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tab_star2001/07/19tab_endクラフトマンシップ魂を持つファクトリー
(株)バイブリンゲン
日本に一台の車も、あなたの車も。
お客様の希望するクルマを輸入することも、ぴったりの工具がなければ、つくってでも修理することも、クルマを愛する人たちに最大限に応えたいという思いから。
その技を頼って、全国からさまざまな人やクルマ達がやって来る。クルマ好きのためのオアシスが新木場にあった。

(株)バイブリンゲン
〒136−0082 
東京都江東区新木場 1−8−20
TEL : 03-3522-0771
FAX : 03-3522-0747
記事・写真:齋藤利也
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齋藤利也_プロフィール_写真Sicon_home齋藤利也
[VividCar特派員]
オープンというものが、こんなに気持ちのいいものだとは思わずに齢を重ねてしまったと、最近後悔している。連休中の某日、時に渋滞にはまりながら、海岸沿いを走った。真夏のような日だったせいか、オープン初心者の私は軽い日射病になりつつ、車を転がしていた。日焼けの跡とともに、あの楽しかった一日が心に焼き付き、今度クルマを買い足すとしたらオープン以外にないと思ったのだった。買い足せるのかい。
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もちろん普通(?)の輸入車も修理の時を待っている。
喫茶バイブは、今日も満員。

 ここにやって来るお客様はクルマ好きが多い。中にはご自分でその車を作ったのではと思えるほど愛車に関して造詣が深い方もいらっしゃるという。これから車を買いたいという人も、実際に乗っている人の、カタログや雑誌には書いてない生の情報を仕入れていく。バイブリンゲンは、ちょうど情報交流のサロンのような場所になっている。
 実際、バイブリンゲンに来るといろいろなクルマに出会える。取材当日にはアズテックが工場内にあった。かつてパイオニアのカーオーディオの広告に使われていたクルマといえば思い出される方も多いと思う。しばらく通えば、日本にある珍しいクルマに次々に出会えるのではないだろうか。
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クルマを愛する人が集うお店の、これまたクルマを
こよなく愛する人。
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一時はレーサーも目指したその腕は、修理の
終わったテスト走行で試されるらしい。
ただし、十分なマージンを取って。
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手づくり工具の一例。
バールに溶接したショートボックスは、
バールの先の曲がった角度が重要なのだそうだ。
クルマに関する、小さなことから大きなことまで。

 バイブリンゲンを代表して伊藤良一氏に話を伺った。お父上が創業者で、彼が生まれたときはすでに国産車を中心にした修理工場を経営されていた。保育園から帰ると車の中が遊び場だったらしい。高校時代にカートを始め、幾度かタイトルを獲得した。その頃のカート仲間にはいま日本のトップフォーミュラで活躍するレーサーもいて、現在も交流があるという。1980 年代には、お父上が輸入業務も手がけ、ロリンザの日本での 1 号車を輸入している。バイブリンゲンとは、そのベンツのチューニングメーカーの所在地でもある。
「クルマに関する小さなことから大きなことまでやってます。オイル交換から、エンジンのオーバーホールなど重整備まで。」お客様のニーズに徹底して応える。できる限りのことをする。これが信条とのことだが、それが本当に徹底している。たとえば、正規に輸入されていないモデルをどうしてもほしいという要望に応えて、輸入からナンバー取得までの作業を請け負う。あるいは、ある米国車のエアコンのコンプレッサーの不具合が相次いだことがあった。通常なら交換になってしまうが、実は O リングの交換だけで不具合は解消されることがわかった。ところが、バラす工具が世の中にない。そこで、伊藤氏は整備の仲間で研究して、新しい工具を作ってしまった。いまでは、その工具は仲間で持ち回りで使われているという。
「スナップオンの工具を 2 つに切るときなんか、それはためらいますよ。でも、クルマを治すためだからって・・・」と笑う。もちろん、それでスナップオンの値段が工賃にプラスされることはない。
「いまは、修理屋さんではなく、いかに早く故障個所を見つけ交換するかになっていますよね。それではお客様により多くの負担をかけさせることになる。負担を少なくすれば、余ったお金でオイル交換とかしてもらえるでしょ。そうしてより永く車に乗ってもらえるんです。」 クルマを頻繁に乗り換える人の方が商売的にはありがたいですがと笑いながら、「クルマを大事にしてくれる人には、こちらでもできる限りのことをしてあげたいんです。外国車はいつまでも乗れるもの。国産車にはない部分がありますから。」伊藤氏の愛車ベンツも、すでに 30 万キロを超えて快調だという。
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彼の手にかかれば、クルマは生き返る。
最近では、50 年代の 300SL ガルウイングを
2 年を費やしてレストアした。
さらにディープなお話。

 工場長の藤野貴浩氏は、多くの希少車を手がけてきた。フランスのベンチュリー、アストンマーチンラゴンダ、前述のアズテック、枚挙にいとまがない。ランゴルギーニカウンタックアニバーサリーモデルにオリジナルデザインのボディをかぶせたもの、これなどほとんどワンオフのクルマである。これを日本で走れるよう改善してナンバーをつけて送りだしたときなど、ない部品をつくるというより、クルマを作っていく感じだったそうだ。「古いクルマでもベースがなにかわかっていれば、後継車のパーツを流用することもできるし」というが、豊富な知識とノウハウがなければできない仕事だと言える。困ったことはなかったですかとたずねたら、「つねに困っている」とのこと。まさにクルマとベアハンドで戦うエンジニアだ。「並行輸入でいろいろな車が入ってきた時代には、仕様書もなく、部品も特殊なので、予備検、ガス検をしていて途方に暮れたこともありましたが、みんなの知識を結集して、よそのクルマの部品を使って改造したり、ない部品は当たりをつけて本国から取り寄せたり、でもそれが違っていたり」苦労はたえなかったそうだ。そんな手探りの昔を懐かしむように、「いまはありふれた車が多いんで」と余裕をみせ笑わせるのだった。
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並んでいるクルマを見ただけでこの工場が
タダ者では無いのが解る!
輸入車のことなら、どんなことでも。

 藤野氏のお話の通り、バイブリンゲンでは他所がまったくやっていないクルマを引き受けられる技術力を持っている。それとは別に得意分野となると、やはり輸入も手がけていた関係からベンツとなる。「ベンツに関する知識と経験は豊富です。かなり自信はあります。」と伊藤氏は語る。例えばエンジンが止まってしまう症状の時、この車種ならここをみればいいという勘どころがわかっている。無駄な工程はお客様の負担にもなるわけで、ぴたりと故障個所にたどり着けるのはオーナーとしてもありがたいことではある。「車検の時など、クルマによって弱い個所があるから、そこを重点的にチェックします。ディーラーだと交換というケースでも、うちは修理で済むならそうします。でも、命に関わるところでは、お客様がまだ平気だろうといっても、 [ クルマは渡さない ] と脅します(笑)」バイブリンゲンでは、基本的に輸入車を扱っている。セカンドカーとして国産車を持っている場合はお引き受けするそうだ。「いまは、国産のほうが電子回路でむずかしいですから。」バイブリンゲンの 2 代目は、一時はレーサーを志したその情熱を、輸入車との格闘に注いでいる。
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バイブリンゲンのサイト
http://www.waiblingen.c...
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