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tab_star2006/09/29tab_end編集部より
予測不能だからおもしろい 〜 編集長の都筑日誌2
理論は宿命、理屈は運命
文・写真 : 津島健太 ( VividCar.com 編集長)
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tsushima-SS.jpgicon_home津島健太
[VividCar 元編集長・フリーライター]
現在は「港未来シンジケート」代表としてのインディーズレーベルやイベントプロデュース業と平行して、JMS日本モータースポーツ記者会、ナンバー付きVITZレース1000c.c.CUP 代表、vivid car .com 編集長、作詞家、旅のライター等々イカゲソ並みの数の鞋をはいている。
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理論は宿命、理屈は運命

もう 2〜3 年前になるでしょうか。美輪明宏さんと 2 年間仕事をしていました。毎週1度、美輪さんの 2 時間番組のラジオのスクリプトを書き、スタジオに 2 人で入ってそのスクリプトに添って対談するという、毎週「オーラの泉」状態でした。いろいろと勉強になる話を聞かせてもらったのですが、ある日のテーマが「宿命と運命」でした。「運命の愛」とか「宿命のライバル」とか、運命や宿命って神が決めた修正不能の必然と思っていませんか?占い師は良くそういう理論を展開します。これが正しいかどうかは皆さんが決めるとして、美輪さんから聞いた話で「なるほど」と納得した話があります。
「命を宿す」と書く「宿命」は、産まれた時にできるその人の人生の設計図。「命を運ぶ」と書く「運命」は、その設計図をもとに作る作業。命というからおおげさに聞こえるけれど、それは人生と置き換えたらわかりやすい。つまり、人生を宿す宿命は結局の所産まれた瞬間の計画であって結果ではなく、人生を運ぶ運命はその計画のための仕事、良くも悪くもいくらでも宿命の変更がきく、ということです。

特に理系の人、数学が好きな人に「数学の何が楽しいの?」と聞くと、たいてい「どんなに複雑な計算式でもたったひとつしか答えがないところ」と答える人が多いのはご存知でしょう。僕のような典型的な文系タイプには「答えがひとつしかないなんて全然おもしろくないじゃない」としか思えません。少なくとも、仕事や人生においてたったひとつの答えしか導かないことをめざすと、数字に走ってしまいます。最もわかりやすい客観的判断材料だからです。
例えば TV の視聴率。例えば営業目標。そこから達成された数字というのは一瞬の価値判断でしかありません。非常に論理性に優れた企画書が書けたとします。それはただの設計図でしかありません。モノ、特に精密機器を製造する場合、設計図通りに製造することは絶対条件です。でもそれが売れるかどうかは別問題です。なぜならば、そこに人間の心が介在するからです。こうすれば売れるはずだ。こうすれば何億の利益があがるはずだ。自分はそうやってあげてきたんだ。あがらないのは自分より無能だからだ、と言う経営者は果たして優秀と言えるでしょうか。企画書で文字に表した理論はただの宿命であり、人が介在する営業や制作過程の理屈はただの運命だからです。宿命や運命の答えは、実はひとつではないのです。そこに問題があるとすれば、何もはじまっていないゼロの状態で、数字予測の不正確な正確さを求め、それに達成しないと批判をする人間にあります。そういう人は人生も仕事もイレギュラーバウンドの連続だということ、イレギュラーバウンドにどう対処していくかが大事なのであって、そのマネージメントでいくらでも運命は変わってしまうことを忘れている人たちです。 1 + 1 の間にマイナス 1 のイレギュラーがあっても、ちょうど 1 のプラスがあるとは限りません。答えは 1 でも 3 でも正解の時はあるのです。


atama

ヒットの構図

TV、ラジオ、紙、IT、どの媒体でも、成功した企画の多くは、あるタイミングから読者、視聴者の手にゆだねられ、我々の言う、いわゆる「化ける」現象が起きた結果です。それはちょっとした TPO のタイミングだったり、仕掛けが功を奏した瞬間、読者や視聴者の口コミによって予想の何 10 倍もの動きをすることが、ヒットの原則です。作り手が受け手に緻密な計算を押し付けても、それは受け手にとって「うざい」「計算高い」ものとしか残りません。つまり、企画書に受け手が書き込む余白を残しておく必要があるのです。少なくとも TV、ラジオの電波の世界では「企画書が完璧な企画は絶対ヒットしない」というのが定説です。「可能性を感じる企画がヒットの可能性を残す」のです。 1+1の答えが 2 だと正確に導いた企画書からは 2 という結果しか出ません。それはノルマ達成以上でも以下でもないということです。 そこから発展するものは何も残りません。

