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tab_star2002/12/02tab_endNew Z
ライバル紹介「フォード マスタング」
今見直すべきもの
 ズバリ、新型 Z のライバル車といえば?既刊自動車各誌をはじめ、メーカーが想定しているのは「BMW Z3」「ポルシェボクスター」「ホンダ S2000」といったところだろう。しかし本来のフェアレディ Z のポジションは「値頃感」「歴史」から紡ぎ出される「身近なスポーツカー」というところではないだろうか。そういった視点で改めてライバル車を探してみれば、きっとこのクルマにもたどり着くはずだ。
文、写真:山中航史
車両協力:フォード・ジャパン・リミテッド

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今見直すべきものpage1サマリー情報_サムネール
ブランド・バッジpage2サマリー情報_サムネール
ハウスミュージックをゴスペルにpage3サマリー情報_サムネール
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山中航史 icon_home山中航史
[WEBディレクター]
S2000とMINIコンバーチブルという、こよなくオープンカーを愛するおっさんです。そろそろお腹と白髪が気になりだす年頃。でも「Always Open!」
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68 年型マスタング ファストバック 390 GT
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テールランプに現行モデルとの類似性を
見いだせる
ポニーヒストリー

1964-68 年 初代マスタング
 ・コンバーティブル、ハードトップでスタート
 ・ファストバック追加(65)

1969-73 年 2 代目マスタング
 ・ファストバック→スポーツルーフに
 ・ラグジュアリーマシン「グランデ」追加
 ・プレミアムスポーツ「Mach 1」追加
 ・ホモロゲマシン「BOSS」シリーズ追加

1974-78 年 3 代目マスタング「II」
 ・T バールーフ追加(77)
 ・グランデ後継モデル「GHIA」
 ・シェルビー GT350 を彷彿とさせる「COBRA II」
 ・スーパースポーツ「KING COBRA」

1979-93 年 4 代目マスタング
 ・ 250台限定「マクラーレンマスタング」
 ・「GT」&コンバーティブル復活
 ・ユーロ風モデル「SVO」
 ・ビッグマイナーチェンジ(87)

1994- 年 5代目マスタング

           ◇◆◇

 フェアレディ Z が親しみを込めて「ズィ・カー」と呼ばれるように、マスタングも「ポニー・カー」という愛称がある。そして Z 誕生と「ミスター K」の存在を切り離すことができないように、マスタング誕生には「リー・アイアコッカ」という人物の存在を語らないわけにはいかない。さらにさらに現行マスタングは初代から数えて 5 代目にあたり、これもフェアレディ Z と同じ数の代替わりを経ていることになる。「いくらなんでもちょっとできすぎじゃない?」なんて疑念が出てきそうなくらい、この両車は深い類似性をもっている。もしアメリカに「プロジェクト X」のような番組が存在するならば、真っ先に取り上げられることだろう。

 その初代マスタングは、S30 型初代 Z が産まれる 5 年前の1964 年、フルサイズでは表現することのできない軽快感、躍動感を前面に打ち出して登場した。さらにストレートでクリーンなデザインと、なによりも低価格(ベーシックモデルで 2,368 ドル。ちなみに初代 Z の価格は 3,526 ドル)で最上級モデル「サンダーバード」と同等のスペシャリティ度を得られるといった期待から、発売直後から記録的大ヒットとなった。既存のシャーシ(この場合はファルコン)にスポーティなクーペボディを載せるという、スペシャリティカーのジャンルはこうして誕生した。

 66 年までには年間 50 万台を越える売上げを記録したが、年を追う毎に繰り返したエンジンのパワーアップとボディ大型化が次第に嫌われ、74 年の 3 代目からはコンパクト路線に原点回帰している。しかしその 3 代目も次第に人気が低迷するが、一方で V8 モデルの復活は、オイルショックのさなかでもしっかりとユーザーの支持を得ていた。

 そうした流れを受けてようやくマスタング本来のコンセプト「スポーティ・コンパクト」「伝統の V8」が固まったのが 87 年モデル。現行モデルはその流れを引き継いで 94 年にデビューしている。
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攻撃的なフロントフェイス
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開閉どちらの状態でもまとまりを見せる
リアスタイル
よりらしさをアピールするエクステリア

