 |  |  |  | 2002/05/29 |  |  | extra et cetera |  |
| | フレンチスタイル3〜ちょいと気になる妙なヤツ | | ルノー アバンタイム見聞録 |  | 某日「タスカン」というエキセントリックなクルマの取材に出かけたときのこと、そこに置いてあった一台の妙なクルマがどうも気になって仕方がない。仕事のメインは「タスカン」なんだけど、そばに置いてあるソイツがどうも気になる。ドアを開けたりシートに腰掛けたり。写真まで撮ってきていったいどっちの取材だか。 というわけでその妙なヤツについて、観て触って感じたことをここでお話してみよう。ソイツの名は「ルノー アバンタイム」 |  | 写真・文:まつばらあつし
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|  |  |  |  |  |  | まつばらあつし [vividcar エグゼクティブディレクター] |  |  |  | VividCamera も少しづつコンテンツが増えてゆくのでお楽しみに。 また、クルマ関係の記事や、バイクとかいろんなものにも焦点を当てて行きたいと思うので、そちらの方もどうぞご期待を。人間としてはオートフォーカスじゃなくて、決めたものにフォーカスを合わせるマニュアルなタイプかも。 |  |
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 |  |  |  |  |  | うしろから見たらこんなんだもの。 気になるでしょ、コレは。 |  |
|  |  | ?カタチが妙
オートトレーディング東京支社のショウルームにあって、そのクルマは異彩を放つ。取材のメインである「タスカン」のようなエキセントリックなスポーツカー、あるいはミニ・クーパーなど、ショウルームの中は夢のような世界なんだけど、そのクルマ「アバンタイム」は本当に異彩。 タスカンにしろミニにしろ、あるいはサンダーバードにしろ、それらはパッと観てすぐに「かっこいいクルマだな」という印象を持つ。しかしアバンタイムに関しては「なんだこりゃ?」という感じがまず先に立つのだ。タイヤが四つハンドルがついててライトもあるから、ああ、ようやくこいつはクルマであるなと気がつく。そんな感じなのだ。 1955 年のパリ・サロンで初めてシトロエン DS19 がお目見えしたとき、多くの人は「他の天体からやって来た乗り物のようだ」という印象を受けたという。そして 21 世紀の今、アバンタイムを目の前にすると多くの人は、他の天体からやって来たとまではいかないものの、何年か先の乗り物を見るような、そんな印象を受けるのではないか。 体裁はクルマとしてなんとか保っているけれど、ディティールを観れば観るほど今までのクルマの常識からは考えられない造形をしている。しかしこれは立派な量産車だというんだから驚きだ。 前から観るとルノーらしさを感じなくもないが、横や後ろ、あるいはシートに腰掛けてみたときの異質感はとてもカングーやルーテシアなどの実用車を作っているメーカーのクルマとは思えない。 |
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 |  |  |  | シンプルというか、クルマっぽくない インテリアの眺め。油臭くない。 |  |
 |  | 極めて上質な感じ。 シートの出来の良さはさすがルノー。 居心地は上々。 |  |
|  |  |  | カテゴライズ不能?
