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tab_star2001/12/04tab_end記者発表
新デジタイヤ発表
デジタイヤが新技術 DRS II で新世代へ
1998 年のデジタイヤ発表から 4 年、ダンロップから新世代のデジタイヤが発表された。クルマの世界では 4 年毎のモデルチェンジというのは半ばお約束のようになっている部分もあるが、タイヤの世界でも技術進歩が製品の世代交代を生み出している。
文、写真:武田和宏
取材協力:住友ゴム工業株式会社

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武田和宏_プロフィール_写真Sicon_home武田和宏
[自動車業界人]
イギリス車の魅力を、文化や歴史も合わせてお伝え出来ればと考えています。
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新技術の開発を発表する住友ゴム工業
株式会社の浅井光昭社長
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開発イメージ。いかにもメルセデスという
ホイールが少し笑えます。


新技術「 DRS II 」

 世界で最初に空気入りのタイヤを作ったのがダンロップ社の創始者である J.B.Dunlop さんだというのを今回いただいた資料で初めて知ったが、なんでもその発明は 1888 年というからすでに 110 年以上も前の事である。そのダンロップ社が現在のデジタイヤを発表したのが 1998 年、常盤貴子や川原亜矢子をフィーチャーしたテレビ CF でおなじみだと思うが、それもそのはずで、すでに発表から現在までで約 1,800 万本が出荷され、年末までにはその実績は 2,000 万本に届く見込みだそうである。今回その大ヒット商品の第 2 世代が発表された。

 前回のデジタイヤの売り物は DRS (デジタルローリングシミュレーション)といわれるもので、タイヤ設計にスーパーコンピューターを大幅に導入して、タイヤの回転状況などを徹底的にシミュレーションし、「実際に回転しているところを見る事ができない」エンジニアに新しい開発ツールを提供したのだそうだ。確かにタイヤの接地面を実際に目で見て確認できる人はいない訳で、ここにコンピューターによるシミュレーションを持ち込もうというのは当然の発想だと思う。

 そして今回の売りは、従来はタイヤ単体でのシミュレーションだったものを、車両装着状態と路面環境の組み合わせにまで発展させたものだそうだ。これを同社では「単体シミュレーションから、路面環境、実車走行を考慮した連成シミュレーションの領域へ」と表現し、名称も DSR II と進化している。この技術により、従来はプロトタイプをつくって車両に装着して試験を繰り返すという開発過程があった訳だが、この評価の部分を大幅に削減でき、その分完成度の高いプロトタイプが作れたという。
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全 61 サイズ( 13 〜 20 インチ、偏平率
65 〜 30 )、価格はオープンプライス
デジタイヤ DRS II 採用第 1 弾、 LE MANS LM 702

 ダンロップでは今回の新技術 DRS II を採用し開発したタイヤとして 2002 年 1 月 1 日から高次元バランス・コンフォートタイヤ「 LE MANS LM 702 」を発売する。このタイヤは「ビッグセダンからコンパクトカーオーナーまでの幅広いユーザー層で、ファッショナブルで快適性の高いタイヤを求める方に適した新世代のデジタイヤ」という売り文句を先代である LM 701 から引き継いだものである。

 このタイヤの開発に当たっては先述した DRS II がフルに活用され、3 つの高次元バランスが実現されているという。
◇高次元バランス1 「ハンドリングと乗り心地のトレードオフを克服」
 周方向の剛性が高く、垂直方向にはしなやかな性質の新素材 FRR (ファイバー・レインフォースト・ラバー)をタイヤ側面部分に張り付けることで、乗り心地を損なわずに操縦安定性を向上させた。これは特に高い操縦安定性を要求される 17 インチ以上の全サイズに採用される。
◇高次元バランス 2 「環境性能とウェット性能のトレードオフを克服」
 トウモロコシ澱粉(有機物)を主原料とし、特殊ポリマーを共重合した新規充填剤であるバイオケミカルフィラーを補強剤として配合。燃費性能とウェット性能を同時にアップ。
◇高次元バランス 3 「ハイドロ・ノイズ・編摩耗のトレードオフを克服」
 トレッドパターンの排水効率を溝単位で分析、ノイズ、摩耗においてもパターンによる各々の変化を詳細に分析し、最適なパターンを開発した。

 ダンロップではデジタイヤという名称でハイパフォーマンスタイヤからスタッドレスタイヤにいたるまで様々な製品がラインナップされているが、今後はこれらのタイヤがモデルチェンジされるたびに今回の DRS II が導入されるとの事だ。
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いかにもファッショナブルというきらきら
したホイールと組み合わされて展示されていた
タイヤの選択

 タイヤは通常はクルマを買うとついてくる物であって、すり減りでもしない限りあまり積極的に選択されるというものでは無いが、実際に何かの機会に交換してみるとその性能差に驚かされる事がある。おおかたの場合はすり減って性能が落ちた段階で交換する為、新しいタイヤが良く思えるという部分はあるが、設計年次が新しくなって、今回のように新技術が導入され性能が飛躍的に向上する場合もある。また輸入車の場合も時々聞かれるようになったが、環境性能や燃費性能を意識するあまりにグリップが心もと無かったり、乗り心地がいまいちだったりするものが無い訳ではない。

 今回のタイヤについては発売が年明けからという事もありまだ実際に使ってみた訳ではないので、発表会で説明された以上の事は分からないが、新しい技術が採用されればいままでのものより進歩するのは当然だろう。またここで開発の目的としてあげられている項目は、一部のハイパフォーマンスカーをお持ちの方以外には大抵当てはまる項目だと思われるので、実際に使ってみたいという気になるタイヤではある。

 ただ、タイヤの選択に「ファッショナブル」と言われてもちょっと困ってしまう感じはありますが。
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技術開発を担当された高橋常務
技術開発競争

 技術の進歩というのはどこの世界にでもある話しなのだが、今回開発の指揮をとられた高橋久雄常務の説明を聞いていると、開発技術の進歩の大きさというのが良く分かった。
 シミュレーション技術の発展の裏側にはスーパーコンピューターの進化があり、 4 年前には計算できなかったものが現在では計算ができるようになったという。確かにここ数年のコンピューター技術の進化を考えれば当然だろう。またこれにより性能評価の定量化が可能になるため「官能評価に頼らない開発」が可能になったという。これは職人の勘と技に頼らない新技術の開発を実現するもので、そういう側面でも新世代の製品なのだろう。

 自動車の世界では機械としてのスペック的な差異化が困難になる中で感性だとかセンスだとかいう話しが多くなる中でタイヤやその他の機能部品の中ではまだまだ激しい技術開発競争が行われている事がわかったというのが今回の収穫でしょうか。
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MERCEDES BENZ_C200_M
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MERCEDES BENZ C200
同社の開発テストの写真にはこのメルセデスベンツ C 200 が採用されていた。
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ダンロップのホームページ
http://www.dunlop.co.jp...
2 輪、 4 輪など様々なタイヤに関する情報がいっぱい
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サマリー情報_サムネール
メルセデスベンツ C 200 コンプレッサー
子供の頃からクルマ好きだった福島に住む初澤さんは、気に入ったボディーカラーのクルマを購入するために、仙台のディーラー購入した。
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