さらに突き進むと、ヒットの可能性を感じさせるということは、ただの荒れ地を受け手に歩かせるのではなく、その道すじだけはわかりやすく受け手に見せてあげるということです。「さあ、ここまで連れてきてあげた。あとはあなたがお行きなさい」と釈由美子のように迫力ある声で突き放す。漫才を MANZAI と英字表記しただけで、視聴者もタレントも勝手に走り始めた。ブログに安心感と嗜好というグループ分けを施しただけで莫大な数の人がその地をめざした。もちろん作り手の努力は継続されたとしても、入り口とそこから先の過程の努力の意味は正反対。クリエイティヴなのは入り口の発想で、それ以降の過程は徹底したサービス業です。最初から最後まで企画書の通りにクリエイティヴなわけではありません。むしろ企画書は入り口だけしか必要なかったでしょう。例えそうだとしても、どれだけ可能性の高い場所に導いたか、どれだけ先に進みたくなる場所に導いたかが大切なのであって、それは確率論に展開するのです。そこから先は、傘をさしてあげたり懐中電灯で足下を照らしてあげたり、受け手の意志を尊重して、その意志から学ぶことです。そのための失敗は失敗ではありません。1+1 の答えがその時 0 でも 10になる確率が高いならば、一時の 2 という答えよりもおもしろいと思いましょう。

企画書の段階から数値目標をたてることは、時には必要なのかもしれませんが、その目標値に達しない事イコールだめなのではなく、企画書通りに動けないことが無能でもありません。良い意味でも悪い意味でもイレギュラーバウンドに対処できたかどうかが、商品の、メディアの運命を変えていくのではないでしょうか。その前提に立てずに現場の責任を追求する経営者、経営コンサルタントの元にいるとしたら、それはただの不幸です。
人生も仕事も当たりもあればハズレもあるというシンプルなことです。それはリスクマネージメントに最初から含まれるべきことです。そのリスクマネージメントをどこまで計算して、一歩引いた企画をたてるかが大事です。そうすると頭にある期待値、企画書の予想以上の結果を出せる確率がそれだけ高くなります。
うまくいかなかった時、特に人を相手にする場合は、往々にして緻密に計算しすぎて、森の奥までしっかりと道を作りすぎたがために、ガイドの軌道修正がきかなくなった、ということがあるものです。


平塚ベルマーレ

予測のできないシナジー

シナジー(相乗効果)を得るということは大切なことです。受け手が企画を育ててくれたり、口コミを広げてくれるのもある種のシナジーです。 同じシナジーでも、ある程度予測のできるシナジーと、できないからおもしろいシナジーがあります。 VividCar である商品を紹介したらその商品が売れました。それはわかりやすいある程度予測のできるシナジーです。相互リンクを貼ったらページビューが増えましたというのも同様です。そういう現実的なコーポレート関係というのは非常に大切です。ただ、予想以上のシナジー、つまり「化ける」可能性があるのは、むしろ先の見えない、でももしかしたら新しい何かが起きるかもしれない、という予想できないコーポレーションです。それは企画書には書けない、あるいは数値化できない入り口の発想です。言い方をかえると読者を信じている発想です。一歩引いて読者にそこから先の企画書を書いてもらう余裕が必要だと思っています。
IT の仕事をして思うのは、もともとエンジニアから発想されたり、理系の経営者が多いせいでしょうか。最初から結果や企画書の緻密さを求める理論が非常に多く感じます。それがイレギュラーバウンドによって歪んだ形になった時に、極めて強引に、柔軟性のない手法に走り、論理的整合性だけを一致させる。それが世間を騒がせる事件にも発展しているようです。

midori

他業種とのコーポレーション

車を運転すれば買い物にも行く。旅行にも仕事にも行く。車は移動のマテリアルであって、今まで電車やバスで移動していた人が車を運転することで、行動範囲も変われば、どんな車を持つかで人間関係も変わる場合があります。また、人間関係(家族を含め)によって車の嗜好も変わるでしょう。当たり前の事ですが、 VividCar とという Car の一言で、車のメディアは視野を狭めてしまいがちです。 Drive と Car と Life を線引きしたくなるのです。それは答えが見つけやすいからです。我々はもっと広く、もっと大きな意味で自動車文化をとらえたい。入り口はある意味不親切であいまいであっても提供し、相対的な結論に帰結させたいと考えています。そこから先、運転するのは読者の皆さん自身ですから。

そのために新たな予測不能なシナジーを求めて、スポーツ、飲食等他業種と積極的にコーポレートしていこうと考えています。
スポーツ界ではすでにお知らせしたように、J リーグ湘南ベルマーレとコーポレートサポーターという名の連携をしました。そして今回あらたに、大山倍逹氏の遺志を継ぐ正統派極真空手、新極真会との関係も築きました。その他のスポーツとも幅広く交流していこうと考えています。

その他にもイタリアミラノの三ツ星レストランをはじめとする国内外の一流レストランとの提携関係もあと一歩のところまできています。時計、カバン等も今までコンテンツで紹介はしてきましたが、今はよりシナジーの得られるアイデアを提案しています。ではそれをやったら、どういう数字が得られるのか、という問いに期待値はあってもはっきりした答えはありません。ただ、単に異業種のファン獲得によるページビューというわかりやすい可能性をめざしているわけではない、それはただの迎合としか読者に受け入れられない、ということは理解しているつもりです。

さて、またまた、長い話になってしまいました。これは文章が下手な証拠。また反省しなくちゃ。


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湘南ベルマーレのオフィシャルホームページ
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