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tab_star2002/05/28tab_endデイリーユースのフレンチスタンダード
ル・クルーゼの鋳物ホーロー鍋
ル・クルーゼの鋳物ホーロー鍋
3 ッ星レストランから庶民派のビストロ、一般家庭まで・・・
フランスの厨房に欠かせない万能鍋
選・文:山口 淳
写真 :四宮義博
協力 :ル・クルーゼ ジャポン

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山口 淳_プロフィール_写真Sicon_home山口 淳
[ライター]
北欧のミッドセンチュリーの頃の椅子やプロダクトに魅せられて、かれこれ 10 年になる。縁あって、雑誌『太陽』の北欧デザイン紀行特集(2000 年 12 月号)の手伝いをしたことがきっかけで、2001 年には池袋コミュニティカレッジの「北欧インテリア入門」という講座の講師を引き受けるという貴重な体験もさせていただいた。正直、後者については、慣れないおしゃべりに加え、体系的に勉強したわけではないので馬脚をさらすのではないかと冷や汗ものだったが、この度、その特集と講座がベースとなった書籍『太陽レクチャーブック 003 北欧インテリア・デザイン』(平凡社)という本が刊行された。主要執筆者は、僕を除けば、島崎信さん、柏木博さん、織田憲嗣さんといった北欧やデザインの優れた識者、論客ばかりで、北欧デザインに興味のある人にとっての格好な入門書に仕上がっている。ご高覧いただければ、幸いである。
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豊富なカラーバリエーション
フレンチブランドの誤解

 フレンチブランドというと、世の中にはついエルメスやルイ・ヴィトンのような高級ブランドを連想してしまう人もいるだろうが、彼の国には、そういった少々、敷居が高く、値段もあまりかわいくない超一流ブランド以上に、モノも価格もかわいい?!完成度の高いデイリーユースの優れたリーズナブルブランドがたくさんある。いや、実際、フレンチブランドの真の魅力や奥の深さは、そういった庶民の生活に根ざしたフレンチブランドにこそあるといっ
てもいいだろう。
 たとえば、第 1 回目にあげたセントジェームスのバスクシャツなどはその代表選手のひとつだし、同じジャンルでいえば、フレンチラコ(=ラコステ)のポロシャツ、エーグルのブーツ、エルベ シャペリエのナイロンバッグなどもそれに当る。
 いわゆる雑貨屋やセレクトショップの定番となっているものにも、そういった庶民派の優れたフレンチブランドは少なくない。デュラレックスのコップ。アプリコのカフェオレボウル。ロディアの手帳。クォヴァディスのダイアリー。レシーフのペン。レクソンの電卓。ビックのライター。オピネルのナイフ。リップの腕時計。マルセイユ石鹸 etc 。 実際、思いつくままにあげていくときりがないし、それぞれについてその歴史や蘊蓄を語ってゆけば、十分、今回のシリーズの 1 回分として保つ内容と語るべき話がある。
 ル・クルーゼの鋳物ホーロー鍋は、確かに価格だけを取り上げれば、決して安い鍋とはいえないが、その愛らしいスタイリングといい、フランスの食生活や暮らしに根ざした愛され方といい、高い汎用性と機能といい、フレンチスタンダードの象徴的な要素をいくつも兼ね備えている、フランスを代表するプロダクトだ。
 この鍋、そのフォトジェニックさから、雑誌やテレビのコマーシャルなどで頻繁に見かけるけれど、ル・クルーゼのポテンシャルを実感するには、とにかくまずこいつで煮込み系の料理にトライしてみなければわからない。いや、ホント不思議なくらい同じレシピ、同じ材料で作っても、味の深み、まろやかさが違うのだ。その秘密は、優れた鋳物ホーローならではの熱伝導率の良さやずっしりとした重みなど、旨いシチューや煮込み料理を作るうえでの欠かせない要素にどうやら起因するらしい。かつて、この鍋を愛用するフランス人シェフからレクチャーされたル・クルーゼの鍋としての純粋な素晴らしさを、簡潔にまとめると以下の5点に集約できる。
 その 1 この鍋ひとつで炒める、煮込む、オーブンでの加熱が可能で、手間いらづである。その 2 熱伝導率が優れている。まんべんなく理想的に火が回る。ゆえに仕上がりが素晴らしい。その 3 保温性が高いので、弱火でしかも短時間で調理ができる。つまり、経済効率も極めて高い。
その 4 本体も蓋も重いこともあって調理中、ふきこぼれなどに神経質にならずに作業に集中できる。その 5 とくにここの定番シリーズのトラディションシリーズやパエリアなどに便利なビュッフェ・キャセロールは、そのまま食卓に出すだけでさまになる。
 まさに才色兼備なのである。
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円形のココット・ロンド
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楕円形のココット・オーバル
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片手のソースパン
厨房を支える名脇役

