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tab_star2006/02/08tab_end編集部より
VividCar.com の姉妹 Web、「Enjoy W-Car (福祉車両)」がオープンします。
VividCar スタッフによるまったく新しいサイト・イン・サイトが間もなくスタートします。Welfare Car(福祉車両)を媒介として、福祉やハンディキャッパーの人たちと健常者が、お互いに協力しあって人生を送るための情報サイトです。通常サイトの立ち上げはある程度形のあるものからスタートしますが、これはほとんど白紙状態から皆さんとつくりあげるサイトです。壮大な果てしない企画ですが、ぜひ御協力ください

文:津島健太(VividCar.com 編集長)
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tsushima-SS.jpgicon_home津島健太
[VividCar 元編集長・フリーライター]
現在は「港未来シンジケート」代表としてのインディーズレーベルやイベントプロデュース業と平行して、JMS日本モータースポーツ記者会、ナンバー付きVITZレース1000c.c.CUP 代表、vivid car .com 編集長、作詞家、旅のライター等々イカゲソ並みの数の鞋をはいている。
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VividCarが安心サポート付きでご紹介する
新しいタイプの「売ります買います」コミュニティ!
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 ここ数年福祉車両の数が飛躍的に増加しています。
社団法人日本自動車工業会の調査によると、1996 年には 9000 台に満たなかった販売台数は、2003 年には 4 万 2000 台に増加。前年比 110 %をこえる割り合いで急激な増加を示しています。

 これは、ハンディキャッパーの「もっと自由に、もっと遠くに移動したい」という願望と、技術の進歩と、バリアフリーをめざす社会のベクトルが同じ方向に向いていることを示しています。

 これらの数字が示すものは、前述の通り「もっと自由に、遠くに移動したい」ということに加え、「もっと自分の意志で移動したい」という強い願望の実現ということに他なりません。
 もともと自動車は、人間にとって巨大なパワーとスピードとテリトリーを与えてくれるモビルスーツなのです。ハンディキャッパーにとって、それはより大きな意味あいをもっています。

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あるべきものがない、それは気持ちが悪い、だから作ろう

 各自動車メーカー、さまざまな NPO 団体、各自治体、自動車に関わらず企業 HP 等の中に個々の福祉事業やツールを紹介するコンテンツは多数あります。

 年に一度開かれている国際福祉機器展では 1 つの会場に 3 日間だけ、数 100 の福祉機器企業が数億の予算規模で参加しています。
それにも関わらず、それらを結ぶ横の糸、総合情報 Web が日本では欠落しているのです。
 それさえあれば 10 歩進めるはずのものが、1 歩で我慢させてしまっている事実は、数えきれないほどあるのではないでしょうか?

 個人的なことではありますが、私の父が一昨年脳硬塞で入院、私自身、その時はじめて車椅子とのつきあいがはじまりました。

 もともと父は食べる事が好きで、外を出歩くことが何よりも好き。仕事を引退してから、自分の故郷である高松で海の見える市街地に居を構え、60 才を過ぎて自動車の免許をとり、年に 150 日ゴルフに出かけ悠々自適の生活を送っていました。それでも渋滞がいやだと、モーターボートの免許をとり、ゴルフバックをモーターボートに積んでゴルフ場に向かうという、人並み以上のアクティヴな人間でした。

 車椅子となっても当初は毎日のように外に行きたがり、私自身もひとつの乗り物という好奇心から車椅子で試しに移動をしてみたりして、初めて知ったことが多々ありました。

 温泉に行きたい。まずトイレです。どうやって調べればいいの?旅館の予約。手すりのあるお風呂は?館内の段差は?

 スーパーに行きたい。駐車場は?通路は車椅子は通れるの?

 もし自分がこうなったらどうするだろう。運転がしていたい。免許は?車はどうやって買うの?運転の練習はどこでできるの?税制優遇はどうやって受けるの?

