 |  |  | | | At the Wheel of a Prancing Horse | | 跳ね馬に乗って |  | 「僕がフェラーリを所有することはこの先絶対にないから、ここでこうやってドライブすることが唯一のチャンスなんだ」
クラシックカーや高級車を特別の機会にハイヤーしたり貸し出す業務を行っているベスポークス社が主催するサーキット走行会に参加した人たちの多くはそう語る。 |  | 記事・写真:スー・スキナー
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|  |  |  |  |  |  | スー・スキナー [ジャーナリスト/英国在住] |  |  |  | | 私の夢はフェラーリを所有することでした。1988 年に私は 308 GTB QV を 4 年落ちで手に入れました。そしてもっと車のことを知り、他のオーナー達にも会いたいと思い、フェラーリオーナーズクラブに入会。以来、何百回もイベントに参加し、クラブでの活動を楽しんでいます。1994 年に、英国フェラーリオーナーズクラブの運営委員会に参加。委員会に女性のメンバーが入るのは初めてであり、現在に至っても私が唯一の女性の運営委員です。 |  |
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 |  |  |  |  |  | ベスポークス所有の 3 台のフェラーリ シルバーストーンサーキットにて。 |  |
|  |  | イベント開催のいきさつ
ベスポークスの社長のマリオ・バッドウィッグが、英国のサーキットでフェラーリを運転するというスリリングな体験が出来るイベントを企画したのには 2 つの理由があった。マリオはベスポークスで貸し出している高級車を別の形で利用する方法を模索していた。そして他の会社が主催するサーキットイベントに参加したが、あまりに標準的な指導の仕方に失望を覚えた。しかしながらマリオは、英国 F1 グランプリコースであるシルバーストーンサーキットでの走行には感動したのだ。
ということで、ベスポークスのフェラーリサーキット走行会がスタートした。現在、この企画は規模を拡張して、英国の南沿岸にほど近い、昔ながらのグッドウッド・サーキットとミッドランドのドニントン・パークでも開催されている。
ではこういうイベントで参加者はどんな体験をするのだろうか?それを知るために私は、ある日の早朝にドニントン・パークへと出向いた。この日の参加者は様々な年代の男性達で、多くの人が奥さんやガールフレンド同伴だった。走行会当日は、待ち時間が長くなるのを避けるために参加者達には前もって予約時間を伝えてあり、その時間割に従って数名のグループ毎にサーキット場に到着し、試乗するという段取りだった。
資格を持ったインストラクター(たいていの場合はレーシングドライバーだが)がだいたい 12 人ぐらいのグループにサーキット走行の時間割をまず説明し、その後、運転する車の説明、そしてサーキット走行のテクニックの説明を行う。
ドニントンではそれぞれの参加者が最初、170 馬力(125 kW)の前輪駆動のホットハッチ、プジョー 306 GTI で説明を受けた。この車は小型車としてはパワフルなものの、通常のロードカーとあまり変わりばえがしない。ドライバーにとっての大きな違いは、インストラクターが室内ミラーで後ろから近づいてくる車を見ていてくれるので、ドライバーは前のみを見て運転に集中できるという点くらいだ。 |
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 |  |  |  | ピットレーンでロータス・エリーゼを 使ってのドライビング指導 |  |
|  |  |  | 様々なレッスン
最初の説明が終わると、一同はピットレーンへ移動しクラッシュヘルメットを装着し、プジョーに乗り込む。その後さらに説明を受けて、ロータス・エリーゼに試乗することになる。この写真はインストラクターがカーブを曲がるときに手を離さずにハンドルを握る方法を説明しているところ。これはドライバーが車をしっかりとコントロールするために必要なコツだ。実際のレースで車がスピンした場合でも、この方法だとタイヤがどちらに曲がっているかをドライバーが理解し、早急に体勢を立て直すことが出来る。しかしながら、ベスポークスのサーキットトレーニングではそのような事故が起きることはまずないが!
