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アルファスポーツワゴン Part 2
私におけるイタリアやねん
 実用をもって尊しとなす。と、うそぶいていた私が、どうしてアルファをといぶかる周囲の声。それもスポーツワゴンかよ、よりによってセレスピードとはと、非難轟々雨あられ。少しは弁解させてくれえ、とばかり、この場をお借りして、スポーツワゴン絶賛大会のはじまりじゃ。

○プロフィール
住まい:東京都
名前:齋藤
年齢:48 歳
趣味:フライフィッシング、料理を作ることと食べること

○愛車
Alfa Sportwagon
外装:アークティックグリーン
内装:ブリッツ アンスラサイト(黒)
新車で購入 納車日 2001 年 9 月 7 日
購入店 アレーゼ日本橋

○車歴
マツダファミリアの黄
日産サンタナ Gi 5 の青
VW パサートバリアントの赤
そしてアルファは緑色(薄いけど)
文・写真:齋藤利也
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齋藤利也_プロフィール_写真Sicon_home齋藤利也
[VividCar特派員]
オープンというものが、こんなに気持ちのいいものだとは思わずに齢を重ねてしまったと、最近後悔している。連休中の某日、時に渋滞にはまりながら、海岸沿いを走った。真夏のような日だったせいか、オープン初心者の私は軽い日射病になりつつ、車を転がしていた。日焼けの跡とともに、あの楽しかった一日が心に焼き付き、今度クルマを買い足すとしたらオープン以外にないと思ったのだった。買い足せるのかい。
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ドイツ車で赤を選んでしまったばかりに、
アルファの色選びは 5 秒悩んだ
ラテンはまんざら遠くない。

 幼少の頃より、私はブラックミュージックが好きだった。あのリズム感、今どきはグルーブとか云うのだろうが、それに触れるとどうにも抑制がきかなくなる私のからだの中には、アフリカの血が混じっているに違いない。両親も二人の姉も典型的な日本人であるが、私はどこかから貰われてきたのだろう。そう思っていた。家に鏡はなかった。私の勝手な推測だがラテンにはアフリカの血が流れているのではと思う。地中海を挟んでイタリアやフランスは目と鼻の先だ。よって、ラテンというのもまんざら他人ではない。ような気がする。
 ドイツ車は実用であるか。これが次の命題。私の乗り継いだクルマだけに限っていうが工業製品程度の実用性は備えていたといえよう。だが、不具合がなかったかというと、ありました。つまり、クルマはどんなものでも壊れる。悟りの心境ですな。よって、私の中でクルマとして信奉すべきものはなくなったのである。あるがまま、感じるがままに車を選ぼうという、新境地がここに開けるのである。
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遠い先のことと思っていたアルファだったが、
思いがけず我が家にやって来ることに。
持続性のある一目惚れ。

 アルファ 156 が出たときのカーグラフィック誌が、なぜか捨てられずにあった。表紙が赤の 156 のフロントグリルをアップにしたやつ。あー、オレって 156 がほしいって思ってたんだなと、それを見つけて思ったのがひとつ。スポーツワゴンのカタログの表紙をみて、あー、そーいえばスポーツワゴンが出る前にイタリアのサイトに見に行ったっけ、その時と同じ絵柄だねこの表紙。と思ったのがふたつめ。つまり、胸の奥に澱のように沈んでいた 156 への思いが、それらをマドラーとしてかき回され、浮かび上がってきたのだった。
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刺繍というより織りでロゴが描かれている
運転席。乗るときも意外に目に入らない。
突然の離別。涙は出ないが汗だらだら。

 それまで 10 年 11 万キロを走破したパサートバリアントは、金子氏の取材を待つことなくこの夏の猛暑についに音をあげ、オーバーヒート症候群に陥った。ちょうどバックラッシュさんに取材に向かった日、帰りの中山道の坂で渋滞にはまったらイチコロだと診てもらうことにした。ラジエターを交換したほうがいいだろうといわれた。自覚症状としては、他にシフトショックが大きくなってそのタイミングもズレはじめていること、排気系に穴があいていること、タイヤにスリップサインが出ていることなどがあった。まあ我慢が出来るレベルとしては、オドメーターやガソリン消費などを表示するコンピュータが勝手に初期化すること、後部座席の金具が噛んでシートバックが倒せなくなったこと、視力の衰えた目にはヘッドライトが暗く感じるようになったことなどもある。ビルシュタインをつけてやり足に不安はなかったが、これらの諸事情は私の心理にネガティブに働くのであった。不具合を整備するか、新車にするか。
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近代的なビルと日本的な風景。
図ったように、1円まで一緒。