 トイレ情報は自治体の HP の福祉課。宿泊は各施設、免許、税金は各自治体に問い合わせと書いてあるものがみつかっても、何が必要で何をどの課に問い合わせて良いのか。車は各メーカーで購入方法が全然違う。

 自動車教習所は全国ほとんどない。ひとつひとつの行動に必要な情報の量の多さとそれを調べる煩雑さ。

 高齢化社会に向けて日本の福祉は、すべて健常者のサポートが前提とされていることに気がつきます。そのサポートをしようにもちょっと買い物ひとつ行くにも情報が必要です。その情報を得るための手段に途方に暮れてしまう。

「なんとかなるさ」と外に出るしかないのです。
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 私の父もそうでしたが、そうして自分が何かをしたいと申し出たことに対して、その都度周りが大騒ぎしている現状を知り、段々と遠慮するようになっていきます。そうして徐々に前に進もうという意志が薄くなってしまい、寝たきり同然になっていくのです。それは本人にとっても周りにとっても、何ひとつプラスにならない悲しい現実です。

 サポートする人間がそれほどの時間を費やさなくても、あるいは体力のある人ならたったひとりでも、安心して外に出られる世の中がバリアフリーです。

 この HP の協力者である長屋宏和と青木拓磨は口をそろえて言いました。
「本当のバリアフリーなんて不可能。こういう人間がいるという事が当たり前の世の中になれば、段差があろうとトイレに困ろうと『すみません。手伝ってください』と言えばいいんです。今でも黙ってたら通り過ぎる人でも声をかければ助けてくれます。それが黙ってても「ア、これは1人では大変だろうな」と当たり前に思ってくれる世の中になればいい。だからハンディキャッパーはどんどん外に出なければ何も変わらないんです。」

 青木はこんな話もしてくれました。
「近眼の人や老眼の人は眼鏡がないと生活がしにくい。それだってハンディキャップでしょう?人数が多いから当たり前になっているだけなんです。僕はたまたま歩けないけれど、車椅子や自操式の福祉自動車で移動することができる。眼鏡と何が違うんですか?お年寄りの介護車両だって老眼鏡と何が違いますか?それなのに情報得るのに人一倍時間をかけなければいけない。こういう人間がいるのが当たり前だと思ってないからなんですよ。」

不便だから作る。あるべきものがないのは気持ち悪い。だから作りたいと思ったのがこのサイトを作るきっかけです。

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このサイトはハンディキャッパーのためだけではない

 このサイトは単にハンディキャッパーのためだけのサイトではないという立場を明確にしなければなりません。これから迎える高齢化社会においてもちろんのこと、年齢に関わらず誰もがよりどころとする可能性を秘めています。

 しかしここで論ずるべきは確率論ではありません。前述したようにこういう人がいる、こういう車がある、こういうことを求めているという情報は、健常者も含めたすべての人に必要な情報なのです。にも関わらず、福祉というキーワードは限られたスペースにおいやられています。

 これはなぜパラリンピックが存在するのか、という議論にも共通します。福祉をクローズドにしてしまっているのは、それがビジネスツールの 1 コンテンツとして扱われることが圧倒的に多い。だから区別することが便利だからではないでしょうか。

 この企画をいろいろな方とお話する過程で、圧倒的に多かったアドバイスは「国際福祉機器展の WEB 版としてなら成立する」という意見でした。ひとマスいくらで展示スペースを提供することによってビジネスとして成立するのと同様、1 ページいくらでコンテンツを販売することによって、ビジネスツールになる。もっともな御意見です。

 それは同時に福祉企業を東京ビッグサイトという限られたスペースから、インターネットというオープンスペースで取り上げることで、情報ツールとしての価値観もあげられるものだと思います。その御意見は正しいですし、必要であると思います。

 ただ、それだけではそれを今必要とする人以外の目にとまるでしょうか?
 世の中にはこういうものがあって、これを必要とするこういう人たちがいる、ということ、その社会的な意義を見出せるでしょうか。

 協賛企業以外の取材をしないこともジャーナリズムに反します。公共事業は紹介しないというわけにもいきません。それだけで必要な情報ソースとはいえないものとなってしまいます。
 ただ、そこで妥協せずに理想を追求しない限り、今までの福祉同様、ハンディキャッパーだけのための限られたビジネスツールとなってしまい、日本の福祉ビジネスの日本らしい狭い枠にとどまってしまいます。

