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tab_star2008/04/26tab_endVivid 新車解説
ジャガーが考える「劇場」としてのクルマ(XF後編)
 5月16日より全国一斉発売となるジャガーXF。スポーツカーのスタイルと性能、ラグジュアリーサルーンの洗練を融合させたという新型XFは「革新的コンセプト」を謳い、「新しいジャガー」を強調している。
 XK以降、「美しく、速いクルマ」という原点に立ち返るところからスタートしているということで、まさに温故知新状態のジャガー。ただ、ジャガーの「伝統」は、保守的でなく、チャレンジングであること。変わり続けることこそが伝統なのだという。
 後編では、ジャガーが考える「劇場」としてのクルマを演出する様々な小道具達に注目した!
文と写真:VividCar編集部
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VividCarロゴ丸.jpgicon_homeVividCar 新人編集部員
[VividCar 編集部員]
新キーワード、“NO CARS NO LIFE”を合言葉に取材に励むVividCar編集部。常に寝不足気味なので、タマにポカもやります。厳しくも愛のあるご意見を(笑)
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そこまでやる!? デザインのためにクルマの「常識」を突破!

 前編でお届けした、ジャガーのデザインへのこだわりは、もちろんインテリアにもたっぷり盛り込まれている。

 まずはっきりと違っているのは、センターコンソール。シフトノブが見当たらない!代わりに設置されている、まるいダイヤルのようなものが業界初の"Jaguar Drive セレクター"という、ダイヤル式シフトセレクターである。
 センターコンソールをすっきりと洗練させるために「ついているのが当たり前」となっていたシフトノブにまで検討を加えて、新しいものを生み出してしまったのだ!

 このジャガー・ドライブ・セレクターには、さらに驚きの”演出”があるのだが…それはのちほど!
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徹底的にこだわった、ジャガーらしいラグジュアリーな内装

 内装は、伝統的なレザーやウッドを使用し、ジャガーらしく、乗っている人の気持ちを高ぶらせる、ラグジュアリーなインテリアに仕上がっている。
 中でも、ウッドパネルは、伝統的なバーウォールナットをはじめ、サテンアメリカンォールナット、リッチオークなどの新たな素材が用意されている。実は1960年代のマークII以降のもでるで、最も大きな面積のウッドパネルを用いているそうだ。
 ダッシュボードの革張りにもダブルステッチが奢られており、クラフトマンシップを見せつけてくれる。さらに、随所に配置されたアルミ素材も、現代的でスポーティな印象を与えている。

 もうひとつ、このダッシュボードには微妙な変化が加えられている。ダッシュボード自体が低く設計されているのだ。数字的にはほんのわずかな差ではあるが、水平線の位置を下げることで、これでドライバーと乗員からの見晴らしが良くなり、心理的な効果をもたらすという。

 サルーンとしては、外観デザインの際にフロント・リア共にたっぷりのスペースをとっていることで、5名がゆったりとくつろげるスペースが確保されている。また、細かいことだがカップホルダーもちゃんと5つ用意されているのも嬉しい。
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車内は劇場…!? ドライブをドラマに変える、ジャガー流の演出

 もう少し内装の話を続けよう。XFの持つ、写真だけではわからない新しい部分をぜひご紹介したい。実は、新たに搭載された機能は「ボンネットの下に、エンスーが喜ぶモノを…」ではなく、乗る人誰もが驚いて楽しめて、ワクワクできる演出のためのものなのだ。

 まず、クルマに乗り込むと、コンソールのスタートボタン「スタートさせてくれ!」とせがむように赤く点滅している。エンジンをスタートさせると、例の"ドライブ・セレクタ"がボタンを押した手の中にせり上がってくる…と同時に、「発進する」というドライバーの意志を理解したと言わんばかりに、フロントパネルのエアベントが回転して開くのだ。
 この「儀式」を”Jaguar Hand Shake”と名付け、人とジャガーとの絆をイメージさせる演出だそうだが、これはまさにサンダーバードの世界!

 グローブボックスのオープンスイッチや、指先で触れると反応するライトなど、センサーを駆使した直感的でシンプル、そして少し未来的な操作感も、ワクワク感をアップしてくれそうだ。
 もうひとつ、インストルメンツイルミネーションや、オーバーヘッドコンソールライトなど、ムードランプには、フォスファーブルーというきれいな青い光を用いて、夜のドライブを盛り上げる演出も用意した。

 ドライブはドラマ。車内は劇場たるべし。もちろん、主役は運転席のあなた。ジャガーはそんなメッセージをXFに込めているのだ。
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走りのお手本はXK…XFとの違いはどこ?

 4ドア5人シーター後輪駆動のスポーツ・サルーンを謳うXF。このメカニカルな部分を詰めるにあたり、他社のライバル車ではなく、自社のスポーツカーであるXKとのベンチマークを行ったというのも特徴的だ。XKの走りをバックグラウンドとして、XFがどのように振る舞うかを検討したという。

 日本で販売される3モデルのエンジンは、XKと共用の4.2リッターV8スーパーチャージャー、4.2リッターV8(NA)、そしてXJと共用の3リッターV6ガソリン・エンジン。共用のエンジンに、多くのキャリブレーション・セッティングを行い、仕上げたという。
 サスペンション・システムはフロントもリアもXK スポーツのシステムと同じ。それを再チューンし、ダンパーセッティングやスプリングセッティングを変え、アンチ・ロール・バーを変えたことで、スポーツ・サルーンとしての挙動を手に入れた。

 また、ボディはクラストップレベルのボディ剛性を誇る。ハイテク素材を含む25種類のグレードの違うスチール…具体的には、軟鋼と高張力鋼そして更に強度の強い高張力鋼、そしてボロン鋼が使われている。ボロン鋼とは非常に強度の強いスチールで、それをドアの周りとクルマの開口部に使うことで、非常に強い乗員セルが形成された。

 また、重量を軽減するため、ボンネット・インナーとアウター、そしてサスペンション・システムもアルミニウム製。また、車内のファイシアのバックボーンには、アルミニウムより軽く、非常に強い素材であるマグネシウムを使用している。
 剛性をとことんまで上げ、軽量化を図り、従来のエンジンを最大に活かすことで、走りに重点を置いたハンドリング特性と、洗練された高い快適性を実現したと言えよう。
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新しいジャガーは「カッコいいクルマ」を目指す!

 2回に分けてお届けしたジャガーXFの新車チェック。ジャガーの「美しく、速いクルマ」というコンセプトを貫き、さらに「変化を恐れない、アグレッシブさ」を持ち続ける決意を表明した1台となっている。

 ここしばらく最重要視していた、伝統的でクラシックなスタイリングを見事に脱ぎ捨て、イギリスのトンがったカルチャーをも巻き込むような「カッコいいクルマ」を作ってゆく、最初の一歩といったところだろうか。
 これまでのジャガーオーナーからは賛否両論あると思うが、今はまず、その前進する姿勢を評価しておこうではないか。変わるべきものを変える勇気と、残すべきものを残す謙虚さと、それらを見分ける賢明さを彼らが持っていると信じて。
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