 ここで私は、自身への説得材料としてクルマの査定を受ける。高く買い取ると宣伝するところを数社当たってみた。査定はクルマの年度が基準になる。予想通り、各社から査定額ゼロ回答や頑張っても一桁という数字を押し頂く。つまり、いろいろ部品を交換してお金をかけたとしても、それだけの価値を世の中は認めてくれないのである。パサートとて嫌いなクルマではないが、お金は有限である。有効に使わないわけにはいかない。つまり、新車にしようと、私は決断するのである。
 私はそのままディーラーに走った。ちなみに、ここですでに、私のターゲットはスポーツワゴンをおいて他にはなかった。一度ワゴンに乗ると、セダンには戻れない身体になっているのである。ご注意召されよ。で、なんとか二ケタの査定額をもらう。心が動く。だが、待て。並行輸入も見てみよう。すると、車両価格が基本的に安い。じゃあ革のシートにしよう。で、ローンを計算してもらうと、驚くことに、正規ディーラー(ファブリックシート)と毎月の返済額が1円単位まで同じ。どうする、おい。自問自答、七転八倒、苦悩の日々が始まる。仕事なんてやってらんない。
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早く回したいが、1,500 キロまでは
我慢の走り、回すほど具合が良くなる
らしい。
オー、ノー、トラブル? ノートラブル?

 156 をこの 2 年間で 2 台乗り継いだ知人に聞いてみた。「ノートラブルですよ。うちの会社に 4 人 156 乗りがいますが、みんなノートラブルです」。ほうほう、そーか、アルファは 156 あたりから良くなったってきいてたけど、その通りなんだなぁ。背中はどんどん押されるのである。ディーラーの社長は、「うちは買ってからが安い」と胸を張る。下町の商売人はつきあいを大事にするのだという。修理も安心てことか。また背中を押される。もう、清水の舞台に足をかける場所はない。ハンコを押す。次の日、くだんの知人からメールが。「ワタクシ嘘をついておりました」って、なんだそりゃ。12 ヶ月点検に出した 156 からオイルがじゃーじゃー漏れていることが判明したんだって。おせーよ。
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たまたまワゴンの形になっているクーペな
のだ。そう思えば、荷物が積めて得した気分。
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たたずまいが粋かどうか、それは重要である。
アートで、クーペな、ワゴンである。

 美術のデッサンの時間に先生にいわれた、「ディテールに走るな、全体をつかめ」と。ボディの溶接部がツライチになっていない。バンパー部の黒の部分と塗装面の境目が波打っている。チリなんてものはそもそも概念がない。運転席の下から妙なヒモがはみ出ている。ファブリックシートの縫製のあと、余分な糸を切っていない。新車とは思えないエンジンルームの埃。洗車をすると良くわかるが、洗いにくい個所が随所にある。ほらほら、ディテールにまた走ってるぞという声が聞こえる。私は、このかたちをアートとして選んだのだ。全体としてどうなのかと云われたら、私は美しいといわざるを得ない。ひょっとしてこのクルマ自体も、ディテールに走らず、芸術家が一枚の絵を仕上げるように、ひとつの彫像を創り上げるように、作られているのではないか。工業製品としてだけ判断することはあるいは冒涜なのかもしれないと、自分に言い聞かせている私を見つけるのである。

 荷物が載らないという批判は、スポーツワゴンをスペック的にみているからにすぎない。ワゴンなんざ、あーた、そんなに荷物を積むもんじゃありません。ワゴンに 10 年乗ってきた私が云うんだから間違いない。多い荷物にワゴンで良かったと思うことが年に一度あるかないか。そんなものだ。アルファスポーツワゴンの本質は、荷室容積などというスペックではない、形なのである。専門誌でワゴン対決などという特集によくスポーツワゴンが登場するが、間違ってるね。勘違いしている。むしろ、クーペ対決に出すべきだ。うちの愛犬は大きいのでどう見てもラゲッジルームに入らないような気がする。ならば、シートを倒して広くしてやればいいではないか。じつに、実用的なクーペなのである、スポーツワゴンは。どうだ、まいったかなのである。
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ALFAROMEO_Sportwagon_M
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ALFAROMEO Sportwagon
ワゴンであってもココロはひとつ
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ALFAROMEO_156_SALFAROMEO 156
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アルファスポーツワゴン
ワゴンのスタイリングを持ちながら、セダンよりも荷物が載らないと言われているアルファスポーツワゴン。オーナーである川合さんは、なぜこのワゴンを選んだのだろうか。
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