鞋をはいている。
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プロフィール

中嶋一貴(なかじまかずき) 
・出身地 愛知県
・生年月日 1985 年 1 月 11 日
・身長 / 体重 175 cm / 62 kg
・血液型 Rh + A

1996 年 カートレースデビュー
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1997 年 鈴鹿選手権シリーズ RSO クラス参戦
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1998 年 鈴鹿選手権シリーズ ICA クラス参戦
     シリーズ 2 位
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1999年 鈴鹿選手権シリーズ ICA クラス参戦
     シリーズチャンピオン
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2000 年 鈴鹿選手権シリーズ FA クラス参戦
     シリーズ 2 位
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2001 年 全日本選手権 FA クラス参戦シリーズ 7 位
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2002 年 全日本選手権 FA クラス参戦シリーズ 3 位
     フォーミュラートヨタレーシングスクール受講
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2003 年 フォーミュラートヨタ参戦シリーズチャンピオン
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2004年 TOM'S より全日本 F3 選手権参戦
     シリーズ 5 位
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2005 年 TOM'S より全日本 F3 選手権参戦
     Super GT( GT300 クラス)参戦

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インタビュー

--------- カートに乗り始めたのは?

「 10 才の時、鈴鹿サーキットのカートスクールに入った時で、レースに出たのは中学生になってすぐ、12 才でしたね。17 才までずっとカートやってました。高校 2 年、3 年の時にフォーミュラトヨタのレーシングスクールにも行って、最初の年はスカラシップがとれなくて、2 年目でスカラシップをとることができて、18 才からフォーミュラトヨタデビューで、初年度でチャンピオンをとって F3 にステップアップしました」

--------- 物心ついた時には F1 ドライバー中嶋悟の息子だったわけですが、自分の親の職業を理解したのはいつ頃でしたか?どうも友達の親とは違うぞ、と思ったのは?

「あまりそういうことを意識したことはなかったですね。たまたま親が職業でレースやってて、まあ、いい所いってて、ぐらいの感覚ですね。家にレースのビデオがたくさんあって小さい時にそれは良く見てました」

--------- F1 の頃はイギリスに住んでいたんですよね?

「そうですね。生まれは愛知県ですけれど、3 才の頃から 1,2 年はイギリスにいました。でも父親が F1 に行ったのは僕が 1 才の時なんで、まあ、それにあわせて行ったのかなあ、というぐらいであまりはっきり覚えてないんですよね」

--------- では、中嶋悟さんの全盛期はあまり記憶にない?

「まあ、そうですね。実際には見てないですけど、ビデオでいろんなレースは見ています」

--------- 自分がレースをやりたいと思ったのは自然の成りゆきですか?それとも誰かの勧め?

「自然の成りゆきだと思います。僕も結構スポーツが好きで、普通の人が野球選手やサッカー選手になりたいと思うのと同じように、レースやりたいと思いましたよね」

--------- サーキットは子供の頃から来てた?

「ちょこちょこ来てました。小さい頃は記憶にないんですけど、小学生ぐらいの時から F3000 や JTCC に来たり、夏休みには SUGO に親についていったりとかいうのは記憶しています」

--------- 星野(一義)さんのように息子を絶対にサーキットに連れて来なかった人と両極端な例が多いんですが、どちらかと言うと積極的に連れてきてくれた?

「そうですね」

--------- じゃ、レースをやるにも反対はなく、応援してもらえた?

「そうですね、親としてはレースやった方がうれしいんじゃないかと、僕は思ってました。鈴鹿のカートスクールでも名前は校長でもあったし、それも紹介してもらって入れてもらいました。」

--------- フォーミュラトヨタのスクールの時点から TOYOTA を選んだじゃないですか。お父さんは HONDA のドライバーで今も HONDA 系のチームですけれど。HONDA 系のフォーミュラドリームではなくフォーミュラトヨタを選んだのはなぜ?

「もともとカートで高校 2 年からヤマハワークスに入ってやらせてもらっていたので、そのつながりでフォーミュラトヨタのレーシングスクールにつながったということ。それから鈴鹿のカートスクールから鈴鹿のフォーミュラスクールにあがると親が実質的な指導者としての校長ですし、カートスクールと違って四輪のスカラシップがかかっているという所でその決定は親がする、そういう場に僕が行くというのは、僕自身好ましくないと思いました。親としても僕としても、逆にフォーミュラトヨタレーシングスクールしか道がなかったとも言えます」

--------- お父さんと別の道を歩みたい、というか、自分で道を切り開きたいと意識し始めたのはその時期からですか?

「そうですね。高校 2 年の時にヤマハさんでカートを走らせてもらうことになった時に、同時に四輪のことも考えるようになり、スクールに入りました。でも最初は何がなんでもという気持ちが強くなかったせいか、結果スカラシップがとれなくて、それがきっかけで、これしか上に上がる道はない、とりたいと意識するようになって 2 年目にスカラシップをとることができました」

--------- 今、F3 でトップ争いをするレベルになって、あらためて中嶋悟のビデオを見て感じることってありますか?

