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tab_star2008/04/08tab_end小沢コージの4コマ写真インプレッション!!
日本のクラウンよ、どこへゆく〜の巻
13代目クラウン、宮崎試乗会
バラエティ自動車ジャーナリスト、小沢コージが生々しくお届けする新車リポート、全然4コマじゃない『4コマ写真インプレッション』! 第7弾は今や世界記録ともなった長寿モデル、13代目トヨタ・クラウン。果たして知事で話題の宮崎県で行われた試乗会では…
文と写真:小沢コージ&クライマックス
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宮崎のシーガイアリゾートにて!
今回の注目点…ギネス記録!? の単一ブランド13代目がゆえの悩み

 今回の4コマインプレでお送りする新型クラウンの最大のポイントは、この“純和風高級車”コンセプトがどこへいくか? だ。

 なんとクラウンは、1955年登場の初代から数えて実に13代目モデルとなり、単一ブランド車として世界記録を達成したという。おそらくギネスブックに申請すれば認められるのだろうし、これは並大抵のことではない。

 VWゴルフだってまだ5世代目だし、カローラだって10世代目。最大のライバルは日産スカイラインの12世代目だが、実はこのスカイライン。数年前に直6エンジンからV6エンジンに変わるときに、生産中止の話さえあった。

 カルロス・ゴーンの判断で延命したが危ういものあった。

 それに比べてクラウンは盤石である。なにしろ今回の13代目も、2月18に発売を開始して3月17日までの1ヵ月間で、なんと約2万4000台も受注したとか!

 もちろんバブル期、ハイソカーブーム期には及ばないが、なんとも信じられない潜在能力である。

 このほぼ300万円以上のクルマをこれほど売り切る力は、メルセデスブランドにもBMWブランドにもない。

 そしてそれだけにクラウンは苦しんでいる部分があるのだ。それは、変わりたくても変われない! ということだ。
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宮崎名物と言ったら…
宮崎、予想外のしょぼさにビックリ!

 さて今回の試乗会は宮崎のシーガイヤ! 言わずと知れたリゾート地だが、宮崎と言えば、やはりそのまんま知事、じゃなかった東国原知事である。

 当然会いに行くでしょう! と言いたいところですが、もちろんこれは空港の看板です。ちなみに隣は、NAVIの激ワル加藤編集長(笑)。

 ところで宮崎県。行ってみて分かったのが、非常に寂れてること。シーガイヤは、今だダンロップフェニックスも行われてることもあってか、それなりにご年配層でにぎわってるけど、空港近くにあるマツダレンタカーに置いてあるのは、旧型デミオだし、送迎バスも今どきタバコ臭い! 

 もはや全車禁煙になってたとはいえ、かなり古い車両使ってます。もはや東京ではみないさびれた雰囲気。

 ある意味、逆に沖縄の方が新しい車両が入っていて、活性化してると思われるくらい。

 でもね。これでも東国原さんの力で、パワーアップしてるんだろうなぁ。日本には、もっともっと寂れた地方都市がある。

 それは東京からは考えられないくらいに深刻なのだ…おそらく。

 というわけでみなさん日本の地方都市にどんどん行こう!
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原点に立ち返ったコンセプト

 というわけでまずはシーガイヤで、新型クラウンのコンセプトを確認。
 キモは結構、シンプルだ。要するにクラウンの熟成で、実は先代12代目の時にクラウンは“ゼロクラウン”として再発進。プラットフォームからなにからなにまで一新して、イメチェンした。

 ただし、ちょっとやり過ぎた観があった。具体的には乗り心地の部分だ。ヨーロッパ車に負けまいと、伝統を少し超えて硬くしすぎた面があるのだ。

 そこで今回は、環境、安全の進化はもちろんのこと、“快適性”、つまり乗り心地そのほかに結構注力している。

 そういうことよ!
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ボディはわずかに大型化

 まずはボディ。基本となるプラットフォームは旧型譲りのため、サイズはさほど大きくなってない。全長4870、全幅1780、全高1470mmと長さで30mm、幅で15mm拡大したのみで、ホイールベースは変わらず2850mmである。

 それでも十分広いんだけどさ。
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クラウンデザインは横幅との戦い!

 そしてデザイン。旧型のゼロクラウンで変わった路線を基本的には踏襲しつつ、ディテールを変えてるという感じだ。

 特にフロントまわり。昨今のカローラなどトヨタ全体に通じているスポーティテイストを多少加味したデザインになっている。

 そして走っていると、気付くのがその横幅のなさ。おそらく、海外向けならばもっとワイドに持っていっただろう部分を切り詰めているのが伺える。

 クラウンデザインは横幅との戦い! 絶対に1・8mを超えることはない。このへん、デザイナーさんはきっと苦労していることでしょう。
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ハイテクも日本ならではの進化!

 レクサスを除くと、国内最高峰の高級車、クラウン。それだけにやはりハイテクも充実の装備だ。
 10エアバッグ、アクティブヘッドレストなどの安全装備はもちろん、ナビの地図情報に伴い、コーナーを検知。それに合わせて、ステアリングレスポンスを変えたり、車両姿勢制御をする、安全運転支援も備える。衝突安全も当然JーNCAP6つ星。
 具体的には高速の合流、出口などでシフトチェンジを自動でしてくれる運転支援や、路上の一時停止情報の提供、さらには眠くなったときに、ドライバーの目の開閉度合いを検知して、追突などに備えるという、驚きのハイテクも装備。
 
 コイツはおそらく日本のドライバーの高齢化もにらんでいる。まさしくかゆいところにてが届くような開発! さすがはクラウンである。

 ちょっと怖いくらいだ。
 
 さらに今後報告するとも思うが、新型クラウンの最大のポイントのひとつは、ハイブリッド仕様も出すこと。このモデルは、年内夏ごろに追加される予定だが、かなりスゴそうである。
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エコモード、入りましたっ!

