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tab_star2008/05/05tab_end小沢コージの4コマ写真インプレッション!!
アウディA4、その究極の“FF黄金律”とは? の巻
新型アウディA4 in 大宮グラウンド(?)
バラエティ自動車ジャーナリスト、小沢コージがお届けする画期的新車リポート、全然4コマじゃない『4コマ写真インプレッション』! 第9弾はある意味、FF車、そしてFFベースのオンロード4WDの革命とも言える新型アウディA4だ。今回はいつもの試乗会ではなく、たまたまあった個人的なサッカー試合ドライブインプレ(!?) だが、果たして「ある意味、FF、FRの壁を超えたかも?」と小沢が唱えるその“黄金律”とはなんなのか?
文と写真:小沢コージ&クライマックス
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今回、サッカーの試合にコイツで行きました! 
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こんな感じです
今回の注目点…FF、FRの壁を越えようとしているアウディ!

 みなさんこんにちは。今回はいつもと違い、サッカーユニフォームで登場だ。そう、たまたまサッカーの試合で大宮にあるグランドまで行くことになったので、ちょうどいいやとそこでインプレッションすることになったわけよ。

 で、肝心の今回のアウディA4だけど、実質、日本においては7年ぶりのフルモデルチェンジ。このクラスは世界的に有名なBMW3シリーズ、メルセデスCクラスといった超強力ライバルを相手とする激戦区であり、実際、新型A4はとんでもなく力を入れて作られている。

 パッと見、スタイルはかなりエレガントかつスポーティに変化。だが、それだけではまだ新型の半分も語っていないと言えるだろう。本当に凄いのはエンジンを含むパワートレインレイアウトの変更であり、言わばそれは“究極の駆動レイアウト”を巡る代理戦争でもある。

 具体的にはFF、FR、MR、そしてそれらをベースにした4WDを含む“どれが自動車として理想的なのか”という壮大な戦いだ。

 まずは古典的なフロントエンジン・リアドライブレイアウト、つまりメルセデスやBMWが好んで採用しているFRの場合、長いドライブシャフトを介しリアを駆動するため、前後の重量配分はほぼ均等で、ステアリングフィールも良くなるが、その分シャフト重量がかさんでスペース効率も悪くなる。

 一方、フロントエンジン・フロントドライブ、つまりFFの場合、前タイヤで駆動と操舵を同時に行うため、スペース効率は極端にいいが、重量が前よりになるのとフロントタイヤに負担がかかりすぎる。
 よって「高級車はFR」「大衆実用車はFF」という基本公式が長年続いていたのだが、アウディは実はそこに反旗を翻しているのだ。

 アウディは一般的にはクワトロシステム、つまり4WDシステムを売りとしているが、そのベースは今どき珍しい縦置きエンジンによるFFシステムである。つまりその奥底には、FFでありながらFRを凌駕する高級車を作る! というアウディの頑固な理想像が潜んでいる。

 具体的に新パワートレインレイアウトだが、基本は今まで同じFFでありながらも、エンジン回りのディファレンシャルギアとクラッチ、もしくはトルクコンバータの位置を入れ替えることにより、フロント車軸を従来比で約15センチも前に持ってきている。これは一見小さな変化だが、これによりスタイルも動力性能も画期的に進化している。

 以下、それらを細かく見ていこう。
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これが新パワートレインだっ!!

 この新パワートレイン、実は現行A8で既に採用されているのだが、一般的にはA4、そのクーぺ版とも言うべきA5に採用された次点で“お披露目”と言っていいだろう。

 実際問題、どこが違うのか? 図を見てもなかなか分からないとは思うが、具体的にはパワートレイン内部のパーツの順番を変えている。通常のFFは、まずど真ん中に一番大きなエンジンブロックがあり、後ろにクラッチ、次に横方向のドライブシャフトが来て、一番後ろにギアボックスが並んでいる。

 力の伝達順番でいうと、エンジン出力はまずクラッチに伝わり、次にギアボックスに伝わり、そこから力が反転してリバースシャフトを解し、フロント車軸に伝わる。

 しかし、この構造だとどうしてもフロント車軸はクラッチの後に来ざるをえず、結果、重量配分はどうしても前寄り、具体的フロント60対リア40を超えられなかった。

 ところがどっこい。今回のA4&A5では技術的にかなり、いや相当無理して右サイドにV字形にリバースシャフトを伸ばし、クラッチの前にドライブシャフトを持ってきているのだ。

 結果、どうなったか。FFのA4 1・8TFSIで言うと前後重量配分58対42の絶妙なバランスを獲得。これが今までにないスタイリングとハンドリングを実現しているのだ。
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分かりやすいところではFR的なスポーティフォルムに!

