 |  |  | | | プレスト | | こだわりのコーティングで、輝く |  | クルマのコーティングというとバフで磨き上げるというイメージだが、ボディ表面の塗装というのは、いうなれば樹脂である。異色の職歴を持つプレストの櫻井さんは、この樹脂を扱ってきた経験から独自の手法を取り入れ、こだわりのボディコーティングを行っている。さて、その秘密を探るべく、お話をうかがいに流山に走った。
カービューティープロ プレスト 〒270 - 0164 千葉県流山市流山 4 - 396 - 2 TEL. & FAX. 0471 - 58 - 9883 携帯 090 - 3542 - 9735 e-mail: presto.s@ezd.ido.ne.jp(お急ぎではない場合のみ) |  | 文・写真:齋藤利也
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|  |  |  |  |  |  | 齋藤利也 [VividCar特派員] |  |  |  | | オープンというものが、こんなに気持ちのいいものだとは思わずに齢を重ねてしまったと、最近後悔している。連休中の某日、時に渋滞にはまりながら、海岸沿いを走った。真夏のような日だったせいか、オープン初心者の私は軽い日射病になりつつ、車を転がしていた。日焼けの跡とともに、あの楽しかった一日が心に焼き付き、今度クルマを買い足すとしたらオープン以外にないと思ったのだった。買い足せるのかい。 |  |
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 |  |  | 新車でも、ボディ表面は目を覆うばかり
まずは、おさらい。クルマの塗装は一般的に、下から亜鉛メッキ、下塗り(白かグレー)、ボディ色、クリア層と塗り重ねられている。水あか、表面の細かい傷、鉄粉の付着などは一番上のクリア層に起こる問題。このクリア層をコーティング材で加工するのが、いわゆる磨き屋さんの仕事だ。コーティングすることによって、なにができるか。紫外線、酸性雨、樹液、鳥のフン、火山灰などから塗装を守り、また、鉄粉をつきにくくすることができるという。
最近のクルマは塗装が薄くなっている。おまけに、クルマの塗装にとっても環境は厳しさを増すばかり。「納車されたばかりの新車でさえ、すでにその表面には水あかが発生していたり、細かな傷がついていたりするんです」と、櫻井さんは語る。 それをチェックできるよう、プレストの照明は考えてあるという。実験してもらった。作業スペースの中に車を置き、天井に角度をつけて配備されたライトで照らす。するとこれでもかとばかりに傷がついていることがわかる。今度は蛍光灯だけにしてみる。すると、傷は見えなくなった。「ライトひとつで傷は見えもするし見えなくもなるのです」。その傷の深さは、経験値でわかるという。どれくらい表面を削ればいいか判断する。ただし、ミクロン単位の話だ。天井からのライトでクルマの上面は判断できた。側面はハンディライトで検証する。これをしないショップも多いらしい。しかし、日常的に傷がつきやすいのはむしろ側面ではないのか。手抜きができない櫻井さんの性格が見えてくる。 |
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 |  |  |  | 物好きなだけですよという櫻井さん だが、旺盛な好奇心があらゆる知識 を吸収し、仕事に反映させている。 |  |
|  |  |  | 樹脂のスペシャリストでもあった
ここで経歴を簡単に。高校時代から櫻井さんはバイクのレーサーを目指していた。しかし、「レーサーだけでは将来ツブシがきかないだろう」と、自動車整備士の資格が取れる学校に通う。2 年後、レースチームのあるバイクショップに入った。「しかし、その頃はもう、笑ってスロットルを開けられなくなっていた」という。コーナーリングで限界域を走るとき、もっと行けるもっと突っ込めると自分の可能性を試すたびに、アドレナリンのなせる技かヘルメットの中ではうれしくて笑っていたのだという。 その後レースから足を洗い、整備士学校時代の友人の誘いもあって、自動車メーカーから依頼される次モデル用ヘッドライトの試作の仕事に携わる。このときから樹脂とのつきあいが始まった。「樹脂は生きているんですよ」。特性を知り抜いているからこそ、理論的にコーティングの技を研磨していった。試作の仕事をやめるとき、次に考えたのは、この仕事だった。車を磨くことはそれまでも趣味だったというが、樹脂の知識とこのとき見事な合体をしたのである。 |
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 |  |  |  |  | 280 cm オーバーの高い天井に設置された ライト。傷のありかを照らし出す。 |  |
 |  | 移動させながら照らすハンディライトで、 側面の傷も逃さない。 |  |
 |  | バフの材質、あるいはその硬さの違いを、 使い分けるのが仕上がりの差を生む。 |  |
 |  | 空気を管理することからコーティングの質を 高める。清潔なスペースで作業を受けるクルマ も気持ちよさそうだ。 |  |
|  |  | 随所にこだわりの工夫。独自の仕上げ。
では、実際の作業手順を追ってみよう。
(1)洗浄 最初の工程は、洗浄。まずホイル、タイヤを洗う。次にボディ。ここでワックスも洗い落とす。ワックスは油だが、これが汚れを引きつけるもとだという。コーティング屋さんにとっては「ものすごく邪魔」な存在だそうだ。
