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tab_star2001/10/10tab_end英国の旅
ハンプトン・コート宮殿
ヘンリー 8 世ゆかりの宮殿の散策を楽しむ
 VividCar が提携している「オートカー」と「WhatCar?」を発行しているヘイマーケット社の雑誌出版部門はロンドン郊外のテディントンという場所にある。ここには打ち合わせで何度か訪れているのだけど、ある時、打ち合わせが早く終わった。折しもロンドンでは珍しいくらいにいいお天気。せっかくだから、近くにあるハンプトン・コートを訪れてみることにした。子供の頃に行って以来なので、なんと 25 年ぶり。ヘイマーケットの担当者のジョン・エルキン氏に「これからハンプトン・コートへ行く」というと、「じゃあ、車で送っていってあげよう」とご自慢の愛車バルケッタをオープンにして、ハンプトン・コートまで車で 15 分の道のりをドライブがてら送り届けてくれた。
 VividCar の編集部もオープンカーが好きな人たちが多いけど、ジョン曰く、ヘイマーケット社につとめる英国人達もけっこうオープンカー好きだということ。英国は雨が多く、あまりフードを開ける機会がないのではないか、、と思ってしまうが、いやいや、どうして、結構寒くてもフードを開けて走っているそう。(もちろん雨の日はフードをするでしょうが)
文と写真:木村ジュリ
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木村ジュリ_プロフィール_写真Sicon_home木村ジュリ
[英語通訳/翻訳]
今までは必ずディーラーでタイヤの履き替えをお願いしてたけど、今度は自分でタイヤ交換にチャレンジする予定。ジャッキを一回も使ったことないままではとっさの時にパンク修理も出来ないものね。
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ハンプトン・コートの正面ゲート。
赤煉瓦の建物が象徴的で美しい。
ロンドンから日帰り観光、ドライブにぴったり

 ハンプトン・コートはロンドンの南西約 20 キロに位置し、ヨーク枢機卿だったトマス・ウルジーが 1514 年に自分のために建てさせた宮殿。1525 年にはこの宮殿をたいそう気に入ったヘンリー 8 世がウルジーに献上させて、以後、1737 年のジョージ 2 世の時代まで、200 年間の間、王族の宮殿として使用されたという由緒ある建物。ここは宮殿もすてきだけど、なんといっても広い庭園と迷路(メイズという名)が有名で、ヒースロー空港に昼間着く飛行機からもはっきりと宮殿とメイズを見ることが出来る。この日はお天気がすごく良かったので、庭の散策にはぴったりだった。
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今に中世のコックさん達に遭遇しそうな厨房の中庭。
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ファウンテン・コートという中庭。
写真左側の建物がキングズ・アパートメンツ。
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この広い通りと並木が女王の応接室から真っ正面に見える。
滞在時間にあわせて見学ルートの選択が可能。

 見学ルートは 6 つあり、それぞれに色分けされているのでとてもわかりやすい。すべて見学するには 2 時間は最低でも必要なので、もし時間がなければ、見たい見学ルートだけを選んで見学するのも手。
 また、時間が合えば日に何回か行われている見学ルート別のガイドツアーもおすすめ。当時の衣装を着たガイドがエピソードを交えながら細かく案内してくれる。また、有料イヤフォンガイドもある。
 見学ルートは、ヘンリー 8 世のステート・アパートメンツ(緑)、チューダー・キッチン(赤)、ウルジー・ルームズ(青)、キングズ・アパートメンツ(えび茶色)、クィーンズ・ステート・アーパートメンツ(紫)、ジョージアン・ルームズ(黄色)の 6 つ。この他に中庭と 24 万平方メートルを超える庭園がある。

簡単にそれぞれの見学ルートのハイライトを説明しよう。

ヘンリー 8 世のステート・アパートメンツ:最初に足を踏み入れるグレート・ホールは幅 12 メートル、奥行き 32 メートル、高さ 18 メートルでハンプトン・コート・パレス最大の部屋。ここは休廷で働く人たちのための大食堂として使用された。ステンドグラスが目玉で、ここにはヘンリー 8 世と 6 人の妻の名前と家系も明記されている。あと、1540 年代にヘンリー 8 世がブリュッセルの織物職人に命じて作られた貴重はタペストリーが 6 枚ある。ここのルートは他にもヘンリー 8 世の 5 番目の妻キャサリン・ハワードの幽霊がでるという噂のホーンテッド・ギャラリーや、450 年以上にわたって礼拝堂として常に使用されてきた礼拝堂であるチャペル・ロイヤルもある。

チュダー・キッチン:ここには最初の部屋にヘンリー 8 世時代のキッチンを再現した模型がある。また、実際の厨房は 1542 年当時の夏至の饗宴の準備を再現している。キッチン自体は地味な印象だが、フィッシュ・コートという細長い中庭に出ると、中世的な雰囲気で、今にも召使い達が走り出してきそうな雰囲気を感じる。

ウルジー・ルームズ:ここは 1520 年代にウルジー枢機卿の私室であったと推測されることからこの名前が付いている。現在はギャラリーになっており、最初の部屋に掛けられているハンプトン・コートの鳥瞰図は圧巻。ここから小さなロビーを抜けるとルネッサンス絵画ギャラリーで、ピーター・ブリューゲルや、イタリアのロレンツォ・ロットなどの絵が並んでいる。ここの場所は 18 世紀以来、1950 年代まで、王室から住居を無料で下賜された人々やその家族が住んでいた。

