 |  |  | | | 『オトナのお姉さんは好きですか ? 』 ルノー・ルーテシア | | ルーテシアはオトナの薫る「お姉さん」 |  | ルノーのお家芸とも言える B セグメントの小型車は、キャトル、サンク、シュペルサンク、そしてクリオ(日本名ルーテシア)と、ハズレが無い。驚くことに全てがアタリ、だからこそ「お家芸」と呼ぶのだが、そうした伝統を受け継いだ新型のルーテシアが、果たして 2006 ヨーロッパ、カー・オブ・ザ・イヤーを獲得して、いよいよ日本に乗り込んできた。
|  | 文と写真=まつばらあつし
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|  |  |  |  |  |  | まつばらあつし [vividcar エグゼクティブディレクター] |  |  |  | VividCamera も少しづつコンテンツが増えてゆくのでお楽しみに。 また、クルマ関係の記事や、バイクとかいろんなものにも焦点を当てて行きたいと思うので、そちらの方もどうぞご期待を。人間としてはオートフォーカスじゃなくて、決めたものにフォーカスを合わせるマニュアルなタイプかも。 |  |
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 |  |  |  |  |  | ルーテシア(本国ではクリオ)の名前もすでに 3 代目。フランス製コンパクトカーとしてそろそろこの国でも定着していい時期にきている。
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|  |  | ルーテシアさん、こんにちわ
間近に接してみると、思わず「さん」付けで呼びたくなるほど、新しいルーテシアはオトナだ。いや、前のモデルも十分オトナの雰囲気を漂わせている良くできたコンパクトカーではあるものの、未だ何となく「近所のお姉ちゃん」みたいに、ちょっと青いところがあったように思うのだが、新・ルーテシアは、もうすっかり「お姉さん」なのだ。
ハンドルを握って街中に走り出せば、ルノーらしからぬしっかりしたドアの建て付けやインテリアの質感の良さ、しっとりと落ち着いたハンドリングに静かな室内。どれをとっても一回り成長した「お姉さん」なルーテシアを感じることができる。
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 |  |  |  | 少々野暮ったいところがチャーミングだった前モデルに比べると、スッキリ垢抜けた、都会的な印象の新型。ルノー一族の顔つきもだいぶ見慣れてきた。
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|  |  |  | 正直言ってこれはちょっとした驚きだ。サンクのころから「イイんだけどなんか安っぽい」という「伝統」がルノーの小型車にはあり、それが味となってそれなりの雰囲気を持っていたものだが、その「安っぽさ」がスコーンと抜けた。だからと言って「高級感」がある、というワケでも無いのだが「安っぽ」くもない。絶妙なバランスがルーテシアには存在する。歳相応の色気と、可愛い子供っぽさ、そして身の丈にフィットしたファッションセンスを持つ「お姉さん」。これはなかなか出来る真似ではない。
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 |  |  |  |  | メガーヌやアヴァンタイム程ではないが、ちょっとだけエキセントリックな印象のリアスタイル。曲線と直線の組み合わせが面白い表情を生み出す。
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|  |  | 身体測定
まずはお約束の身体測定から。全長は 3,990mm と 4m をギリギリで切るコンパクトさ。フェリーを使う時なんかはちょっとウレシイ。全幅は 1,720mm と若干拡大。したがって新しいルーテシアは日本国内では 3 ナンバー扱いとなる。全高は 1,485mm 、ホイールベースは B セグメント最大級の 2,575mm 。すなわち全体として旧モデルよりひとまわり大きくなったのが、新しいルーテシアだ。この数値は 3 ドア、 5 ドア共に全く同じである。
これらのサイズアップにより、当然のことながら居住性が大幅に向上、乗り込んでみるとコンパクトな外見に似合わない広さを実感できる。また、安全性も大幅に向上し、最近のルノー車の例に漏れず、衝突安全試験ユーロ NCAP で 5 つ星を獲得している。 3 ドア車は前部座席に 8 個のエアバッグ、 5 ドアモデルは 6 個のエアバッグを装備。リアシートにはアンチサブマリン形状のシートを採用しているなど、ルノーの言う「コストよりもセーフティを重視」を具現化している。
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 |  |  |  | 素っ気無いほどシンプルなインテリア(左)。あるべきところにあるべきものがある。誰にもやさしい操作系。 ハッチバックならではのデカい開口部(右)。通常で 288 リッター。シートを畳むと最大 1,038 リッターのカーゴスペースとなる。 |  |
|  | 身の回りチェック
アヴァンタイムから始まったルノーのデザイン革新の血は、もちろんルーテシアにも受け継がれてはいるものの、アヴァンタイム→メガーヌと、少しづつ薄れて、より多くの人にも受け入れられる姿形になりつつあるが、その 1 つの結論がルーテシアなのかもしれない。彫刻的なマッス感を持ちながらも「ぼてっ」とした印象よりも、シャープさをも感じさせ、それでいてちょっとだけエキセントリックな部分もあったりする秀逸なデザインと言えるだろう。
そして思わず「マジですか ? 」と言ってしまったのが標準設定色 6 色、注文生産色 7 色の計 13 色のカラー展開。輸入コンパクトカーの中では最多だそうです。いやマジで。
インテリアはシンプルで必要最小限。最近のクルマは、メーカーや国籍に関係なく電子デバイス満載で何がどうなっているのかマニュアルを読まないと全然解りません状態になりがちなヤツが多いなか、ルーテシアのシンプルさにホッとする。実際、試乗に出かける時に、特に係員からコックピットのレクチャーを受ける必要もなく、そのまま走り出すことができた。当たり前のものがアタリマエのようにそこにあって、当たり前に使える。誰もが迷うことなく操作できる。この辺の偉大な凡庸さというか、ユニバーサルデザインとか大仰に言わなくても、そんなのアタリマエじゃんみたいな素っ気無さがルノーらしいと言えばルノーらしい。
