 |  |  | | | アウディ・ドライビング・エクスペリエンス | | 価値ある3万円 |  | さる 7 月 14、15 日に富士スピードウェイのテストコースにおいて、アウディ・ドライビング・エクスペリエンスが開催された。今回のプログラムは、シチュエーション 2 と呼ばれる市街地や日常の運転の中で遭遇する危険な状況と対応を体験するのである。 以前からドラビング・スクールなる教習は、たいへん役立つと聞き及んでいたので興味を持っていたが、アウディが日本で初めて開催するとあって、体験取材させていただくことになった。 |  | 文・写真:永山辰巳
主催:アウディジャパン株式会社 協賛:ミシュランタイヤ販売株式会社、株式会社ジーエム 運営:アウディドライビングアカデミー 東京都世田谷区中町 2-20-15 03-3701-9465
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|  |  |  |  |  |  | 永山辰巳 [VividCar 元編集長] |  |  |  | | 2006年、VividCarはプロフェッショナルなブロガーを目指します。創刊以来5年を迎え、ちまたのブログサイトとは一線を画するVividCarは、ネットワーク知識編纂をビジョンに確実にコンテンツを増やしながら未来のWebBookメディアを開発してきました。私たちはこれをWebフォトジャーナルシステム呼びます。生涯にわたり記録し続け知識を編纂する楽しみをごいっしょに。 |  |
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 |  |  |  |  | 富士スピードウエイの低ミュー路テストコースを使用。
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|  |  |  | ドライビング・スクール
ここ数年、メーカー主催のドライビング・スクールの話題が続くが、アウディは、本国を始め各国で開催されてきたアウディ・ドライビング・エクスペリエンスの実績を踏まえて日本での最高のスタッフを揃えてプログラムを開発し今年から開催される。
ドライビング・スクールとは何か? 一言で説明するならそれは、「ぜひ受講すべき」だ。これほど多くの体験を通じて、クルマを理解出来るチャンスは他には絶対にあり得ない。私自身、自動車工学を生業としてきて、ABS やら安全装置がどうしたこうしたと普通の方々の何倍もの知識を持ってしても、驚くことの連続であった。
確かに受講費用一日 30,000 円には驚く方もいらっしゃるかもしれない。しかし、例えこれが 50,000 円であったとしても価値がある。わずか 15 名の受講者に対してインストラクタ 5 名がみっちりとアシストしてくれる。つまりクルマにとって、ドライバーにとって危険な状況を最も安全に体験させてくれるのだ。 |
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 |  |  |  |  | チーフインストラクタの田部氏(Tanabe,Masahiko) この方のしゃべりと存在感は、なかなかのもの。 彼は日本で数々のドライビングスクールの開発・運営 に携わってきた。 |  |
|  |  | 当然だが座学からスタート
一日のプログラムは、大体以下の通りだ。
1. 座学/ステア特性、スリップアングル、スリップ率 2. コクピットドリル、ドライビングポジション 3. 基本ドライブ/ステアリグワーク、減速と加速 4. ブレーキング/タイアロック、ロック中のステアリング操作、障害物回避、ABS の効果 5. コーナリング/アクセル操作による、アンダーステアとそのコントロール 6. スラローム/ステアリグ、加速減速のコンビネーション、オーバーステアからのスピン状態、ESP による回避の同乗体験 7. タイムトライアル
朝 9 時から夕方 5 時まで、昼食の時間を除いて、バッチリとカリキュラムが組まれている。 チーフインストラクタの田部氏が、今回のプログラム、シチュエーション 2 を受講するために必要な講義を冒頭約 1 時間行なうが、これがまたたいへんに判りやすく、しかも飽きさせないしゃべりで、久しぶりにプロのインストラクタに出会った。 こういう人が造り上げるドライビングスクールなのであるから、期待できるものに間違いない。
座学の中身をちょっと披露しましょう。 右側コラムのスリップアングルを読んでください。
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 |  |  |  | 定常円旋回路。 これを奇麗に回れたら、アクセルワークによるアンダー ステアは理解したことになる。 |  |
|  |  |  | アンダーステア
上述したように、どうしてクルマがそうなってしまうのか。理論と実際をうまくカリキュラムすることで、受講生の理解と関心を上手に引きだしている。 アンダーステア、つまりハンドルを操作したにも関わらずクルマは曲がらずに、外側に膨らんでしまう。それを体験するために、水をまいた旋回路のパイロンを一定速度で周り、アクセルを踏み込み速度を一気に上げると、クルマは大きく軌道から逸脱して外側に振り出される。
アンダーを出さないように上手にアクセルコントロールが出来ればいいのだが、それが難しいことをさらに理解するために、2 台のクルマで競争するのだ。一台は ESP 付きで、条件が同じなら ESP 付きのクルマのほうが早く周回可能なので追いつくことになる。競争は、もっともプレッシャのかかる状況であるから、思わず焦ってアクセスを踏み込んで、アンダーステアになり、パイロンから離れていく。慌ててアクセルをゆるめると一気にオーバーステアになり(タックイン)、結果的にタイムが落ちてさらに追いつかれる。つまり、平常心を失った方が負けると言うことを学ぶのだ。 |
