 |  |  | | | トイカメラでアートな女になる〜 HOLGA 編 2 | |  | 「自由に撮ってきてください。」基本的な操作方法を教授してくれたプロカメラマン四宮さんからそう言われて 1 ヵ月が経ちました。 HOLGA 初心者の私は、四宮さんのアドバイスどおり、天気がよく純光という条件下でフィルム 2 本分の撮影をしてきました。不安と緊張と 24 枚の写真たちを握って、私は再び四宮さんのスタジオに行ってきました。 |  | 文・写真:西山真由美 フォトアドバイザー・写真:四宮義博
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|  |  |  |  |  |  | 西山真由美 [VividCar 編集員] |  |  |  | | 衣替えの時期ですね。暑くなったり寒くなったり、みなさんも体調管理に気をつけてくださいね! |  |
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 |  |  | やっぱりただの素人
普段デジカメや安物のコンパクトカメラで撮影することが好きな私は、 HOLGA 片手に余裕の表情。今回の宿題も、「晴れた日に撮影するだけ、簡単簡単!」と思っていました。
HOLGA を購入して初の撮影日、私は庭をウロウロ。前回四宮さんにもらったアドバイス通り、晴れた日の午後、純光の条件をクリア。この時期は庭に沢山の花も咲いていたので、いつもの感覚ならパシャパシャとシャッターを切っていたと思うのですが、どうもおかしい。指が悩んだまま動いてくれない。パート 1 でもお伝えしたように、HOLGA は初挑戦、ファインダーから覗く景色がどう写ってくれるのかの想像もできなかったのです。「これで、ちゃんと撮れるのかな?」 しかもフィルムは 1 本が 12 枚撮り、携帯カメラやデジカメのように一枚ずつ確認できるわけでもないし、 1 枚の重みが HOLGA 初心者の私をさらに悩ませました。なんとも情けない・・・。
そして1 ヶ月後、現像した写真をみてびっくり。やはりほとんどが失敗作でした。ピントがぼけていたり、何を撮影したんだか分からない写真たち。「こ、こんなはずでは。」なんて叫びもむなしく、四宮さんに 24 枚の写真たちの講評をお願いしました。
それでは、前置きはこの辺で私の処女作品たちと四宮さんの分かりやすい解説をご紹介しましょう。
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 |  |  |  |  | | 亀の歩みは早いです。後ろから着いて撮影したのですが、サッサと歩いていってしまうので、私も追いかけながらの撮影となり、すごく手元がぶれてしまいました。 |  |
|  |  | 巻き太り
では、まずは一枚目。右の写真を見てください。家で飼っている亀(ミドリガメ約 25 cm )を撮影した写真ですが、これは、四宮さんが 24 枚の中で「一番面白い絵ですよね。」と言っていただけた写真。
観てすぐに気づくと思いますが、写真の中央上部に被写体とは違う色と数字が写っています。そうです、フィルムのナンバー(リーダーペーパーというそうです。)が写真にも写し出されてしまっているのです。現像して受け取った袋に“フィルム巻きゆるみ”(巻き太り)と記載されていました。どうやら、私がフィルムを入れる際、しっかり巻いていなかったようです。
あちゃー。 その失敗と偶然が作り出した 1 枚です。デジカメはもとより普通のコンパクトカメラでも、こんな写真は撮れないですね。
四宮さんの一言コメント: 「リーダーペーパーが写りこんでいて、 これこそ HOLGA っぽい絵ですよね。」
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 |  |  |  | | 近所の駅で咲き誇っていた花です。空はもう少し濃い青だったのですがサービスプリントでは仕方ないそうです。現像に出す時は「色を濃いめにしてください。」と言えばいいそうですよ。 |  |
|  |  |  | 目指せホルガー
次の写真は花を下から覗き込んで撮影した 1 枚。青空と花だけを綺麗に撮りたかったということで真下から(背景が入らないように)撮影しました。これはありがちでまともな作品と言っていただけました。自分自身気に入っていた 1 枚なので、感激しました。やはりプロに褒めて頂けるって格別ですね。
ただ、四宮さんがこのような角度で撮影する時は、ファインダーを覗かず、手だけでカメラを移動させて撮影するそうです。私はもちろんそんな事が出来るはずもなく、地面に這いつくばって撮影しました。
四宮さん一言コメント: 「覗かなくても距離感つかめたらホルガーですよ。」
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 |  |  |  | <左> HOLGA <右>携帯カメラ こうして並べると全く色合いが違う。まるで同じ場所の何十年も隔てて撮った写真みたいですよね。全く同じ時間帯に撮ったんですけどね。 |  |
