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tab_star2002/04/18tab_endジャガーとダットサン
30 年の時を越えて今 Z に乗ってみる。
ミスター K の Z に改めて乗ってみる。
文、写真:武田和宏
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武田和宏_プロフィール_写真Sicon_home武田和宏
[自動車業界人]
イギリス車の魅力を、文化や歴史も合わせてお伝え出来ればと考えています。
S30
これこれ、このロングノーズが最高。
20 年前の思い出

 もう 20 年程前になるが、東銀座の自動車会社に入社してしばらくしてから販売実習のようなもので中古車を売っていた事がある。ある時下取りで S30 型のフェアレディー Z が入って来た。すでにその時に 10 年近く使われたクルマで、世間のクルマはそろそろパワーステアリングが標準装備になりかけた時代だったものだから、随分とそのステアリングが重く感じられた。スポーツカーというのはこういうものかとその時は妙に納得した思い出がある。

 当時は若い男の子は、ほぼ例外無く自動車が好きで、もちろん私もその一人であった訳だが、あこがれはフェアレディー Z と RS の登場で復活した感のあったスカイラインであった。特にフェアレディー Z は当時既に S130 型に進化し、程無く Z31 型に変わるという時期だったのだが、やはり S30 型はそのデザインが大きな魅力でその時でも欲しいクルマであった。もちろん新入社員にはなかなか手がでなかったのだが、今思えばあの時頑張って買っておけばよかったなと思う 1 台である。
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「ネズミよあれが太平洋だ」は遠藤賢司だったと思うが、この場合は「 Z よこれが太平洋だ」ってとこですかね。場所は真鶴ですけど。
S30
里帰りする前のZ。LAの天文台の駐車場にて。
北米での復活

 数年前、景気の後退やスポーツカーの保険料の高騰等の様々な要因からフェアレディー Z は北米での息の根を止められ、その後日本でもその歴史に終止符を打った。つい最近日産の新しい経営陣はそのクルマに復活の道を与える事になるのだが、それ以前に北米ではかつて大量に販売されたフェアレディー Z のレストア車を新車として販売するというビジネスがあった。今回の車両はその中の 1 台で北米で入手したものを日本に輸送して来たものである。

 30 年前に日本から太平洋を渡ったこのクルマは昨年、また太平洋を渡って故郷の日本に舞い戻ってきたのである。その間、現地でどのようなオーナーの元にあったのかとか、どこを走っていたのかとか思いはいろいろあるが、とりあえず 20 年前に手が出なかったクルマに今、乗れる事が不思議でもあり、嬉しくもある。

 やっと時間がとれるようになったので、このクルマに改めて乗ってみる事にした。梅雨入り前の晴れ間を狙って早朝の箱根まで行ってみた。早朝の空気は涼しくて気持ちが良く、こういう天気なら 1 年中乗れるのにとも思うくらいである。
S30
写真では重さは分からないステアリング。ご覧のように各パーツはほとんどノンオリジナル。
S30エンジン
L6エンジン。日本を代表する直列6気筒エンジン。
重いステアリング、神経質なエンジン、これぞスポーツカー?

 高齢を気遣い、普段はマンションの地下の駐車場にしまってあるクルマだが、実はこのクルマにはあまりスタッフも乗りたがらない。エアコンの無いクルマにはもう暑すぎる季節だし、ステアリングの重さと格闘しながら走っていると、その日の夕方には腕がだるくなる。エンジンはかかりは良いのだが、やはりアイドリングから安定している現代の高性能車とは一線を画す荒々しさで、2,500 回転を越えないと直列 6 気筒独特の滑らかさでは回ってくれない。クラッチミートも気を使わないと町中では滑らかに走れない。

 こんなクルマに現代の水準になれた若いスタッフは乗るはずもないのだが、実は乗ってみると懐かしさだけでは無い何かが感じられる。スピードの上下に合わせてこまめにシフトを繰り返しエンジンを滑らかに回るようにしたり、重いステアリングをリズム良く回しながら山道を駆け抜けるのはそれなりの技術と慣れが必要で、絶対的なスピードは大した事はないのだが、妙に達成感のあるドライビングができる。

 レストアにあたり、エンジンを始め、ボディーや足回りの至るところに手は入れられていて、オリジナルのフェアレディー Z とはまったく違うクルマになっているのだが、この美しいデザインのコンパクトなスポーツカーに乗っているとやはり気持ちが良い。私自身はオリジナルフェチではないので、ついでだったらステアリングには電動のパワーアシストを付けておいてくれれば良かったのにとは思うのだが、まあそれはやりすぎか。
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日曜の朝のヤギさんコーナー。
新旧様々なクルマに乗ったエンスージアストが集まる。古いクルマに乗る方々の社交場のような光景も見られる。
湾岸S30
夜の湾岸を失踪するS30
今の時代に古いクルマにのる意味

 この小さな車体に 2.8L のエンジンを積むので結構豪快な加速は味わえるのだが、タイヤや足回りの総合的なバランスから制動力はどうしても控えめで、活躍の舞台は高速道路のクルーズが中心になる。そういう意味ではスポーツカーというより後にフェアレディー Z がたどる GT への性格の変化を予感させるものがある。ただ、これは現代のスポーツカーと呼ばれるものがかつては考えられ無かった程にハンドリングカーとして進化を遂げているから余計にそう見えるのだろうし、スポーツカーというのはそういうモノだったのかも知れない。

 燃費や排ガス、騒音まで含めれば今の時代にこんなクルマに乗るのは端から見れば迷惑以外のなにものでも無いのだが、一千万台を越える自動車が存在するこの国に少しくらいはこういうクルマが存在しても良いだろうと思わせる何物かがある。それは丁寧に現代の交通環境に耐えられるように手を入れられたクルマと、それを支えた多くの職人の愛情かも知れない。またその愛情を注がれるような存在としてのこのクルマがあった事かも知れない。やはり 30 年前にはクルマにとって「良い時代」が確実に存在したのだろう。

 若い皆さん方に「勉強になるから古いクルマに乗ってみなさい」なんて事を言うつもりはまったく無いのだが、丁寧に機械と対話をしながらクルマを運転するというのが結構知的な楽しみである、という事は再確認できるとは思う。いわゆる旧車に乗ってみるという事は、機会があればどなたでも体験してみる価値のある行為ではないだろうかと思うのである。
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日本に里帰りしたフェアレディと片山豊氏。スナップは 2001 年 5 月 18 日。
ニスモ本社前にて記念写真。
近々、ニスモにはミスター K's オフィスがオープンする。
スタッフの方々とミスター K と編集長
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NISSAN_フェアレディー Z_280Z_1972_画像
NISSAN フェアレディー Z 280Z [1972年式]
富士山をバックに記念撮影 日本に帰ってきました。
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