 |  |  | | | アナログの時代 | | アナログの美しさとは |  | |  | 文・写真:永山辰巳 協力:Refino & Anhelo 竹中章雄氏
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|  |  |  |  |  |  | 永山辰巳 [VividCar 元編集長] |  |  |  | | 2006年、VividCarはプロフェッショナルなブロガーを目指します。創刊以来5年を迎え、ちまたのブログサイトとは一線を画するVividCarは、ネットワーク知識編纂をビジョンに確実にコンテンツを増やしながら未来のWebBookメディアを開発してきました。私たちはこれをWebフォトジャーナルシステム呼びます。生涯にわたり記録し続け知識を編纂する楽しみをごいっしょに。 |  |
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 |  |  |  |  | パワー・アンプ: Glass Master 『SD-2』 税込カタログ価格 ¥3,990,000(pair) |  |
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 |  |  |  |  | プリ・アンプ: LYRA Connoisseur 『5-0L LINE PREAMPLIFIER』 税込カタログ価格 ¥3,990,000 |  |
 |  | レコードプレイヤー: ORACLE 『DELPHI V 25th』+『PH1000』 税込カタログ価格 ¥1,209,600 税込カタログ価格 ¥1,312,500 |  |
|  |  | 響きを求める傾向について
昨今のオーディオ技術を俯瞰してみると、以前のような物理特性や周波数特性、タイムドメインに代表される位相管理技術に加えて、人間の耳、感性に研ぎ澄まされた響きを求める傾向があるのではないかと見ている。
技術は、ある瞬間、テクノロジーの権化として闇雲に進化する時がある。良いかどうかなど後回しで、論理的、理論的な帰結を求めるのである。そのこと自体が技術が内包している合目的性なのだが、かならず、ルネッサンスが起こるものだと私は考える。 音の美しさは、響きで最終的に決まると思っているのだが、さて響きの定義とはなんだろう?
私がよく使う言葉は、サスティーン(SUSTAIN)である。楽器の演奏とは、音の出だし、アタックからサスティーン(最後はリリース)までを短い音符から全音符までを作り出すかであり、それと音楽への解釈があって初めて美しい音(音楽)が造り上げる作業を繰り返し行うことになる。
以前に紹介したルーメンホワイトも、今回のAmati anniversarioも、スピーカを楽器として考えて、楽器が追求してきた響きへの技術をキャビネットに展開しようとしているのであるが、楽器演奏の理論的な帰結として、物理的な音響処理による響きへのアプローチは、全く持って正常進化といえるのだと思う。
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 |  | 階調の美しさ
写真の世界でも、サスティーンに似た言葉がある。階調である。グラデーションといえば、また違ったイメージを持たれるかも知れないが、世界の写真の歴史において未だに系譜の続くライカというカメラがある。私は、M6TTLと二台のCLを愛用しているが、その他にもコンタックスやら、ツアイスやら適当に使い分けている。 良く言われることにカラーのツアイス、モノクロのライカというフレーズがあるが、確かに言い得て妙であり、ツアイスの抜群のカラーバランスとその発色には、一目で心奪われる魅力がある。私もヨーロッパにでるときに、知り合いのカメラマンに薦められるままに、コンタックスG1、G2、コダクローム64という装備で、日本では存在しない夕暮れの時間帯を写真に撮り、まるで写真の世界のための時間的空間にはまり込んだ。その美しさとは、微妙なグラデーションの流れの中に、歴史そのものが存在している雰囲気である。一方、ライカはパキッとした切れ方はしないものの、絹の肌触りのような、黒のビロードのような階調を示す闇の世界の王者だ。黒の中に黒があり、延々とその流れが存在するような。 |
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 |  | |  | 階調、グラデーション、響き、サスティーン...それぞれの言葉のニュアンスは、微妙に違うが、これらがアナログという特性を示していることは間違いなく、まだ、だからこそ、デジタル、ビットで割り切れないものとしての象徴が、そこに存在していることも間違いない。 デジタルの日進月歩はまさに留まることを知らないが、進化すればするほど、実はアナログに近づくのだという真理も忘れてはいけない。CDが進化して、SACDに発展して人々は初めてLPの音の良さに気がつくというのが、最近のLP復活、アナログへの回帰を促しているのだろう。 |
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 |  |  |  |  | CDプレーヤー: ORACLE 『CDDRIVE』+『DAC1000』 税込カタログ価格 ¥1,344,600 税込カタログ価格 ¥1,155,000
レコードプレイヤー: ORACLE 『DELPHI V 25th』+『PH1000』 税込カタログ価格 ¥1,209,600 税込カタログ価格 ¥1,312,500 |  |
|  |  | 二つのオラクル