「やっぱりすごいんだなって。子供も頃は親を応援してるし単純にすごいなとは思ってましたけれど、その大変さが多少わかるようになってすごいなってあらためて思いますね。テクニックうんぬんに関しては時代も違うしクルマも違うんであまり意識しないんですけれど、星野さんとか長谷見さんとか松本恵二さんとかといろんなすごい人がいて、その中で競り合って優勝したりしている、そのレース運びとか強さとかそういう所ですね」

--------- お父さんは「雨の中嶋」と呼ばれていましたけれど、雨は好きですか?

「僕自身きらいじゃないですし、得意な方だと思います」

--------- フォーミュラトヨタでチャンピオンをとって F3 でもチャンピオン争いができるのは、ある意味自分の力でここまできたと言えますよね?

「関谷(正徳、チーム TOM'S 監督、フォーミュラトヨタレーシングスクール校長)さんの指導のおかげというのはあります。サポートしてくれたのが、親ではなく関谷さんという違いだけです」

--------- 関谷さんから日頃特に言われていることはありますか?

「走り方もそうですし、生活面のことだとか、レース場での態度とかすべてですね。レースをやる上で必要なことはすべてです」

--------- フォーミュラニッポンのクルマは乗ったことがあるんですか?

「 1 回だけあります。加速はエンジンが違う分すごいなと思いました。動きに関してはクルマも大きいしタイヤも大きいので F3 みたいなシャープさは感じませんでした」

--------- 自分の中の計画としては来年は F3 をもう 1 年やるのか、フォーミュラニッポンに行きたいのか、他の選択肢なのか、どうなんですか?

「来年はできたら海外でレースがしたいです。どのレースかという選択肢はいくつかあるんですけれど、ベストなものを選んでしっかり計画をたてて行きたいです」

--------- それはその次の目標が F1 であるということを意識してのこと?

「そうです。そのために海外でのレース経験は必要だと思うし、もちろん英語力という点もあると思うし。今年チャンピオンは逃しましたけれど、今の状態でも自分としては手ごたえを感じましたし」

--------- F3 に乗ってこれだけ早く結果を出せたというのは、何かをつかんだからだと思うんですが?

「 F3 にはじめて乗った時にやっぱりフォーミュラトヨタよりもクルマのレベルが高いので、なんとなく乗ってみたらいいタイムが出せたという感じでした。その後クルマに慣れてきた時にクルマの限界よりも行き過ぎてしまって、その後はなかなか結果が出なかった。昨年やって勉強したことが今年やっといかせてきたかなあという所です」

--------- アグレッシヴなドライビングスタイルですよね。無茶はしないけれど、ギリギリの所でちょっとしたミスをする時もあるけれど、紙一重で攻めてるなあ、というのは見ている側にも伝わってくる

「でしょうね。レースすれば自分が抜けるポテンシャルがあればどんどんいくし、苦しい時でも粘り強く走らなければいけない、積極的な所と一歩引いた所と両方必要ですけれど、今は自分に自信が持ってレースできるようになっていますので、そういう所は以前よりは強くなったと思ってます」

--------- どんなタイプのドライバーになりたいと思いますか?

「ドライバーとしてのベストを見せたい。シューマッハはやっぱりすごいなと思います。走ることだけじゃなくてクルマの仕上げ方とか、チームの盛り上げ方とか、そういうものも持っている。そういう所は僕も必要とされている所だと思います。もちろん走りも。僕はまだひとつのミスで 2 番になることがある。やっぱり勝てる時はしっかりいい流れのまま勝てるようにならなければいけないと思います」

--------- これから先について関谷さんからのアドバイスはありますか?

「やっぱり関谷さんも海外に行った方がいい、と言ってくれているのは僕の考えと一致してますね。」

--------- お父さんから走りのアドバイスはあるんですか?

「ありますね。F3 がある時はフォーミュラニッポンがあったり GT でも GT500 と GT300 で同じサーキットにいることが多いですから、見て気になることはすぐ電話がかかってきますね。結構細かいことまで言われますよ。クルマのセッティングがどうなってるかとか、見た目こうだからああじゃない、という感じで。気にしてると思いますよ。電話は向こうからかかってくるばっかりですけど」

--------- お父さんとの一番の違いは、お父さんは一貴クンほどハキハキと喋らなかった点(笑)。大人ですし社交的ですよね。お父さんはレースの時は朴訥としていた。

「まあそうですね。人前でベラベラ喋るようなタイプではないですよね」

--------- 20 才ぐらいのドライバーでこれだけ人前でしっかり受け答えができる人はそれほどいない。そういう教育を受けたんですか?

「いろんな経験をしてきたということが大きいんじゃないですかね。フォーミュラも FT から 3 年やってきて、GT もやっていろんな人に囲まれてきたということでしょう。それからフォーミュラトヨタのレーシングスクールで関谷さんがいて、田中実さんがいて、いろんな人のアドバイスをもらったり、そういういい経験を得られてきた部分があると思います。

--------- 今はすごく乗れてる時期ですよね。この流れを大事にしたいですね

「 F3 もうまく走らせているし、自分自身がすごく自信を持ってレースできてるというのがあるので」

--------- これからの活躍をすごく楽しみにしているで、来年どんな形になるにせよ期待しています。

「ありがとうございます」

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中嶋一貴、記者会見全発言
中嶋一貴の記者会見全発言です
一貴sam
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