 VividCarという一般車両を扱っている WEB において福祉車両の WEB を姉妹サイトとしてリンクすることにより、一般的にその認知を高め、バリアフリーに対する健常者の理解度も増加する意義のあるものとなると考えます。

 このサイトに参加して欲しいのは、一般企業であり、一般の興味を持った個人なのです。

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福祉は高齢者だけが対象ではない

 高齢者社会を迎えるにあたって、高齢者向けの福祉事業の必要性やビジネスチャンスを否定するものではありません。
 しかしながら、社会の中でハンディキャッパーを少数派と片付けられているのと同様、ハンディキャッパーの中でも特に若者の文化が、ビジネスチャンスが少ないというだけで少数派と片付けられていないでしょうか?

 そのものがビジネスツールではない WEB という場においては、特に若い人へ向けた情報ソースの提供は不可欠であると思われます。

 福祉車両で言えば、自らが運転する自操式車両の情報。大量に新車情報が流出している中、福祉車両もかっこいいと思う車に乗りたい、という欲求は当然あるはずです。にもかかわらず、各個人のハンディの度合いが違うわけですから、コンプリートカーにそのまま乗れる人と乗れない人がいます。コンプリートカーに乗れる方でも、果たして試乗できる車両を販売店やメーカーはどれだけ用意できているでしょうか?

 全国の販売店に用意ができないという事情があるならば、一般の自動車雑誌にあるように、ドライビングの感性を持った元レーサーたちが試乗することで、少しでも多くの情報を伝えること、まずそこから始めることによって、福祉車両も選ぶ楽しみや自分のハンディにあった車選びに役立つはずです。

 また、かつては免許を持っていても福祉車両を運転できるかどうかわからない。そんな状況の中で市販車よりも高い数百万の福祉車両を買う決断ができる人はどのぐらいいるでしょうか?
 そういう人たちに。サーキットや大きなショッピングセンター等の駐車場でドライビングスクールを開催することで、どれだけ購買意欲が高められるでしょうか?

 ユニバーサルファッションにおいても、ジャージではなくもっとかっこよくブランド品を着こなすこともできるはずです。介護者が着脱させやすいという理由だけで、本当に着たい服を奪ってはいないでしょうか?

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<青木拓磨>
元 WGP ライダー。1998 年栃木のテストコースにて、テスト中に転倒し、脊髄損傷を負う。レーシングアドバイザーとして後進の指導・普及を行いつつ、自らもスーパー GT 選手権併催の HDX(ハンドドライブクロス)選手権に参戦中。

例えばこんなものができれば

 例えばこんな企画が出来れば、というものを個人的な思い付きで述べましょう。

*試乗と試乗会
 この企画に元 WGP ライダーの青木拓磨と元 F3 ドライバーの長屋宏和が協力を約束してくれました。2 人ともたまたま今は車椅子の生活ですが、レーサーとしての感性が損なわれたわけではありません。彼らには自操式から介護車両まで、可能な限りの試乗レポートを実現したいです。
 また、前述の通り、人の集まる場所で、ハンディキャッパーから健常者まで、誰でも福祉車両に試乗できるイベントができればと思います。
 さらにそこから発展させて、ドライビングスクールの開講や、現在すでに福祉車両を運転している人を対象にスキッドコースを利用して危機回避レッスンまで踏み込むことで、より安全な社会の実現となるでしょう。
 また、価格もシステムもピンキリの車椅子や補器類の比較試乗記も実現されていません。自動車同様「車椅子一気乗り」企画も実現できればと考えています。