 今回試乗したモデルは、2002 年初めに行われた国内向けマイナーチェンジ後のコンバーティブル GT(V8)。初代モデルとのつながりの多くを廃した先代モデルと異なり、5 代目モデルはマスタングらしさ、つまり「フロントグリル中央に据えられたポニー(ギャロッピング・ホース)」「リアホイール直前のエアインテークとそこに繋がるプレスライン」「3 本スリット状のテールランプ」といったマスタングのアイデンティティたるディテールを随所にちりばめている。この気恥ずかしいくらい真っ赤な GT では、さらに映画「ブリット」に登場した 68 年型 GT390 をイメージさせる、より攻撃的なルックスへと進化している。

 新型 Z が、それまでの旧モデルのディテールをモチーフとして盛り込みつつも、21 世紀の新しいスポーツカー像を目指しているのに対し、マスタングのデザインは初代イメージの焼き直しの範疇を越えているとは言えないだろう。かといって今のマスタングのような古典的なスタイル・手法が駄目だ、というのは短絡すぎる。一つ間違えればゴテゴテとしたディテールは子供っぽさを感じさせてしまうが、マスタングのそれは全体の調和の中に収まっている。さらに一目でマスタングとわかるこのアグレッシブなルックスからは、新型 Z にまったくひけをとらないフェロモンを周囲にまき散らしている。信号待ち、ガソリンスタンド、サービスエリア、、、周囲からの視線を苦にしないオーナーであるならば、マスタングは高い満足感を与えてくれるはずだし、そうした満足感こそこの手のクルマにはかかせないポイントであるはずだ。

 とはいえ、現行モデルはデビューから 8 年の歳月が経っており、サンダーバードがかつてのイメージを昇華させる形で登場した今、このマスタングについても新たなデザイン面での進化を期待したいところではあるが。

           ◇◆◇

 さて、気になるマスタングのサイズだが、全長 4655 mm、全幅 1860 mm、車重 1570 kgと、スタイルから想像するほどに巨大ではない。新型 Z の最上級グレードと比較しても、それぞれ +345mm、+45mm、+120kgの差でしかない。ちなみに双方のベースグレード同士で比較した場合、車重差は +10kg まで縮まる。より排気量の大きいエンジン(3.8 L と 4.6 L)を搭載することを考えれば、実はマスタングが一般的にイメージされるような「どでかい」アメ車でないことがわかるだろう。実際、角張ったボディ形状のおかげで町中でのとりまわしも苦にならない。絶対的に狭い路地では窮屈な印象はぬぐえないが、大排気量エンジンから紡ぎ出される大トルクのおかげで、むしろタウンスピードでの移動は快適そのものだった。

 軽快感の中にもアメ車らしい重厚さを。そうしたマスタングが本来持つべき特徴を、この最新モデルからも十分感じ取ることができる。
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ロングノーズ&ショートデッキのスタイルは、マスタングにおいても踏襲される
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FORD_Mustang Convertible_M
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FORD Mustang Convertible
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FORD_Mustang Coupe_SFORD Mustang Coupe
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フォード・ジャパン・リミテッド
http://www.ford.co.jp/
オフィシャルサイト
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リー・アイアコッカ :
1924 年ペンシルベニア州生まれ。46 年からフォード社で働きはじめ、斬新な販売戦略で 70 年には 46 歳で社長にまで登り詰める。創業者一族との確執から 78 年に解任されるが、当時経営危機に陥っていたクライスラー社の社長兼最高経営責任者に転身。見事にその業績を好転させた。80 年代のアメリカビジネス界のヒーロー。
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当時人気を集めつつあったコンパクトカージャンルに対し、大戦後世代であるところの若者は所有することに喜びを感じるような、ファッショナブルでリーズナブルな車を求めているとアイアコッカは考えていた。それはマスタングで実証されることになる。
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マスタングという車名の他にクーガー、チーター、ピューマ、ブロンコ、コルトといった名前が候補に挙がっていた。ちなみに大戦中に活躍した戦闘機「ノースアメリカン P-51 マスタング」を意識していたと、当時のネーミング担当者は語っている。
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