キングズ・アパートメンツ:1986 年の 3 月の大火災で大きな被害を受けた。出火元は王室から住居を与えられた人々が住んでいた 4 階の 1 室。この火災で、王の執務室とカートゥーン・ギャラリーはほぼ全壊したが、火元の 4 階から下のキングズ・アパートメンツに燃え移る前に各室に収蔵されていた美術品や家具調度品はほぼ避難が完了し、完全に消失したのは絵画 1 枚と家具 1 個にとどまった。
 修復作業をするにあたって、キングズ・アパートメンツは火災の直前の状態ではなく、ウィリアム 3 世の新宮殿が完成した 1700 年当時の姿への復元が決まり、当時そのままの資材や技法を出来るだけ採用したという。よって 1992 年に 6 年間の修復作業を経て再開されたキングズ・アパートメンツは、ウィリアム 3 世の時代のままの姿で蘇った。

クィーンズ・ステート・アーパートメンツ:キングス・アパートメントと共に 17 世紀の終わりにウィリアム 3 世がヘンリー 8 世の旧ステート・アパートメンツの跡地に建てさせた。ここには女王の接見室、応接室、寝室などがあるが、見所は、女王の応接室で、ここで、女王が主催する宴が開かれていた。中央の窓から外を眺めると、庭園内のイチイ並木とそこから 1200 メートルあまり続いている並木道がこの部屋の一点に向かっているのがわかる。それだけこの部屋が重要だったことが伺える。

ジョージアン・ルームズ:ここはハンプトン・コートが最後に宮廷として使用された 1737 年にジョージ 2 世とキャロライン王妃が滞在したアパートメンツ。このとき以来、ハンプトン・コートに王室関係者が滞在したことはない。ここでの見所は王妃のプライベートの寝室。王と王妃が寝室を主にするときは必ず王妃のプライベート寝室を使うというのが 15 世紀の昔からのしきたりだったため、ここは宮殿の中でもっとも私的な空間だった。部屋の扉をよく見ると、王と王妃がベッドにいながらにして鍵を掛けたり開けたりする仕掛けがあるのがわかる。
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プリヴィ・ガーデンから望むキングス・アパートメンツの表側。
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入れないのが残念だけど、外から眺めているだけでも飽きない
サンクンガーデン。
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ハンプトン・コートの目玉ともいえるメイズ(迷路)
上から写真がとれれば全体がみえるけれど、
残念ながら高い建物がなく、上からの写真は断念。
庭園散策

ハンプトン・コートは最初にも述べたが、建物やその内部もさることながら、なんといってもその美しい庭園が見所。

東の庭園
 建物の中をまっすぐに突き抜けたところにある庭園。ここはアン王女(在位 1702−1714)の時代に広々とした市バスの回りに刈り込んだイチイとヒイラギが植えられた。この庭園の向こうにはホーム・パークが広がり、1660 年代に作られた大運河のロング・ウォーターが延々と続き、およそ 270 頭の鹿が生息している。

南の庭園
プリヴィ・ガーデン
宮殿の南側の庭園は完成以来、常に一般から閉ざされた空間で、一部には農園も作られていた。
ここは近年になって1702 年に作られた庭園をそのまま復元する工事が行われ、植物も当時と同じ種類のものが選ばれている。真ん中に噴水があり、散策するにはちょうどいい大きさでくつろげる。

ポンド・ガーデンズ
3 つの沈床園(サンクン・ガーデン)からなる庭園で、現在は中には入れず眺めるだけだが、イングリッシュ・ガーデンの見本のような美しい庭園。

北の庭園
「ウィルダネス」と呼ばれる宮殿の北側一帯には、ヘンリー 8 世時代には大果樹園だった。1702年ウィリアム3世の時代に高い生け垣を幾何学的に植え込んだ庭園につくりかえられた。その中で当時の配置をとどめているのは 1702 年のメイズ(迷路)だけ。このメイズは、今でも入って楽しむことが出来るのでぜひおすすめ。

25年ぶりに訪れたハンプトン・コートのメイズは子供の時ほどの驚きはなかった。だけど子供の時にはわからなかった英国庭園の美しさに心が洗われる思いがした。ぜひまた来たい宮殿だ。今度は出来たらヒールの靴ではなく、運動靴で運河沿いに散歩して、鹿に遭遇したい。
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JAGUAR_X-TYPE_SJAGUAR X-TYPE
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英国の歴史的宮殿のウェブページ
http://www.hrp.org.uk
このページでハンプトン・コート・パレスをクリックするとハンプトン・パレスの歴史、イベント、入場料などの情報を見ることが出来ます。(英語のサイト)
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ハンプトン・コート宮殿への行き方 :
電車でいく場合:ロンドンのウォータールー駅から毎時 2 本の電車がハンプトン・コート駅まで直通で出ている。所要時間 32 分。宮殿までは駅から歩いて 2 分と便利
車で行く場合:ロンドンからハマースミス方面(ヒースロー空港に向かう道路)に向かい、A306 に分岐してそのまま A3 を走る。そしてそのまま A308 号にのるとその道沿い。わかりやすい。
開館時間:季節により異なるが、10 月28 日から 3 月 24 日までは午前 9 時半から午後 4 時半まで。(但し、月曜日のみ午前 10 時 15 分から)(最終入場は、午後 3 時45 分)
休館日:12 月 24 日〜 26 日
入場料:10 ポンド 80。
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