file497
vivid_mark_s
298_70.jpg212_70.jpg
bu_homebu_weeklybu_indexbu_back
Page 1/1 |
vividsearch2
search_car2
search_article2
tab_star2002/04/23tab_end美味燦々
フランスワインをおいしく飲むには
フランスワインをおいしく飲むには
 今回のテーマは「フランスワインをおいしく飲むには」です。
文・写真:佐藤陽一
tab_face
佐藤陽一_プロフィール_写真Sicon_home佐藤陽一
[ソムリエ]
 まあ別にフランス(イタリア、ドイツはもちろんのこと)の車に乗っている人が必ずワイン好きでなくても良いのですけれど、せっかくの"外車"に乗りたいな〜と思う気持ちに、外国のワインもセットでプラスしていただいて、その国の文化と言うのか、背景的な部分を理解する事で、また違う角度から愛せたりもできるんじゃないかなと思っております。
 とうまく言いながら、車好きの人が皆ワイン好きになり、結果として私を含めたソムリエの暮らしが安定に向かえばとたくらんでいます。
記事ブロック_画像_写真
まずは「冷やしておく」が最初の一歩
まず初心者の方に向けて

 まず始めにワインを良く冷やす事から初めてみてください。おいおい、なんと唐突な!といわれそうですが、白も赤も同様に、良く冷やして飲み始めることからワインの楽しみは始まるといっても過言ではないのです。
 白ワインについては理解できるとしても、赤ワインはなんと言っても室温で飲むんじゃないの?と言うご質問もあるかと思いますが、それには訳があるのです。

 ワインが日本で広がりだした第一次ワインブームの際に、ワインを楽しむためとして欧米で一般的とされている本を訳しました、その時に「Chambrer du vin」と言う文章を「部屋の温度で=常温で」としてしまったのです。
 実際にはこの文章には、「低い温度で管理されている赤ワインを徐々に部屋の温度に慣れさせて上げていく」という意味がこめられていたのですが、残念な事にその細かいニュアンスが伝わらないまま本は無事に出版され、ここから長い赤ワイン受難の日々が始まりました。

 ただでさえ蒸し暑い日本の夏に毛穴のつまりそうなドロンとした赤ワインを出された、という風なイヤな思い出のある方は少なくないと思います。赤ワインをおいしく感じる事のできる温度の高いほうの限界としては、やはり 23 ℃ぐらいが最高の温度なのです。。
 ワインはグラスに注がれただけで、1 ℃ 温度が上がってしまうので、その事も先に予想しておいてなるべくおいしい温度を、ということになるとやはり 15 ℃、もしくは 16 ℃ ぐらいから飲み始めたほうが、徐々に変化が現れてくる赤ワインのよさを引き出せることができるのです。
記事ブロック_画像_写真
産地を知ることで、メニューに一工夫加えられる
そろそろ中級の方々に向けて

 なんと言っても食べ物が必要です
 ワインはもともと単体で飲んで楽しむということよりも、食事と共にあるということが自然な事であり、逆にいうと(特にフランスの田舎の人たちにとって見ると)、ワインだけ飲むなんて考えられない事かもしれません。

「あくまでも料理と共にあり、楽しくリラックスさせてくれた上に、消化も助けてくれる。これこそが生きる楽しみと言うべき物なんだよ」
といわれそうなぐらいにあたりまえの事なのです。

 そこで、ある程度ワインは飲んできたし、自分の好みや、温度もだいたいつかめてきているよ、という ワイン“中級”の方々には、ぜひワイン産地と料理の組み合わせを楽しんでいただければと思います。
 フランスと言う国は皆さんご存知のとうり農業を大変に重要視し更に保護しており、食料の自給率も十分なくらいです。全体として 5 角形の国土の中に数多くの優れた食材を秘めており、300 種類以上はあるといわれる有名なチーズはもちろんのこと、ブルゴーニュ地方のブレスと言う土地で、愛情と共に育てられている“鶏”の管理に至るまでとにかく「これでもかっ」というくらいに細かく法律で管理されています。
 ワインも同様で北の産地であるロワール川流域で作られる酸味に溢れたワインをはじめ、南の地中海沿岸で作られるアルコールのボリューム感のあるタイプに至るまで、まさにフランスの国民性に現れているように多様性を秘めています。