 それがもたらしたのがまずスタイリングの変化だ。

 具体的にボディサイズで言うと全長4705×1825全幅×全高1440ミリと旧型A4より120ミリ長く、55ミリ幅広く、10ミリも高くなっている。結果、ライバルであるBMW3シリーズ、Cクラスよりも大幅に大きい。特に全長は両者ともに4500ミリ台なのでもはやひと回りくらい違う。

 さらにこれがアウディデザインの真骨頂なのだろう。基本ディメンションの変化と共に、デザインコンセプトも一新している。これまでシンプルさを旨としていたアウディとしては珍しく、サイドからみてかなり抑揚のある、セクシーなボディデザインを採用しているのだ。

 結果、旧型から採用したフロントのシングルフレームグリルとのマッチングも良くなっており、全体的なインパクトは増している。
 ディテールにも凝っており、LEDを配したヘッドランプや、特徴的なデザインのテールランプを採用。ボディの空気抵抗を表すCd値も0.27と低くなった。

 今までも確かに美しかったが、いまひとつインパクトがなかったアウディだが、BMW、メルセデスに負けないスタイリングを纏うことになったのだ。
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インテリアも清潔にクオリティアップ

 ついでに評判の高かったインテリアもますます質感を高めている。インパネは、1.8リッター車はメタリックパネル、3.2リッター車はウッドパネルが奢られ、センターコンソールはドライバー側を向き、明らかにスポーツセダンを主張するようになった。
 また、上級車種に付いていたカーナビやオーディオを操作するアウディ独自のインターフェイス、MMIを標準で採用。使いやすくなった。

 そしてリアシートはホイールベースが旧型よりも16センチ以上も伸びて格上サルーン並みの2810ミリになったことで、ダントツクラストップの広さを獲得。その上、トランク容量は480リッターとこれまたバカでかく、オマケにリアサスの変更により、トランクルームの床はより低くフラットになっている。

 実用面では、BMW3シリーズ、ベンツCクラスを完全に凌駕しているのだ。


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ハンドリングはまさにFRライク

 さて、ハンドリングだが、これは一言、スポーティになった。高速での直進安定性が増しているのもそうだが、それ以上に路面の情報を全体的に如実に伝えるようになっているのだ。

 今までのFFアウディは、確かにステアリングの動きは滑らかかつ上質で、気持ちじゃよかったが、いまひとつどこを走っているかわからないところがあった。

 荒れた路面だろうが、凸凹路面だろうが、手応えに違いはほとんどなかったのだ。

 しかし今回は違う。ハッキリと路面の情報を伝え、またスピードを出している時、出してない時で明確に手応えが変わる。

 これは言葉にするとシンプルすぎることだが、運転している人にとっては非常に重要。より運転が楽しくなるのだ。

 
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エンジンはやはりV6の方が…

 一方、エンジンの方だが、私が乗ったベーシックな1.8リッター直4直噴ターボは、それなりにスポーティだがやはり実用重視な印象だ。

 最高出力は160psでそこそこあるのもいいが、それ以上に最大トルクの25.5kgmを1500-4200rpmで発生、まさにいきなりトルクが立ち上がるのだ。
 オマケにこの1・8リッターの場合、ギアボックスは効率のいい無段階変速のCVTを採用。そのせいもあってか、発進時にアクセルを乱暴に踏むと、やや唐突に飛び出す。

 もしお金に余裕があり、より上質で余裕のある走りを求める方には、やはり265psを発揮する直噴3.2リッターV6搭載のクアトロモデルがいいだろう。

 とはいえ1.8リッター直4ターボ搭載車が419.0万円で、3.2リッターV6搭載車が645.0万円。ま、結構な差があって悩むとは思うが…
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まとめ…ヨーロッパでは圧勝! 日本でもそうなるべきでは?

 あまり知られてない事実だが、ヨーロッパでは今やアウディはメルセデスを凌ぐ人気を獲得している。

 というか今やこのクラスのトレンドリーダーは事実上BMW3シリーズであり、その座をこのアウディA4が奪おうかという展開なのだ。特にスペインなどのラテンマーケットでは、アウディの人気はとんでもないことになっている。

 やはりデザインに敏感でうるさい国なのか、アウディのファッショナブルさには敏感なのだろう。

 そうでなくてもスタイルは個性的で、使い勝手、容量はクラストップ、そして今回ドライビングプレジャーの点でも、BMW、メルセデスに負けないレベルに来たわけだ。新型アウディA4が売れないわけがない。

 というわけで日本のようにプレミアムセダンといったらまずメルセデスが来て、次にBMW、アウディが来るのはちょっと世界基準とはズレているのだ。

 確かに最近の日本は、厳し過ぎる規制やガソリン高の影響より、ますますクルマを“乗らずに”イメージばかりで判断している部分がある。よって致し方ない部分もある。

 とはいえ私、小沢から見る限り、今のA4は間違いなく買いである。ハッキリ言って、使い勝手やクオリティだけとっても、ライバルを凌駕している。お金があったら、今、ぜひ買いたい一台なのである。
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小沢コージ 40icon_home小沢コージ
[モータージャーナリスト]
愛とヒラメキに生きるモータージャーナリスト、小沢コージ。もしや全国各地に生息する“知られざるクルマバカ”を発見した場合、ぜひぜひ小沢ホームページ、http://www.koji-ozawa.com/をご確認の上、メールにてご紹介ください!! もしや謝礼も???
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