 フランスでは、家庭ではもちろん、庶民的なビストロから 3 ッ星レストランまで、このル・クルーゼを愛用しているプロもかなりの数にのぼるという。その彼のレストランの厨房を見せてもらったところ、実際、彼も業務用の大きなものから小さな家庭用の鍋まで実に様々な形、色のル・クルーゼを TPO に応じて使い分けてるようだった。
「どうだい、ル・クルーゼがこれだけ揃うと壮観だろう。色、形もいろいろあるから眺めているだけでも楽しくなる。ホントはさ、こんなに必要はないんだよ(笑)。でも、ル・クルーゼがたくさんあるとなんだかワクワクしてね。仕事にも張りが出て、旨いものを作ってやろうという意欲が湧くんだ。それにね、僕はル・クルーゼを眺めていると時折、祖母が作ってくれた懐かしい料理やよく通ったビストロの味をふと思い出すことがある。だから、 6 つ目のル・クルーゼの効用をあげるとすればメンタリティーってことになるかな」。
 料理の大切な要素のひとつに「心」があるとしたら、彼のようにフランス生まれ、育ちの人間にとって、確かにその効用は計り知れないのだろう。それは、とても、印象的な言葉だった。
 ル・クルーゼ社は、 1925 年創業。良質の銑鉄、コークス、砂、つまり鋳物の大切な材料となる原産地として知られる北フランスのフレノワ・ル・グランは 200 年以上も前から鋳物ホーロー鍋の名産地として知られているが、このル・クルーゼもそのそばサンタンカン郊外に本社と工場を構えている。鋳物ホーローウェアでは今や世界でナンバーワンのシェアを誇る、名実共に業界のビッグネームである。
 コークスを燃やす炉が 77 年前からごうごうと燃え続けているというのが、ここの誇りだ。むろん、製造に関しては、今はコンピューターも導入されて近代化されてはいるものの、品質にとって決定的な意味を持つ、研磨、検品、補修など重要な工程は、今なお熟練の職人達の手によって行われている。インダストリアルとマニュファクチューレ(=手仕事)の理想的な融合。ただただ伝統的なやり方だけを貫くだけでもなく、しかし機械より人の方が優れた結果が出るのであれば、迷わずそちらを選ぶ。 20 世紀の人と機械のせめぎ合いのひとつの理想的な姿がそこに見て取れる、というと少々、大袈裟に聞こえるだろうか。
 ル・クルーゼの作業工程に関する資料を読んでいて、思わずにんまりした箇所がある。研磨して仕上げた鍋の最終チェックの下りだ。検査官はブナの木槌でポーンと叩いて、高く音が響けば合格、鈍い音が響けば不合格にするというのである。そして、その場で補修できないようなら、原形は再び炉に戻され、再利用されるという。この 80 年近く繰り返されているそのアナクロな方法が、今なお世界品質を守っているという痛快さ。なんとも、心くすぐるエピソードではないか。このエピソードを知って、僕はますますル・クルーゼが好きになった。

 ル・クルーゼには現在、様々なバリエーションが増えているが、やはり定番といえば、ココット・ロンド、ココット・オーバルあたりだろうか。カラーもオレンジ、イエロー、レッド、ブルー、モスグリーンなどがあり、サイズも豊富に揃っている。上よりココット・ロンド(13,000 〜 25,000 円)、ココット・オーバル(18,000 円、21,000 円)、ソースパン(12,000 円)

問い合わせ先:ル・クルーゼジャポン tel:03-3585-0197
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