 そこで、中級の皆様は、まずワインを決めてからでも、もちろん逆でもかまわないのですが、今、手に取っているワインがどこの産地のものか(もちろん判らなければ店の人に聞いていただいても結構です)を確認して、あまり細かい事を気にすると少ししんどくなってしまうので、村の名前や、造り手よりも、北の産地なのか、そうでないのかをさらっと確認して、その地方からイメージされる食材や、料理法を選ぶと今までよりもおいしさに近づく事が容易になってくると思うのです。
 「せっかくの休みの日にワインの産地なんか気にせずだらだらと飲みたいんだ」という方はそれでも良いんですけれど、白ワインがサンセールといって、北の産地のすっきりとした味わいのワインと言う事が分かれば、料理に少し寒い地方のチーズを加えてみるとか、その程度の事で食事がなぜか楽しくなるような気がするんです。
 アルザスだったらキャベツを炒めてとか、プロバンスのカンヌの傍で造られているワインが手に入ったら、魚を少し蒸し焼き風にしてみるとか、そんなところからこっそり始めてみるとワインの味わいが、よりおいしく感じられるでしょう。
記事ブロック_画像_写真
最後は、自分の五感を信じる、という事です
悪いけどいろいろ飲んでいる私たちは上級だからと言う皆様へ

 正直あまり言う事はございません、と少し歯切れが悪くなってしまいましたが、ワイン好きの方も、もうここまで来てしまうと皆さんそれぞれの世界をお持ちなので、後は肝臓に気をつけてね!というぐらいかと思います。
 いろいろな国々の高品質なワインが現在の日本では手に入りますし、情報も以前に比べて格段に増えてきていますから、正直に言いまして私たちソムリエよりも多くの良いワインを飲んできたという方はいらっしゃると思います。

 但し、あくまでもワインと言うものは飲む人の、それぞれの好みが尊重されるもので、値段が高いからとか、一度も会った事の無いアメリカ人の評論家のコメントで誉めていたからといって、そのワインの価値に絶対的な評価がつくものではないのです。「こないだ飲んだラ・ターシュはとってもうふふん」とか、「1961 年のあのあと味といったら、ぐっちゃたまりませんわ」などときわめて仲間内で楽しんでいるうちは良いのですが、なぜかそのうちに自分の感想や意見が他を圧して正しいと、人に言いたくなってくる方が多いように思えます。
 フランスワインを楽しくおいしく飲むためには、もちろん知識もある程度は必要です。何にも知らずに飲む人にまで、全てをさらけ出してくれるほどフランスワインはお人よしでは決してありませんし、外車と付き合うのと同様に、惚れて、そして、「満たされない所がもし感じられたとしても、それこそが他の人には理解される事の少ない個性なんだ」と感じる気持ちを持ちつづける事こそがフランスワインをおいしく飲むためのポイントだといえるのではと、私自身忘れないようにしています。

 フランスワイン、特に上級のものはすべてを備えていたとしても、哀しい事に全部を一度には表現してくれません。また人によっても、年齢や細かい心理状態の違いなどの要素に感覚が引っ張られてしまうために、その理解できる味わいや香りのポイントと言うものは本当は一人一人異なっているはずなのです。
 それを分かって飲みつづけていくこと、まるで少しの上り坂をゆっくりと登っていくような、それはつまり、「いつかは頂上に行き着いて、ワイン全てが分かる日がくるはず」と言うワイン上級者のひそやかな楽しみ方なのかもしれないと、毎日お客様を見ていてそう思うのです。

ワイン、特にフランスワインは奥が深いものです。
tab_links_b
Sommelier's CAFE
http://www.exwine.com/s...
日本のトップソムリエ 4 人によるコラム。 佐藤ソムリエは Artisanal(サービス編)を担当してます。
recommend
サマリー情報_サムネール
レストランでのワインの頼み方について
レストランでお気に入りのワインに出会うための秘訣を、接客のプロでもあるソムリエが直々に伝授します。
サマリー情報_サムネール
How to ワイナリー巡り
フランス旅行でワイナリーに行きたかったらどうすればよいのでしょう?そんなあなた、この記事を読めば一目瞭然!
FBM2005-000.jpg
フレンチブルーミーティング 2005
天候が二転三転し波乱含みでしたが、それはそれでまた違った楽しみもあった今年のフレンチブルーミーティングでした。
thumb.jpg
多摩川のほとりの「PEACE」
VividCar.com の世田谷オフィスからほど近い、多摩川の河川敷で見つけたレストランをご紹介します。
citroen_C2_s.jpg
シトロエン C2 とワイン、そして僕と彼女
クルマによってライフスタイルが変わった、という声を耳にしたことはありませんか?
Copyright (C) 2001-2007 VividCar.com. All rights reserved.
bu_homebu_weeklybu_indexbu_back
Page 1/1 |