(2)鉄粉とピッチの除去作業 鉄粉を取る粘土もいろいろ試して効果の大きいものを使っているが、愛用品が生産中止になることも。すると、また、次の良品を探して試行するという。ピッチは、長くついているものはクリア層を溶かしてボディ色の層まで浸透していることもあるという。そうなると、ボディが変色していることもあり、コーティングでは手のほどこしようがなくなる。
ここまでの工程で、先程の洗浄でついた水分が無くなっている。プレストの作業スペースの床には緩やかな傾斜がついていて、水が外に流れ出るようになっており、加えて、強力なエアコンで湿度を低く保っている。コーティングの作業で、実は水は大敵なのだ。「樹脂は水を吸う性質があるのです」。故に、湿度の管理に気を使うという櫻井さん。埃は気にしてもここまでやるショップは少ない。
(3)マスキング コーティングするところだけを露出させ、あとはすべて覆う。そして、最初の磨きに入る。
(4)磨き バフとコンパウンドを替えながら最低 2 回。最初に傷の具合を見ているから、どれだけ磨きをかけるかはわかっている。とはいえ、この手加減は経験値によるものが多いようだ。ボディ色によってクリア層の硬さが違う。それは経験で知ったことだという。さらに、奥義がある。ボディ色が濃いほど塗装は柔らかく、色と材質によって弾力が違うそうだ。クリア層の下まで及んだ傷を、この磨きの工程で消してしまうことも場合によっては可能なのだ。最近のブラは『寄せてあげて』谷間をつくるらしいが、バフをかけながら塗料の弾力を利用して谷間に塗装面を寄せて傷を目立たせなくするという。 この作業ができる人は少ないらしい。櫻井さんはかつてそれができる名人の話を聞いて、自分にもできるのではないかと試行錯誤を繰り返し技を習得したという。ただし、すべてのクルマで可能というわけではなく、塗料の材質によるという。最近の例で云うとボルボのクロスカントリーで「傷寄せ」ができたそうだ。
(5)ブロー さて、磨きの工程で使ったコンパウンドが乾燥して粉になる。これをもう一度洗うショップもあるが、前述したような理由から水をできるだけ排除したい櫻井さんは、吹き飛ばす。乾燥して粉になったコンパウンドにはすでに研磨力はないからこれで充分という。この後、場合によってはアルコール系クリーナーを使ってバフ目を見て磨きの工程を終わる。
(6)コーティング さて、ここからがメインイベントとも云うべき、コーティングの工程だ。コーティング材を塗りこめていく作業だが、プレストでは 2 つのコースが選べる。1 年コースと 3 年コースだ。 ・1 年コース。 いわゆるカービューティプロの作業コースだ。コーティング材自体が光沢を出すタイプで、フッ素樹脂がベースとなるコーティング材を塗る。実際には、これに櫻井さん独自の「鼻の油」を加えているがそこは企業秘密。その企業秘密が、光沢の維持と、セームが引っ掛かりにくいなど洗車しやすい性質を生むという。 ・3 年コース。 こちらのコースははラルグコーティング。基本は、塗装の光沢を透明感をもって維持するためのコーティングだ。コーティング材が塗装面の分子間に浸透することを利用する。化学の世界である。樹脂を扱うことでその世界を覗いてきた櫻井さんお得意の分野である。分子間にコーティング材が浸透するということは、当然、硬化するまで待たなくてはならない。ここで上塗りと称したりして複数回コーティング材を塗るショップもあるというが、その結果 5 ミクロンの層をつくるというのはあり得ないと櫻井さんは語る。2 〜 3 ミクロンがせいぜい。コーティング材の性質上それ以上厚く塗ることは不可能だという。
(7)後処理 マスキングをはずし、モールなどに付着した粉を取り除き、全体的にコーティング材をふき取って作業は終わる。コーティングの済んだ状態は、別稿の片柳氏所有の 147 で見せていただいたが、光沢が違っていた。フォトショップをお使いの方ならば、アンダー気味の写真を色補正で一段明るくした感じといったらおわかりいただけるかもしれない。 |
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 |  |  |  | 3 年コースには、コーティング後のケアに最適 な、専用クリーナー、セーム、スポンジのセッ トがプレゼントされる。 |  |
|  |  |  | リーズナブルな価格。丁寧さがうれしい。
さて、気になるお値段だが、プレストでは 5 ナンバーハッチバック(例えば VW ポロなど)で 1 年コースが 37,000 円から、3 年コースが 43,000 円からというのが基本料金。気になる個所のケアやオーダーによって作業が増えれば料金が追加される。傷の少ない新車時にやっておくのがお得ではある。全体的に見て、料金設定は良心的のようだ。 また、今回はスペースの都合で紹介できなかったが、プレストはフィルム貼りにも独自のこだわりを持っている。それとあわせてお願いすると、ディスカウントに応じてくれる。 |
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | (有)大久保自動車 輸入車の販売と、広大な敷地に並んだ中古車の販売。そして、整備から板金塗装までを行っている大久保自動車は、カーライフの強い味方だ。
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 |  | |  |  |  |  | 石川塗装 そう何度もお世話になる事は無いボディショップ。ただ、最近は長く乗る為のメンテナンスとしての再塗装も増えているという。
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