 まずは一番ベーシックな2・5リッターV6搭載のロイヤルサルーンに乗ってみる。

 うーん、やっぱりクラウンだ。ブレーキのタッチがフニャっとしてる。普段、ドイツ車に乗り慣れた人間から考えると、ややレスポンス不足だが、逆にこっちの方がラクチン。制動力そのものは高いし、多少ズボラに踏んでもOK。
 
 これがクラウンの味なのだ。

 乗り心地もそうだ。昔ほどの柔らかさはないものの、かなりフニャっとしてる。

 それから気付くのが、エコモードの設定。アクセル制御を今回から根本的にかえており、今までは単純にペダル開度と車速から決定していたギア比を、“アクセルの動き”を読んでドライバーが欲しいであろう駆動力を算出、それに合わせてギア比とトルクを調整するようになっている。

 ま、ガバッと踏めばよりガツンと加速し、ゆっくり踏めばよりゆっくり加速するようになっているわけだ。

 そして同時にスポーツモード、スノーモードのほかに、エコモードを設定。このモードで走れば、エンジン出力特性はもちろん、エアコンの制御まで変えて燃費を良くしてくれるという。

 うーん、時代も変わったもんだ。
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インテリア、かなり若向きになったような…

 で、インテリアだけどウッド風パネルが使われてるロイヤルサルーンでもかなり若向きというか、モダンになった気がする。

 たまたまだったのかもしれないが、パネルの茶色が濃くってオヤジ臭くないし、黒い樹脂の質も高く、昔の淡いじじむさい色使いから脱しているのでは?


 ま、率直な感想であります。
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特に3・5リッターのアスリート、良かった!

 そして最後に乗ったのが元々はレクサス用に開発されたという3・5リッターV6を搭載したアスリート! 

 そ、ロイヤルサルーンが従来通りのオヤジ仕様だとしたら、こちらはヤングな商工会議所のメンバーみたいな人に乗って欲しいグレードなんだけど、なんたってエンジンがいい!

 2・5リッターは215PS、3リッターは256PSと下のクラスでも十分なんだけど、この315psの3・5リッターV6は、なんてったってパワーの厚みが違う。

 よりきめ細かく、重厚に加速していく感じがあり、ついでに乗り心地までいい。聞くところによれば、足回りは基本的にはすべて同じだというが、よりフラットさまで増している気がする。

 やはりお金持ちならコレでしょう! と思った次第です。
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まとめ…日本と運命を共にするクルマ

 細かいインプレッションはさておき、今回の13代目でわかったことがある。
 前の12代目で中国市場に進出し、“世界ブランド”になると思わせたクラウンだが、今後中国向けボディは専用デザインを纏うことが決定。つまり、名前は世界展開するものの、この日本向けクラウンは、今後ほぼ日本のみで売られることが決まったのだ。

 つまりこの“和風クラウン”は、今後よほどのことがない限り、日本の伝統的なクラウンユーザーと運命を共にすることが決定したわけであり、そこが今回のキーポイントなのである。

 よって今回のボディはいたずらにサイズを拡大せず、デザインもイジってない。むろん、かなり若返ってはいるが、それは世界市場を想定したものではなく、国内市場を想定している。これくらいのイメチェンがない限り、日本でも売れないと判断したのだ。

 この辺のサジ加減はあいかわらず絶妙でありますよ、トヨタ!

 そして走りのテイスト、ハイテクの入り具合も凄い。

 というか実はこの世代のプラットフォームから大幅に進化したことがあって、それは“電子プラットフォーム”という部分だ。ハイテクの項を読んだ方ならわかるだろうけど、新型クラウンの電子制御の入り具合は凄い。ブレーキやアクセル、ステアリングなどの走行系のみならず、エアバッグなどの安全性、車両姿勢制御、進化したプリクラッシュセーフティなど、もはやクルマというより、コンピュータのオバケというほどの進化を遂げている。

 そしてそれに合わせてハーネス類を大改革したのだ。それがまさしく“電子プラットフォーム”という考え方で、車載LANの容量は従来の2倍以上になったという。

 もちろんこのシステムは、基本的にプラットフォームを同じくするレクサスIS、GSにも引き継がれる。クルマの電子化は、ますます広がるのだ。そしてその大改革が、この13代目クラウンで行われたのだ。(しかしつくづくトヨタはネーミングが上手い!)

 テイスト、考え方は日本的、しかしハイテク面、電子面は世界一流。この不思議な高級車、まだまだしぶとく売れ続けるのだろう。

 日本の経済界のトップたちのように。



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小沢コージ 40icon_home小沢コージ
[モータージャーナリスト]
愛とヒラメキに生きるモータージャーナリスト、小沢コージ。もしや全国各地に生息する“知られざるクルマバカ”を発見した場合、ぜひぜひ小沢ホームページ、http://www.koji-ozawa.com/をご確認の上、メールにてご紹介ください!! もしや謝礼も???
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