 |  |  | | | スパ・フランコルシャン vol.3 | | ピレーリ・マラネロ・フェラーリ・チャレンジ |  | | フェラーリを所有するのは多くの人たちにとって夢だけど、中にはこのフェラーリを 1 台どころか、 3 台も所有して、さらにその美しいイタリアのマシーンをレースで走らせている幸運な人たちもいる。 |  | 文:Sue SKINNER 写真:Paul JARMYN
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|  |  |  |  |  |  | スー・スキナー [ジャーナリスト/英国在住] |  |  |  | | 私の夢はフェラーリを所有することでした。1988 年に私は 308 GTB QV を 4 年落ちで手に入れました。そしてもっと車のことを知り、他のオーナー達にも会いたいと思い、フェラーリオーナーズクラブに入会。以来、何百回もイベントに参加し、クラブでの活動を楽しんでいます。1994 年に、英国フェラーリオーナーズクラブの運営委員会に参加。委員会に女性のメンバーが入るのは初めてであり、現在に至っても私が唯一の女性の運営委員です。 |  |
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 |  |  |  |  |  | ショーン・パウェルの F 355 チャレンジ・カーと、 それを追うアンディ・クリストファーの 308 GTB は、 チューンして現在のフェラーリモデルと互角に戦う 性能となっている。 |  |
|  |  | レースのために作られたクルマ
私はフェラーリは、単に見て楽しんだり、車庫や博物館に置いておくためのクルマではなく、走るために生まれたクルマだと思う。でも、なかなかこのクルマのパワーを道路で目一杯楽しむことが出来ない(違法になる場合も多いので)。だからこそフェラーリをサーキットで運転するのは最高の体験となる。(私は今でもモンツァで 348 ts を運転したことを思い出し、楽しい気分になる)英国でもサーキットで運転して楽しかったので、今度は自分のクルマでレースをやろうと考えているフェラーリオーナーが結構いる。このピレリ・マラネロ・フェラーリ・チャレンジ(PMFC)に参加することは、そういう人たちがレースできるチャンスなのだ。
PMFC のシリーズは 1986 年から英国のフェラーリ・オーナーズ・クラブが主催しているもので、普通のフェラーリオーナーが普通のフェラーリを運転してレースをするものでレース専用車両を使った競技ではない。
フェラーリの市販モデルだったらどのクルマでもこのチャンピオンシップに参加できる。現在レースをしている人の多くは最初、非改造車のオリジナルクラスのレースに参加していた。この非改造車クラスは通常のフェラーリの市販モデルで、バケットシートとセーフティ・ハーネスは付けることができ、希望すればスチール製のロールケージも付けることができる。また、外部のキルスイッチと消火器は装着が義務づけられており、高性能のブレーキパットとブレーキフルードの使用が推奨されている。 |
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 |  |  |  | アンドリュー・ミカエルの GT 4 はスペシャルクラス のクルマで、PMFC のレースで優勝経験がある。 |  |
|  |  |  | カテゴリーによるレギュレーション
スペシャルクラスのクルマは、F 40、F 50や 288 GTO などの高性能車と、厳しいテクニカルリミットが設定されていて、それに沿って改造された”ちょっと古いクルマ”が大半を占める。つまり、 308 GT4 や GTB などだ。 308 GT4 は、フェラーリで初めて V 8 エンジンを搭載した市販車で、 1974 年から 1980 年まで生産された。くさび形のボディはベルトーネのデザインによる。 GT 4 は、大人 2 人用の座席と狭いリアシートの 2 + 2 カーだった。 308 GTB の 2 シーターモデルはピニンファリーナのボディデザインに戻り、 1975 年から 10 年間生産された。これらのモデルの改良バージョン(そして 328 も)は、レースとなればまだまだ十分に勝てるクルマである。
チャレンジクラスのクルマはほとんどが様々なフェラーリ・チャレンジ・シリーズでレースを行っている。すべてのクルマは一緒にレースを行うが、クラスが 3 つに分かれている。
私は出来るだけ多く、英国の PMFC レースに顔を出すようにしているし、またヨーロッパでのレースにも行くようにしている。今年 PMFC に参加するレーサー達は、スパ・フランコルシャンサーキットで、クラス B のレースである GT とスポーツプロトタイプのレースに出場できる。エントリーは、地元ベルギーのドライバーはもちろんのこと、デンマーク、フランス、イタリア、ルクセンブルグそしてオランダのドライバーにも及んだ。 |
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 |  |  |  |  | UK チャレンジシリーズには常に様々なフェラーリが 参加している。 360 モデナ 2 台が 355 の前を行き、 F40 と他のモデルが後ろで熱い戦いを繰り広げている。 |  |