|  | 独特の仕上がり
もう 1 つ選んでいただいたのが上の写真(左)です。私がいつも散歩する遊歩道です。HOLGA だと、やっぱり色がぼやけていたりするので目で見える色と違う気がします。これこそが HOLGA っぽい絵です。 ちなみに、上の写真の左側が HOLGA 、右側は同じ場所から同じ角度で撮影した携帯カメラの写真です。横に並べて比較すると鮮明さや色合いが全く違う事が分かります。
というわけで、私の心配もよそに、自分が失敗だと思っていた写真こそ HOLGA の織り成す「面白い絵」なんだと納得する事が出来たのです。
四宮さん一言コメント:「いつもの風景がちょっと違って見えますよね。」
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 |  |  |  |  | | 丸みのある車を画面いっぱいに出したかったのですが、ちょっと近すぎ位の距離感がちょうどいいのかも。 |  |
|  |  | よくある失敗−その 1 −
では、失敗例も紹介します。まず 1 枚目。
何が失敗か分かりますか?ピントは合っているのですが、これは私の撮りたいと思っていた絵ではないのです。 実はこの写真、撮影する時には中心の車しか枠に入れていなかったのです。右側の黄色い車も、左にちょこっと写り込んでいる車も入れていなかったのです。それが、出来上がった写真をみたら、両サイドに停めてあった車が写っていて、これじゃただの駐車場の風景みたいになってしまい、とてもがっかりしました。しかも、中心の車も少しずれているし、悲しい一枚でした。 四宮さん曰く、覗いている絵よりも若干広めに写ってしまうので、距離感がつかめるまではこの写真はどの距離から撮影したのか覚えておいた方がよいそうです。
四宮さん一言コメント: 「覗いているそのままが絵になるわけではありません。」
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 |  |  |  | | 中央の黒い固まりは亀君です。そこに、庭の花と、空の電線などなど、フィルムを巻き忘れ何度も重ねて撮影してしまったようです。これも1つの芸術なのです。 |  |
|  |  |  | よくある失敗−その 2 −
失敗例2枚目、何が写っているのか分からない写真ですよね。 これは、フィルムを巻き忘れて何度もシャッターをきってしまった写真です。
運よく面白い写真が取れることもあるそうですが、きちんと計算して重ね撮りしないと、この私の失敗作のように何が写っているのか分からなくなってしまいます。 といいつつも、この訳の分からない作品が個人的には一番気に入っています。 ちなみに、私が記憶する限りでは、庭の花と亀と空と?(こんなにシャッターを切ってしまった)が写っていると思われます。実は何も考えずにシャッターを押している方が面白い写真が撮れるんだなぁ、と悩んでいた自分を忘れて納得していました。私のように単純な方は、このようにあっという間に HOLGA の世界に引き込まれていくでしょう。
四宮さん一言コメント: 「初心者によくある失敗例の 1 つですね。これも、HOLGA の面白さですが・・・。」
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 |  |  |  |  | | 私はまだファインダーから覗いてみないと、どう写っているのか分かりません。四宮さんはファインダーから覗かず、シャッターをきっていました。さすがプロですね。 |  |
|  |  | プロの成せる技
写真の評価を頂いた後で、一緒に撮影に外へ出ました。一つの花を見つけたとき、四宮さんは「これいいね。」と言って、片手で HOLGA を腰の下あたりで持つと『パシャ』と何気なくシャッターを切っていました。その後、私も同じ花を撮ろうと、右から下から『パシャ』『パシャ』と時間をかけて撮影しました。 歩き出して間もなく、四宮さんはまた被写体を見つけて迷わず『パシャ』。一瞬の出来事でした。前述で、私が HOLGA を握ったままなかなか撮影に踏み切れなかったと書きましたが、四宮さんはこう教えてくれました。
「僕は 1 つのモチーフでシャッターを切るのは 1 回って決めています。面白いと思った瞬間に撮影して、それ以上あっちからこっちからとか撮らないんです。面白いと思った瞬間が面白いのであって、そこから考えたら面白くなくなるんです。例えばこの花綺麗。と思ったら、どこから撮ると綺麗かな?とか探るのではなく、すぐに押すんです(シャッターを切る。)そうすると写るんですよ、その面(綺麗だと感じた面)が・・・。」
さすがだなと、私は口をあけて話を聞き入っていました。そのインスピレーションが、私にはまだないのだと痛感。HOLGA を覗かずに、常に自分の頭の中に HOLGA のフレームを描くことができないと、四宮さんのように感じた瞬間シャッターを切るというのは無理なのです。それには、何度も写真を撮って感覚を掴むそれが大切なのでしょう。
