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tab_star2001/11/02tab_endバックヤードビルダーの世界
コブラに噛みつかれた
アルミボディーからカーボンモノコックへ
英国、ロンドンからクルマで小一時間のところに Weybridge という街がある。高級住宅地らしく、大きな門構え、洒落たションピングストリートがあり、英国の街並みとしてまるで絵葉書のようなところ。

そこの新興工業団地というか、ビレッジの一角に AC カーズの工場が最近移転してきたのだと言う。AC といえば、コブラ。さっそく、本誌特派員の佐藤氏のアテンドでコブラを見学、試乗させてもらった。
文・写真:永山辰巳
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永山辰巳icon_home永山辰巳
[VividCar 元編集長]
2006年、VividCarはプロフェッショナルなブロガーを目指します。創刊以来5年を迎え、ちまたのブログサイトとは一線を画するVividCarは、ネットワーク知識編纂をビジョンに確実にコンテンツを増やしながら未来のWebBookメディアを開発してきました。私たちはこれをWebフォトジャーナルシステム呼びます。生涯にわたり記録し続け知識を編纂する楽しみをごいっしょに。
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移転し復活を試みる AC Cars 社の新社屋
AC Cars

 社長の Alan Lubinsky 氏。(特派員、佐藤氏のレポートを参照してください)
 彼は、南アフリカ共和国で、クルマのディーラをしていた。そこそこの事業にまで成長したが国の情勢悪化で、イギリスへと拠点を移動した。米国の投資家と組んで、AC Cars を買収したのは数年前。
 彼はこの伝統的なスポーツカーをどのように蘇らせようとしているのだろうか?

 コブラと言えば、アルミの手作りボディーでその仕上がりは芸術品。だが、とても高価でそして現代のクルマの水準ではすでに時代から取り残されている。そこで彼は、シャシーは当事のものを使い、ボディーの制作方法を変えることにした。FRP は、もっとも汎用的に使われるが彼によれば、経年変化が激しく、収縮や耐候性の弱さ故、ボディ表面はまるでサメの肌のようになってしまう。そこで、別の産業で使われている巨大なオートクレーブに目をつけ、ボディーまるごとカーボンで作り、モノコックとすることで車体剛性を著しく向上させさらには、大幅なコストダウンまで実現したのである。
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出荷を待つコブラ。
お客の好みにより細部はオーダーメイドとなる。
ミニ、コブラ?

 コブラと言う名前、そしてその出で立ち。
 おおよそクルマが好きなら、頭の片隅にユニークな記憶として存在するであろう。私もミニカーを少しばかり所有するが、なぜか、このモデルもある。たぶんにその形が、心の琴線に触れるのであろうか、ミニと同類項なのだろう。

 ミニやコブラの特徴は、大きな目、大きな口、そしてまるいお尻だ。
 ミニが 40 年以上に渡り愛されてきた理由にまるで赤ちゃんがハイハイしているような走る姿が愛くるしいのだという説がある。強ち本当のような気がしている。
 街をミニで走りながら周りの視線を注意深く見ていると、子供がミニに振り向く。そして指差して、「あれは何?」とでも母親に聞いているような素振りをみせる。

 たぶんに子供に愛されるクルマ、興味を引かれるクルマは、永遠の命を持っているような気がする。
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手前がカーボン用で奥がアルミ用のシャシー
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伝統のアルミボディー。
どうしてもこれが欲しいなら2,000万円ぐらい用意しなけ
ればならない。年間数台は売れると言う
古くて新しい

 少し写真が判りにくくて申訳ないが、手前がカーボンボディのシャシーで奥が伝統のアルミボディー用だ。つまり、カーボンにすることでスチールのフレームシャシーを止めて、モノコックにすることが出来ている。

 アルミのボディーの美しさやその裸体としてのスチールフレームはまさに芸術品だが、これを購入維持出来る人は世界にそうそうはいない。カーボンにすることで FRP 以上の表面精度と車体剛性を得て、能力と美しさを手に入れたのだそうだ。

 カーボンのボディーを巨大なオートクレーブで焼き上げるというのは、まるで宇宙航空技術をクルマに移転したようなものだ。いくら設備があったとしてもそう簡単なことではない。それとクルマとしての味をどうセットアップするか。このあたりの開発に数年を要したと言う。

 その結果、生産性は著しく向上しカーボンのボディも従来のコストの三分の一にすることが可能となり、価格も高性能スポーツカーとして世界のモデルと同水準まで押えることが出来て、工芸品ではなく日常で使える、最高のエンスーカーとして蘇ったのである。
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至ってシンプル。
タイト感がないので、乗込んだ瞬間は何か拍子抜けする。
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工場は数週間で完成するとのことで周りは至る所が工事中。
ブルーの車体に白のストライプが 2 台。私のミニカーも
これ。
さて試乗

 試乗はこの会社のテストドライバーの運転で助手席でということになった。このクルマはすでに顧客がついており、仕様も客の好みで仕上がっているといだという。ボディーはブリティッシュグリーン、内装は飴色のレザーでパイピング処理がなされている。ダッシュは、バックスキンでメーター類もシンプルにまとめられている。ややハンドルに芸がない気もするが。まぁお客様にもイジル楽しみは残してないと。

 さっそく乗り込むと乗降性はまあまあであるが、何かこれという雰囲気がない。その意味では、TVR のようなオーラがないような気がする。エンジンがかかると巨大なフォードの 5L エンジンが遠慮なく震えるが、シャシーは事もなげに受け流しており、フルカーボンボディーの能力をまずは実感出来る。

 さておもむろに走り出すと、まるでひとつの塊が動き出したように存在感を持って走り出した。車体剛性が如何のこうというレベルではなくて、もっとインパクトがある。テストドライバーの人は、英国人らしく天気の話ししかしないが、この仕事はとても楽しいと言う。さてとばかり、一般道のちょいとしたコーナーで軽くケツをドリフトさせながら高速へと向かった。

 あるかないか解らないようなウインドシールドだから、一般道での速度でもかなり風の巻き込みは激しく、帽子やグラスの類いはぜひ必要だ。そして温かいジャケットもいる。
 高速道路は珍しくガラ空きで、彼の秘密のテストコースに入るや否やで、一気に最高速を味あわせてくれる。メータを見るとなんと時速 160 マイル。キロに直せば時速 256 キロだ。オープンカーでこの速度域は始めての経験。五感を揺さぶるすべての刺激で体がびっくりしている。それでもクルマはごくごく当たり前に直進している。安心感の塊でもあり、レーンチェンジでも揺るぎない足回りを披露してくれた。

 さて、このクルマを日本まで輸入したら一体幾らで買えるのだろうか。600 万円ぐらいの値段だったら、考えてしまうかもしれない。
 
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AC Cars
http://www.accars.co.uk...
壁紙用の写真や、グッズの販売も行っている。
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Weybridge :
Weybridge はロンドン市内から車で一時間程南西に下ったサリー州にある閑静な街です。ヒースロー空港の真南にありますが、比較的裕福で大きな邸宅が多く、元ビートルズのジョージ・ハリスン宅もあることで有名です。
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