まずクルマとしては 2 ドアのセダンといえばいいのか、5m 近い長さのボディにドアは 2 枚とハッチが一つ。しかし中身は立派な 4 シーターだからこいつはクーペではない。第一そのシルエットがタクシーキャブ的な感じで、リアウインドウなんか直立してるんだもの。昔の馬車みたいな優雅な雰囲気。だからやっぱり 2 ドアセダンと言えばいいんだろう。 しかして乗り込んでみると、リアシートは前後左右の長さが十分あるにもかかわらず天井が低くある程度の圧迫感がある。そのかわりといってはなんだが、屋根の部分がほぼガラスルーフ。つまりスカットルから上はほとんどガラスで構成されていると思っていただければいいだろう。ゆえに解放感はなかなかのもの。 シルエットからすればルノーお得意のモノスペース、すなわちエスパスやセニックのようなユーティリティビーグルであるかといえばそうでもなく、室内が十分広いおかげでトランクルームは普通のセダン並。しかも間口が狭く高いので、大きな荷物などを載せるときは少々苦労するかもしれない。 運転席に座ってみれば上質なシートとシンプルな計器類で、ちょっとクルマとは思えないような感じもするが、マニュアルのシフトレバーを観ちゃうと、こいつはもしかしたらドライバーズカーなのかもと思わないこともない。実際に動かしてみたわけではないが、少なくともドライバーズシートとナビゲーターシートがアバンタイムの特等席だと感じる。 と、観れば観るほどアバンタイムがどんなジャンルのクルマであるか見当もつかなくなってくる。カテゴライズ不能だ。 |
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 |  |  |  |  | この造形は何度見ても関心 トヨタのWillも凄かったが、 この大きさでやるとは恐れ入る |  |
|  |  | 細かなところも凝り凝り
細かなところを観てゆくと、アバンタイムのスゴサというか、なんでまたこんなことを、のような点がたくさんある。 たとえばそのデカイドア。立派なサルーン並の車体ゆえの大きなクーペのようなドアを持っているんだけど、実はダブルヒンジで開閉するので、狭いところでもドアの開閉には苦労しなくてすむ。たとえばスーパーかなんかの駐車場でも安心してドアを開けることができ、しかもちゃんと乗り降りもできるという、まるで実用車かタクシーキャブのような凝った造りをしているのだ。 そしてリアシートへの乗り込みも、目の前にあるハンドルをガチャンと引くだけでフロントシートが倒れながらスライドして、楽々乗り込める(ただし天井低いけど)。 その天井はするするって巻き取れるガラスシェードがついているので、普段は直射日光を浴びなくてもすむが、ひとたびシェードを巻き取ればオープンカーなみの解放感を得ることができる。いわば走るサンルーム。日本でアバンタイムに乗るならば日焼け止めと強力なエアコンが必須。 さて、外に目を転じてみれば、まるで建設機械のようなゴッツいボンネットの造形にルノー一族の怖い目(笑)。そこからルーフまでは緩やかな曲線を描き、クルマの後部でばっさりと落ち込む。その様子はまるでアメリカはヨセミテ国立公園のハーフドームのような断崖絶壁。 その絶壁の下の方には、宇宙人のいたずら描きのような、なんでこんなカタチにするの?と思うようなテールランプ群。なんでこんなカタチなんだ? うーん、デザインといい各部の凝った造りといい、大量生産の実用車というよりはスペシャリティカーのような懲り方。でもこれはフツーにう売ってるわけでしょ?金額だって「ゲッ」というような高さではない。エスパスと同じような金額でこいつが買えるのだ。(日本では 500 万円弱・オートトレーディング) |
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 |  |  |  |  | この角度から見ると 「おそ松くん」に出てきた ダヨ〜ンを思い出すのはボクだけか? |  |
|  |  | 実は高級車
ようわからん、つーことでルノー本家のホームページなどへ出かけてみると驚きましたねえ。このアバンタイム、ルノーでのカテゴライズは「The Top of The range」。つーことは「高級車!」。 同じくセダンの、こちらは少々全うなデザインのヴェル・サティスと一緒に堂々の高級車。リアウインドウのブチ切り方なんか思わず「兄弟!」って感じがするけれど、まあヴェル・サティスのほうがクルマらしさは上。 想像するに、ルノーが「提案」する高級車のあるべき姿、それがこのアバンタイムなんだろう。メルセデスや BMW、あるいはジャガーなど「従来の高級車」ではなく、ルノーが描く「高級車」であると。 ショーファードリブン用のヴェル・サティスと、ドライバーズカーとしてのアバンタイムという感じだろうか。 そう考えれば、2 枚のドアにも納得が行くし、天井が低いリアシートもあきらめが付こうというもの。電子機器満載という感じのインパネも、走るオフィスとして見えなくもない。 未来が果たしてルノーの描くようなモノになるかどうかはわからないが、共感する人たちが多く出てくれば、近い未来の高級車はアバンタイムのようなものになるんだろうなあ。 でも、まあ、ぼくはこのアバンタイムでダイエーとかヨーカ堂に買い物に出かける自分を想像しちゃいましたが。 きっとスゲー目立つというかなんというか。それはそれで面白そうな感じがするけど、うーん。車検を目前にしたメガーヌセニックのユーザーとしては、ちょいと気になるルノーの妙なクルマではありました。 (まつばらあつし) |
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|  |  |  |  | ルノー アバンタイム [2002年式] ルノーのトップレンジに位置するアバンタイム |  |
 |  | |  |  | ルノー アヴァンタイム 試乗記 その奇抜な姿ばかりが注目されるアヴァンタイム。ルノーのトップレンジを担うクルマでもあるんです。果たしてその出来はいかに?
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