さて、CDとLPの再生を聞き比べるのも今回の試聴の目的の一つだが、そのために竹中氏が選んでくれたのは、ORACLE社のCDプレイヤーとレコードプレイヤーである。ORACLEのCDプレイヤーについては本誌VividCarで、長らくモノ特集を連載していただけた、山口さんの2003年の記事をぜひお読みになって欲しい。
アナログは、レコードプレイヤー、フォノイコライザーの 『DELPHI V 25th』+『PH1000』の組み合わせである。このモデルはオラクルの創業25周年を記念して製作されたモデルで、トーンアームは、SME309の特注仕様である。アルミとアクリルの組み合わせも、グラスマスター、SD-2と同様、ハイブリッドなデザインであり、どこか、デジタルとアナログの融合を思わせるものである。
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 |  |  |  | CANTATE DOMINO(カンターテ・ドミノ) PROP 7762(LP)/PRCD 7762(CD) 1976年 録音スウェーデン |  |
 |  | SAXOPHONE COLOSSUS / SONNY ROLLINS Recoeded June 22, 1956 SMJ-6501M(DTG-6601) MONO PRESTIGE |  |
|  |  |  | 試聴
響きの美しいオーディオを目指して構成された今回のセット。パワーアンプのGlass Master SD-2をフューチャーし、Sonus Faber 『Amati anniversario』をスピーカに選んだ。この構成にて試聴に竹中氏が選んだのは、「CANTATE DOMINO」。まさにドンぴしゃのソース。クリスマス音楽を教会の中の録音で荘厳な美しさで奏でる。
私はこれをはじめて聴いたが、LPとCDの音の違いは明か。LPは、金管楽器の響きがとてもリッチで高音の倍音成分がまるで違う。トランペットを演奏する私にとっては、この二つの違いはまるで違う楽器にすら聞こえてしまう。美しさという点では、アンサンブルがリリースされるまでの、音が消えていく瞬間、教会の天井に向かって音楽がまるで神に召されるような荘厳さがLPにあるが、CDでは忽然と消えてしまう不自然さが、とても残念。
次は、私の所有するソニー・ロリンズのサキソフォン・コロッサス。ジャズファンなら言わずも知れた名盤である。録音は、1956年。どちらがオリジナルに近いかは知らないが、これだけLPのジャケットとCDのジャケットで色味が転んでいるのは、もはや愛嬌か。 ロリンズの最高傑作とも言われるが、このアルバムの出だし、セント・トーマスの曲調にも依存している。セント・トーマスの持つ曲全体の雰囲気はとても日本人の哀愁にフィットする、何か懐かしいような、故郷を思い浮かべるリリシズムに酔える。 オーディオ的には、プレテージの誇る切れ込むような、目の覚めるようなシンバルの音だ。セント・トーマスの冒頭から流れる太鼓のリズムから、シンバルの第一打が入る瞬間は、体中がしびれるような電流が流れる衝撃に打たれる。
これだけの装置で、サキソフォン・コロッサスを聴くのはもちろん初めてだが、驚きは、まさに真実に出合う瞬間である。ロリンズのフレーズ、アタックからサスティーンまでの微妙なイントネーションが、目の前の空間に現れたのである。雑誌等の試聴記事を読むと、女性ボーカルの口がやや大きく...、というような表現があるが、まあそんなに誇張しなくても..と思っていたが、それどころか、ロリンズが演奏している音楽そのものがこれまで聴いていた装置では解らなかったのだということには、呆れてしばし打ちのめされてしまった。 彼の豪快なブローするサウンド、オーバードライブ気味に吹いているという誤解は、どう伝えて良いか。つまり、彼は確かに音量は桁外れに大きいが、ただ大きいだけではなくとても微妙な歌い方、表情、音のデフォルメ、消え入るまでの美しいサスティーン。
CDは、K2HDを選んだ。これは正解。確かにSACDはLPに迫る再生空間を持つが、K2High Difinition コーディングもとても素晴らしいソースだ。私の好きなビル・エヴァンス・セレクションもリリースされている。
今回の装置のオーディオとしての印象は、特に癖がなく、あまりにナチュラルで特定のジャンルで楽しむような気むずかしさは全くない。Sonus Faber 『Amati anniversario』は、ジャズの解き放たれる閃光のようなサウンドも、教会音楽の重厚さもいとも簡単に再生してくれる。真空管パワーアンプのGlass Master SD-2は、真空管だからというような、甘い音が特異なわけではなく、 『Amati anniversario』を豪快にドライブしてくれた。
R&Aならば、どんな組み合わせでも、憧れる「夢のオーディオ」誘ってくれることでしょう。 次回は、LINNの特集になります。お楽しみに。
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | 「ライカファンに朗報」エプソン R-D1 あのライカの歴史的な資産を継承できるデジタルレンジファインダーカメラが、エプソンから発売された。この驚きは何かさわやかな気持ちを与えてくれた。それは、いずれ誰かが挑戦するだろうと思い、待ち焦がれていたからだった。
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 |  | |  |  | Wilson MAXX2 昨日(8月19日)、試聴に貸し出して貰うアキュフェーズのDG-38(ヴォイシング・イコライザー)を借り受けにR&Aに出向いたら、佐藤店長がなにやらにこにこと...MAXX聴いてみませんか?
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