*福祉トイレ、バリアフリー住宅、福祉機器、バリアフリーショップ、ホテル紹介
 読者ライターのレポートと企業紹介を中心に、情報コンテンツ化をしたいと考えています。

*福祉トイレマップとキャンペーン
 ハンディキャッパーの最も必要な情報である福祉トイレの情報です。当初は各自治体の情報に頼る所から幹線道路のトイレマップスタートしなければならないでしょう。それだけでも膨大な作業量ですし、地図を作成するということは想像以上に費用もかかります。しかしながら、この企画はなんとしても積み重ねなければなりません。
 サービスエリアや駅、官公庁、病院にはトイレはあります。しかしそれだけでは夜はどうなるでしょう。それ以外にも例えば全国に福祉トイレがある店鋪はたくさんあります。コンビニ、ファミリーレストラン、パチンコ店等。それでも客として訪れなければ利用しにくいという環境があります。
 もし、全国チェーン展開をしているショップが「ハンディキャッパーの方はトイレの利用だけでもどうぞ」と公言し、入り口にステッカーを貼ってくれるだけでも、どれだけ助かるでしょうか?どれだけのトイレマップが一気に作れ、どれだけの安心感が得られ、どれだけイメージアップにつながるでしょうか。

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<長屋宏和>
元 F3 ドライバー。2002 年鈴鹿サーキット F1 前座レースにて大クラッシュし、頚椎損傷 C6 の怪我を負う。リハビリの末レーシングカートでレースに復帰。カートの開発、ユニバーサル・ファッションのブランド「Piro Racing」のプロデュースなど様々な分野で精力的に活動中。



ジャーナリスト、ライター、開発者としての受け皿に

 モータースポーツの世界では、青木拓磨、長屋宏和に限らず事故によって車椅子の生活を余儀無くされている選手が多数います。また、現役選手もその可能性を常に負っています。
 そういった運転の感性と実力を持った選手の第二の人生の受け皿としての役割を果たしたいと考えています。

 女性の感性を生かしていただける優秀なライターも募集します。

 カート大会等モータースポーツのフィールドを作ることも良いでしょう。しかし、そこからギャランティーを得ることはできません。

 あくまでも趣味のフィールドを作っているだけです。それ以上に、仕事として彼らの能力を生かすのは、同じハンディキャップを負った人たちに対して、卓越した自分の能力を発揮して伝え、リーダーシップを発揮することです。

壮大過ぎる企画ですが

 あまりにも壮大すぎる企画で、VividCar のスタッフだけでは理想に至る実現は到底不可能です。
 また、前に進めば進むほどかなりの時間と費用が必要であり、最終的にはシステマティックな組織を作り、ビジネスモデルとして成立する形にしなければならないでしょう。
 しかしながら、ペースの早さ遅さがあっても蓄積することが武器となるのもインターネットの魅力です。

 我々としては、今できる事を地道にやることしかできませんが、私たち欠けている部分で旗を一緒に振っていただける方々と巡り会える事を願って止みません。

制作協力&企画賛同者(順不同、敬称略)

【協賛】<2006 年 2 月 8 日現在>

日本ヒューレット&パッカード株式会社
株式会社フォーチューン


【制作協力】

JAMA (社団法人日本自動車工業会)


【企画賛同者】

高橋国光 (チーム国光 代表)
長谷見昌弘(HASEMI MOTORSPORTS 代表)
星野一義(TEAM IMPUL 代表)
片山右京(片山企画代表)
舘 信秀 (TOM'S 会長)
長島正明 (岡部自動車代表)
高橋二朗 (モータースポーツジャーナリスト、JMS日本モータースポーツ記者会会長)
大串 信 (モータースポーツジャーナリスト)
   
土屋武士 (レーシングドライバー)
片岡龍也 (レーシングドライバー)
Guts城内 (レーシングドライバー)
大井貴之 (モータージャーナリスト、レーシングドライバー)
木下みつひろ (レーシングドライバー)
高木真一 (レーシングドライバー)
新田守男 (レーシングドライバー)
高見沢一吉 (レーシングドライバー、高見沢クリニック院長)
砂子塾長 (レーシングドライバー)
星野一樹 (レーシングドライバー)
壷林貴也 (レーシングドライバー)
清水 剛 (レーシングドライバー、歯科医師)
山下潤一郎 (レーシングドライバー)
中嶋一貴 (レーシングドライバー)
横溝直輝 (レーシングドライバー)
影山正美 (レーシングドライバー)
一樂智也 (レーシングドライバー)
折目 遼 (レーシングドライバー)
宮城 光 (元GPライダー)


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