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 |  |  |  | | カメラを裏返してみると、三脚用のねじ穴の隣にある切り替えスイッチです。 |  |
 |  | | 文字が逆なので、上の写真を180度回転させました。ここで「B」「N」を切り替えます。 |  |
|  |  |  | 「バルブの撮影をしてきてください。」
基本的な撮影は何とか合格をいただけたということで、今回もまた宿題をいただきました。HOLGA の裏側を見ると切り替えスイッチがあります。「B」(バルブ)と「N」(ノーマル)の切り替えです。
通常の撮影はノーマルモードで撮影します。 バルブモードに切り替えた状態で撮影すると、シャッターを押している間、ずっとシャッターが開きっぱなしになっているのです。ノーマルの場合は、シャッターは一瞬しか開きません。
要するに、ノーマルモードだと、一瞬しか光を取り込まないのに対し、バルブモードだと、押し続けている間はずっと光を取り込んでいます。
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 |  |  |  | | おへそのあたりでがっちりと掴みます。ぶれないようにしっかり固定させましょう!しかし、ファインダーからのぞけないので、しっかりカメラが何処をとらえているのかイメージしなくてはいけません。まずはそこから練習ですね。 |  |
|  |  |  | ここでの、ポイントは HOLGA を絶対に動かさないでシャッターを切ることです。 手がぶれると絵もぶれてしまいます。被写体を捉えたら、しっかりと肘、腕を固定して撮影します。左の写真のようにおなかの辺りで HOLGA を両手でしっかり抱えて固定するのが一番ぶれない方法との事。
純光の下での撮影より、やや難易度の高い室内でのバルブモード撮影が今回の宿題。ファインダーを覗かずに、被写体を捉えることができるでしょうか?
ホルガーへの道のりはまだまだ遠いようです。目指せアートな女! |
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 |  | 発売のお知らせ
以前に『トイカメラ「HOLGA」で撮る』でもご紹介させて頂いた『 We Lovd HOLGA 』の第 2 弾として『きまぐれトイカメラの使い方ー We Love HOLGA Plus 』が、この夏発売されます。四宮さんのプロ技をもっと知りたい方は、こちらをお勧めします。お楽しみに!
「きまぐれトイカメラの使い方ー We Love HOLGA Plus 」 定価 \ 1,365 (税込み) 8 月 7 日配本 池田書店 |
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 |  |  |  | | 四宮さんの今月のお気に入りショットです。飛行機の羽根の部分からの絵を想像して、ちゃんと座席指定をされたそうです。夕日を撮影する時は、どの座席に座ると夕日が撮影出来るのか計算して席を確保するそうです。単なる偶然から撮れた一枚ではないという事です。 |  |
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | たかしまてつを meets HOLGA II HOLGA II とは、ここでも何回かご紹介したことのある、中国製のブローニー版超安物トイカメラに、ポラロイドフィルム用のバックを装着した、一部で絶大な人気を誇るカメラであるが、そんな HOLGA II を、「世界一簡単な英語の本〜 BIG FAT CAT 〜」シリーズでお馴染のイラストレーター、たかしまてつを氏がブイブイ言わせて「激写(笑)」レポート。
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 |  | |  |  |  |  | 中国 vs. 香港、トイカメラ対決 世界初(たぶん)の中・香トイカメラ対決。 本体重量もシャッターも、スペックの呪縛から解き放たれたように軽い両機の、第三者的中立国日本での勝負や如何に?
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 |  | |  |  |  |  | タニーとマツ・アサクサ珍道中 トイカメラの王道「 HOLGA 」と、ポラロイドのコラボレーションである HOLGA by Polaroid こと通称ポラホルガ。 このポラホルガを使って、トニーとマツが浅草を撮り歩きます。
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 |  | |  |  |  |  | 快楽安物写真機「POLAHOLGA」 トイカメラの王道「 HOLGA 」と、ポラロイドのコラボレーション。 撮ったその場でスグ観れる(ただし写っていれば)という なんだかオモシロ難しいカメラのお話をひとつ。
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