 |  |  | | | 120 年目のメルセデス「メルセデス・ベンツ B クラス」 | |  | 日本が誇る偉大なる建築家、安藤忠雄氏が設計し、東京の新名所としてオープン前から話題を呼んだ「表参道ヒルズ」に、その真新しいスリーポインテッド・スターはいっそう華を添えていた。空間をアートした幻想的ともいえる表参道ヒルズのオープンスペースで、歌と踊りのパフォーマンスとともにお披露目されたのが、メルセデス・ベンツ B クラスだ。
|  | 文=丸茂亜希子 写真=ダイムラークライスラー日本株式会社
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|  |  |  |  |  |  | 丸茂亜希子 [カーライフ・ジャーナリスト] |  |  |  | カーライフ・ジャーナリストのAKKOこと丸茂亜希子(まるも・あきこ)です。 「クルマでアクティブ・ビューティー☆」をテーマに日々奮闘しておりますので、男性だけじゃなく女の子のクルマ好きのみなさん、ぜひぜひご意見聞かせてくださいネ。 |  |
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 |  |  | コンパクトカーでもミニバンでもない !?
事前に見た写真資料では、フロントをギュッと踏んばりヒップを高くあげるクラウチングスタイルといい、ボンネットからリアに切れ上がるキャラクターラインといい、 A クラスとコンセプトは同じで、ひとまわりストレッチしただけというイメージが強かった。が、実際に B クラスを目の前にしてみると、ダイナミックさが漲り、彫刻のように彫りが深く、より肉感的な印象を受けた。メーカー側が、 B クラスはコンパクトカーでもミニバンでもない、「スポーツ・ツアラー」というまったく新しいカテゴリーだと力説する理由は、実車を見るとほんのりとニュアンスが伝わってくる。
とはいえ、プラットフォームは A クラスと共用で、安全性に優れたサンドイッチコンセプト構造もしっかりと継承している。全長 4270 mm 、全幅 1780 mm 、ホイールベース 2780 mm という大きさは、ちょうど初代 A クラスに存在したロングホイールベース版に相当する。が、その堂々としてアグレッシブ感あふれる佇まいは、 A クラスにはなかったものだ。年々、どんどんニーズが多様化してゆくコンパクトカー市場の中で、プジョー 307 やフォルクスワーゲン・ゴルフプラスといったライバルに太刀打ちできるモデルを投入する必要があった、という実情もある。
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 |  | |  | プレミアムな居住空間
運転席に滑り込んでみると、そこからの眺めは A クラスとほぼ同じ、見慣れたものなのだが、ブラックを基調にクロームメタルを散りばめ、落ち着いたプレミアム感を演出している。そして劇的にちがうのは、振り向いた時にリアガラスがはるか遠くにあることだ。リアシートに座ってみると、足を組んでも投げ出しても余裕があり、シートの質感がこのクラスでは異例なほど高いことに驚く。オプションでレザーシートを選べば、重厚でしっとりとした空間が手に入る。事前に「 E クラスとほぼ同等の居住スペース」だというフレコミだったのだが、これはどうやら間違いないようである。
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 |  | |  | 多目的なラゲッジフロア
そしてさらに驚くことに B クラスは、多彩なシートアレンジが可能だ。助手席を倒すこともでき、左右 1 : 2 の分割可倒式リアシートを倒すと、2 m 70 cm もの長尺物まで積める。フルフラットにすれば、なんと前輪を外したマウンテンバイク2台が余裕で納まるし、ラゲッジフロアの高さが 2 段階に調節できるようになっていて、高さ 90 cm 程度のものまで OK だ。また、 4 人乗車時でもトランクスルー機能がついているので、スキー板なども積むことができる。全長で A クラス比 420 mm アップの恩恵は、こんなにも B クラスを自由自在の多目的ツールに変貌させていたのである。
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 |  | 経済性・実用性あるパフォーマンス
日本に導入されたグレートは 3 つあり、どれもエンジンは 4 気筒のトルク重視のもの。1.7 リッター NA のB170 、2.0 リッター NA の B200 、そして 2.0 リッターターボの B200 TURBO である。ミッションにはすべて、 7 速マニュアルモードがついた CVT の「 AUTOTRONIC 」が組み合わされる。170 は、さすがに発進時には大きくなったボディを思い出すが、意外や高速域でも非力さを感じることはほとんどなく、実用性は充分だ。200 になると、もうどこを走っても不満はない。
サンドイッチコンセプトの弱点である、フロアの高さからくる乗り味のチープ感は、熟成が進んだのかすっかり消え去り、フラットで安定した印象だった。痛快なのは 200 ターボで、なめらかにどこまでも吹けてゆくようなエンジンが気持ちよく、標準装備のスポーツサスペンションが、硬いながらもよく粘ってくれる。腕の立つドライバーなら、思いきりヤンチャな走りを積極的に楽しむこともできるハズだ。ファミリーユースには 200 、独身男性のファーストカーには 200TURBO がオススメといったところだろうか。エントリーモデルの 170 は、ランニングコストや燃費の面では最も魅力的。オプションでスポーツパッケージの設定があるので、そちらを選択するのもひとつの手だ。
2006 年、ゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツが自動車を発明してから、ちょうど 120 周年を迎えている。 B クラスはまちがいなく、メルセデス・ベンツの歴史に新しい風を吹き込むモデルである。
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