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 |  |  |  | ルノーだけでなく、フランス車はエンジンルームのデザインもドコか暖かく感じさせる部分があるように思う。
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|  |  |  | 反面、これだけシンプルでありながら安っぽさを感じさせないのは、なんとなくルノーっぽくない感じもするが(失礼 ! )、それはこのルーテシアがオトナになったと言う証拠なのだろう。
先に寸法は 3 ドア /5 ドアとも全く同じと書いたが、実はエンジンも 3 ドア /5 ドア車とも全く同じの 1.6 リッター、 16 バルブの直列 4 気筒 DOHC エンジンを搭載。最高出力が 82kw(112ps)/6,000rpm 、最大トルクが 151Nm(15.4kgm)/4.250rpm 。これに 5 速マニュアル、あるいは 4 速オートマチックのミッションが組み合わされる。
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 |  |  |  |  | 風力発電所の下で休む 5 ドア AT モデル。いずれも最新のテクノロジーを詰め込んではいるものの、どことなく懐かしさを覚える佇まいをみせてくれる。
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|  |  | ドライブインプレッション
さて、今回は 2 台のルーテシアを試すことができた。ブルー・グレーメタリックの 5 ドア AT と、カルメン・レッドの 5 ドア MT 。ミッションと色が違うだけでなので、当たり前のことながら「ほとんど同じ」印象と言えるのだが、 AT モデルは驚くほどスムーズ。マニュアルモードが付いているけれども、その必要をほとんど感じさせないほど、どの速度域でもスムーズなドライブをしてくれる。ちょっと前まではルノー車のオートマチックは「シフトがヘタ」と言われていたのだが、そんなクセはドコか遠くに忘れてきてしまったらしい。偉いぞ。
街中ではかなりしなやかな足廻りも、高速道路に乗ればしったりした手応えを示して、ロングホイールベースのおかげもあるのだろう、ひとつ上のクラス、メガーヌあたりを運転しているような錯覚に陥る。もしかしたら静粛性はメガーヌよりも上かもしれない。
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 |  |  |  | シティラナバウトとしてもルーテシアは秀逸だ。ビルの建ち並ぶ街中にもよく似合う。
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|  |  |  | ボディの剛性感もルノーらしからぬ、といったら失礼かもしれないが、ドイツ車的なガッチリした実質剛健な印象ではなく、フランス車らしい柔らかな部分を残しながら芯はしっかりしている、いわばアルデンテな感じ(←フランス車なのに ! )。この辺の味付けはルノー独特の妙味と言えるだろう。全般として前モデルよりも確実にオトナとして、一皮むけた印象が強い。
一方の MT モデルだが、過去に多くのテスターや評論家の先生が、口を酸っぱくして「ヨーロッパの小型車はマニュアルで乗るべきだ」と常々言っているが、はたして新しいルーテシアもその通り。 AT では大人しく静かなルーテシアも、 MT で小まめにシフトして走れば、ついついタコメーターの針は上昇し、それにつれてエンジンの音も少しづつ勇ましくなってくる。絶対的な運動性能は正直大したことないし、ボディサイズもちょうどお手ごろだから、街中でも高速でもブンブン振り回してる感を十分味わうことができる。
すなわち、便利で可愛いルーテシアに、運転してて楽しいと言う形容詞がオマケについてくる。それが MT モデルだ。
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 |  |  |  | | 暗めの色はクールな印象を、明るめの色はホットな印象と、カラーリングによってルーテシアはイメージががらっと変わる。 |  |
|  | 背伸びしない、身の丈に合うクルマ
サイズといい、扱いやすさといい、嫌みの無いスッキリしたインテリアとエクステリアといい、ルノーがターゲットと想定している 20〜30 代のシングル女性に、ルーテシアは笑っちゃうほどピッタリ当てはまる。トヨタや日産ではない、何かちょっと違うモノを、それでいて背伸びをしない、身の丈に合ったクルマを選びたい、そんな人のために、正に誂(あつら)えたようだ。
実際その値段をみると 3 ドア MT の 1,898,000 円 から、 5 ドア AT の ele(エル)バージョン 2.198.000 円までと、クルマの内容からみるとかなりのバーゲン価格。特に ele(エル)バージョンは、標準モデルにターニングライトやシルバーのドアノブ、オートエアコンに 15 インチアロイホイールなどの特別装備が付いたお得なモデルだ。
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 |  |  |  |  | 2006 年カー・オブ・ザ・イヤーのステッカーも誇らしげに、リヤウインドウを飾る。
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|  |  | 実用性もファッション性も兼ね備え、街中でも高速でも軽やかに走る。新しいルーテシアは確実に進化した。それは、手の届かない派手でゴージャスなセレブではなく、近所にいるステキな「お姉さん」のような存在として。いやはや、全く上手に歳を重ねたものであるルーテシア。 2005 年カー・オブ・ザ・イヤーは伊達ではない。
キャトルやサンクの昔からルノーが描いていた、オシャレで経済的で実用的なコンパクトカーのひとつの結論が、このルーテシアでいったん実を結んだと言っていいだろう。やはりルノー、このクラスのクルマを作らせたら本当に巧い。ほとんどツッコミどころが無いんだもの。参りました。
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | ルノールーテシア、ルノースポール2.0 90 年代を 2 台のフランス車で過ごされた高木さんは新しい世紀をルーテシア RS と過ごす事に決めた。VividLife の始まり、納車の瞬間の突撃取材。
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 |  | |  |  |  |  | 厳冬のパリ コンタックスの一眼レフデジタルカメラ、N Digitalで撮影した「厳冬のパリ」
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