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 |  |  |  |  | 富士スピードウェイのテストコース(低ミュー試験路) 0.1μ が氷上と同じ程度、0.3μ が圧雪路と同等。 この試験路を使い、様々な条件下でのフルブレーキングによる クルマの挙動を学ぶ。 |  |
|  |  | ブレーキング
今回のカリキュラム中、もっとも力を入れているのがブレーキングだ。ABS という今ではついていないクルマを探すことが難しくなってしまった安全装置だが、これを体感するだけでなく、ブレーキについての誤った知識や経験を払拭させることに主眼をおいている。 フルブレーキング=タイヤロック、そして、ギャーというタイヤの悲鳴と共にガチャンという結末。大方の人が直感的に理解しているので、タイヤをロックさせてはいけないと覚えている。 しかし、現代のクルマとタイヤの性能は、フルロックさせても「制動距離は伸びない」、「ふらつかない」のである。μ が 0.1 の氷上と同じ試験路で、60 km/h で突っ込みフルブレーキングするとロックしたまま、まっすぐに滑っていく。実際には、左右の僅かな μ の違いによりゆっくりとスピン状態に入るのだが、ほぼ直線的にスピンしていく。 むしろスピンして怖がりブレーキから足を離した瞬間にその方向へクルマは飛び出すので、フルブレーキングしたら最後まで足を離さないことが正しい。
結論から言えば、ABS 付きの現代のクルマでは、パニックブレーキは常に勢いよく一気に踏み込んで止まるまで力一杯踏み続けるのが正しいことになる。しかし勘違いしてはいけないのは、ABS は、ブレーキの効きが良くなるとか、制動距離が短くなるのではなく、むしろ止まるまでの距離は長くなるがタイヤがロックしないので、ブレーキング中ハンドルによる姿勢制御が可能であり、障害物を避けるための回避行動ができることなのだ。
上述のような、カタログ情報、謳い文句、物知りのセールスマンからいくら説明されても実は全く理解できていない事を、アウディ・ドライビング・エクスペリエンスでは組み込まれたカリキュラムを体験することで、すべて体で覚えることができる。 |
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 |  | 他にも盛り沢山
さて、いくら説明しても結局は体験して頂かないとこの貴重な講習はあなたのものになりません。気がついてみれば真夏の炎天下の中、時間があっという間に過ぎ去りました。 受講生三人に一人の割合でインストラクタが付いてくれるので、一人ひとりの感じ方や疑問に応じてきめ細かく対応してくれる。女性でも大丈夫。むしろ、運転がちょっと上手と思っている女性には、打ってつけのスクールかもしれない。またチャンスがあれば、参加してみたいが 7 回め以降のウインターシーズンのシチュエーション 5 あたりが面白そうだ。 |
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|  |  |  |  |  | AUDI A3 ドライビング・エクスペリエンスの教習車。運転試験場じゃないんだから、なんか変ですね、こう呼ぶのは。アウディのコンパクトセダンは始めての体験。小さくて高級でスポーティーというのはこういうクルマかな。でも形はあまり好きじゃない。 |  |
 |  |  | AUDI A4 ESP(エレクトロニック・スタビリティー・プログラム)を体験した A4。時速 80 km 近いスピードからオーバーステアからスピンに至る状況を回避する。外から第三者的に見ても驚いたが、同乗してもっと驚いた。 |  |
 |  | |  |  |  |  | かっとびホットハッチ! 一押しを変更! つい最近 147 に乗った。エンジン、足回りなどの味付けは Alfa なんだけど、内外装ともにカッコイイ。セレスピードは、ハンドル裏にパドルが付き、 F1 気分も味わえる。
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 | アンダーステア :
|  |  |  | コーナリング中に起きる現象。フロントタイヤが遠心力に負けて、外に滑り出すこと。 普通に走る場合では、数 mm 単位ですべっている。 |  |
 | オーバーステア :
|  |  |  | コーナリング中に起きる現象。リアタイヤが、遠心力に負けて、外にすべり出すこと。このとき、車の向きがハンドルを切るよりも、より内側に向く。 |  |
 | スリップアングルとは :
|  |  |  | 車が交差点が曲がるとき、車の進んでいく方向と、タイヤの向きは、どのようになっているでしょうか?タイヤは、車の進んでいく方向よりは、曲がる方向へ内側に向いているのですが直感的にそれは理解出来るでしょう。そのとき、車の進む方向と、タイヤの向きの間にできる角度を、スリップアングルといいます。普通の交差点では、1 度くらい。箱根の山の中では、もっと多い。
スピードが出れば、このスリップアングルは大きくなりアングルが大きくなればなるほど、ある時点から、車が曲がる力が減る。つまりは外にはみ出していってしまいます。これを、実際に今日のカリキュラムで体験して欲しい。 体験方法は、パイロンの周りを一定速度で旋回して、アクセルを踏み込みます。そうするとスリップアングルが大きくなり、クルマはどんどん外側へ押し出されていきます。これが、アンダーステアという現象です。 |  |
 | ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム) :
|  |  |  | 最新の電子システムがエンジン制御にまで深く介入。ドライバーがスイッチやボタン類に一切触れることなく、事故の起こりやすい状況下において、センサーが危険をいち早く察知し、それを着実に回避することで、自動車は安定した走行ラインを確保できます。(アウディジャパンのカタログより抜粋) |  |
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