 |  | ギャリー・カルヴァーの 355 チャレンジカーの予選 ラップは 2 分 55 秒 978 で、ロベルト・ヴァグリ エッティの 360(改)よりも 2 秒近く速かった。 カルヴァーは最初のレースでスタートに失敗したが 5 位をゲット。日曜日はスタート良く 3 位になった。 |  |
|  |  | 土曜の勝負はタイヤ選択だった
午前中の雨のせいで、予選の始まるときは 7 キロに及ぶサーキットはまだ濡れていたが、レースが始まると路面が乾いてきた。ギャリー・カルバーはコンディションをしっかりと見極めていたらしく、予選を素晴らしい成績で突破し、ポールポジションをゲットした。彼の 355 チャレンジカーは、イタリア人のロベルト・ヴァグリエッティの運転するさらにパワフルな 360 モデナ・チャレンジよりも 2 秒近くも速かった。このクルマは通常のチャレンジのスペックよりも性能がアップしていたのだ。それもそのはず、このドライバーはフェラーリの重役の一人で、なおかつエンジニアでもあるのだ。彼はマラネロのフェラーリ工場の技術アシスタンス・サービスのトップなのである。
ピレリと英国のフェラーリインポーターであるマラネロ・コンセッショナリーズが PMFC のメインスポンサーとなっている。出場するクルマはピレリのタイヤの使用が義務づけられており、英国の出場ドライバー達は使用するタイヤを割引価格で購入することが出来る。
土曜日の最初のレースでは、スリックタイヤを使用するかドライ用の溝のあるタイヤを使用するかが勝負の分かれ目となった。空に広がる暗い雲を見て、ほとんどのドライバーはウエット用のタイヤを履いていた。しかしながら、パレードラップのときには太陽が顔を覗かせ、ヴァグリエッティは、他のクルマがスターティンググリッドに並び始めた時にさっとピットインしてスリックタイヤに履き替えた。これは通常では考えられないことだが、コースの係員は許可し、レースのスタートでシグナルがグリーンに変わった瞬間、ヴァグリエッティは他のクルマを引き離して走り去った。
ドライのコンディションはオリジナル・クラスに出場するクルマにとってはなによりだった。このクラスはノーマルタイヤで走らなければならないからだ。そしてこのレースではスタンダードの 360 モデナを運転するサイモン・バーソローミューが並み居るスペシャルクラスやチャレンジクラスのライバルの中で 4 位に輝いた。彼のすぐ前にいたクルマはフレッド・モスの 355 チャレンジカー、 2 着は元 PMFC で優勝したジョン・ポグソンで、彼は F 40 を運転していた。 |
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 |  |  |  | ジョン・ポグソンは土曜日 2 着になった。彼は F 40 と共にレース直後に英国に戻り、日曜日、ブランズ ハッチでのインターマークレースに参加した。 |  |
 |  | ジョン・シールの 360 モデナチャレンジカーはイアン・ ヘザリントンの赤の 360 とトップを争っていたが、バス ストップシケインへ誘導するタイヤバリアにつっこんで しまった。このトラブルにも関わらず、トップから 0.5 秒遅れの 2 位でフィニッシュした。 |  |
|  |  |  | 今後の PMFC
土曜日にポールポジションを獲得したギャリー・カリバーは最初のレースでスタートに失敗したが、なんとかリカバリーして 5 着を獲得した。そして日曜日のレースではスタートが決まり、堂々と 3 位を獲得した。天候が不安定だったり、技術的な問題があったりしたが、参加ドライバー達は皆、スパ・フランコルシャンサーキットを十分に楽しんでいたようだ。
PMFC のレースイベントの時は、パドックの雰囲気もなかなかいい感じだ。(とは言っても、レースに負けて、あまりハッピーでないドライバーもいるかもしれないけど)レースに出場するクルマに技術的、メカニック的に何か問題が起こったりするとチーム同士で互いに助け合い、ライバルチームにスペアパーツを使わせてあげたりすることもよくある。
PMFC レースは、今後も英国の大きなサーキットでレースを行う。今年の 7 月にブランズ・ハッチで行われたフェラーリ・フェスティバルでもこのレースが開催された。また、 9 月にはドイツのニュルブルンクリングでもレースが行われる予定である。 |
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|  |  |  |  |  | スパ・フランコルシャン・サーキット http://www.skyland.be/f... スパ・フランコルシャン・サーキット。F1 のベルギー GP で使われるこのサーキットは、一周が 6.968 km で、F1 決勝では、44 周走るため、その走行距離は 306.592 km にもなる。オー・ルージュという、下りから登りにかかる有名なブラインド・コ ーナーがある。オフィシャルサイトは、サーキットの歴史などがあるが、レース についは、1997 年から更新されていないようだ。 |  |
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