後輪駆動のロータス・エリーゼは、通常のロードカーよりもサスペンションが堅く、デザイン的にレースカーにかなり近い。また、この車にはレース用のシートベルトも装着されている。
最初の説明で、ドライバーは前輪駆動と後輪駆動の車の挙動の違いについて教えられ、アンダーステアーやオーバーステアーを防ぐためにはどのようにカーブにアプローチしたらいいかも学ぶ。サーキットで役に立つ、コーナーにさしかかるところでのブレーキの踏み方や、カーブを抜けるときにクルマを徐々に加速させてトップスピードまであげる方法などについても説明を受ける。ドライバーにとってもっとも重要なレッスンは前をよく見て次に起こることを予測し、そこへのアプローチ方法を考えることだろう。これはもちろんレースにおいては非常に重要なことだが、通常の公道での走行に於いても活かすことが出来る重要なアドバイスだ。インストラクター達は、そのように先を予測しながら走るやり方が 2 車線以上のハイウェイを安全に走行する上で、どれほどの違いをもたらすかを特に熱心に説いていた。
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 |  | ついにフェラーリに乗る
様々なレッスンを学び、2 台の違う車を体験走行したドライバー達は皆、次にフェラーリを運転するのが待ちきれない面もちだ。この日、ベスポークスは 328 s 2 台、348 と 355 を一台づつ用意していた。参加者の中にはすでに乗りたいモデルを決めている者もいた。「この走行会を、実際にフェラーリの購入を決める前の試乗会のように使っている人たちもいる」という。サーキットでフェラーリを試乗する方が、通常の道路で試乗するよりも車のことがずっと良く理解できるからだ。
ドライバーは一人ずつその車に合った指導を受け、インストラクターが目を光らせる中、コースに出ていく。ドニントンパークはフェラーリを運転するにはぴったりの美しいサーキットだ。流れるようなカーブがイタリア車にはしっくりくる。ピットレーンからコースは右にカーブし、オールドヘアピンを通って下り、再び坂をあがって壮快なコーナーをいくつか抜けて長いミュージーアム・ストレートへと続く。そしてタイトなシケインを通ってスタートに戻る。
ベスポークスのフェラーリを運転するドライバーは、ここではメインに 3 速か 4 速を使用し、 335 の 6 速を使用することはない。 328 s と 348 は伝統的なフェラーリの通常とは逆のシフトレイアウトになっている。つまり、 4 速は、 355 などの通常の車では左へ倒して上に入れるところを左に倒して下に入れる。とうぜんのことだが、ドライバーによっては実際にコースに出たときにこの違いにとまどう者もいる。しかしながら、戻ってきたドライバー達の顔を見ると、皆、満面に笑みを浮かべている。ほとんどのドライバー達が、実際に走行しているときに自分がかなりのスピードを出していたことに気づかず、後で驚いている。特にエリーゼを運転した後だからよけいそうなのだろう。フェラーリの乗り心地のほうが、楽で、静かだからだと思う。背の高いドライバー達は、 328 s を狭いと感じていた。 特に一人は、通常はかなり室内に余裕があるチューニングしたマスタングを乗っているからそう感じたと話していた。 |
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 |  | 記念写真のプレゼント
ベスポークスのカメラマンが、フェラーリとドライバー一人一人の記念写真を撮り、現像された写真が記念として最後に渡される。その前に、インストラクターの運転するケータハムの 1,600 cc でサーキットを回れる。こういうオープンスポーツカーに乗るのは、風をまともに受けるので、非常にスピード感があり、とてもエキサイティングだ。この車はフェラーリの 300 馬力(220 kW)に比べると馬力はわずか 130 馬力(95.6 kW)だが、参加者はこの走行会をしめくくるイベントとしてとても楽しんでいた。
最後に再び一同が集まり、それぞれの運転の仕方に関しての査定と証明書が手渡される。インストラクターは、ここで質問に答え、さらに運転の仕方のアドバイスや英国の他のサーキットで実施されているトレーニングのコースについて話をした。レースドライバー志望者のための、ラリー・ドライブ訓練や、オフロードのトレーニング、それにスキッドカートレーニングやその他に実施されているトレーニングにも触れていた。参加者の中にはすでに様々な車やカートでレースを経験している者もいた。
他のベスポークスのイベントについて言えば、ドニントン・パークでのフェラーリ・ドライビング体験以外にも似たような走行会がシルバーストンで行われている。グッドウッド・サーキットでは年に 1 回フェラーリの饗宴が行われている。このイベントは長時間にわたるイベントで、アルファスポーツカーのトレーニングに加えて、この素晴らしいサーキットで 5 台のフェラーリに試乗することが出来る。このイベントの参加者は、 246 ディーノ、308 、 328 、 348 、 355 の 5 台の違うフェラーリをすべて体験できるので、同じフェラーリでもそれぞれかなり違うことを認識することが出来る。このイベントは一日がかりで、昼食もついており、カートやスキッドパンでのトレーニングも含まれる。これに参加するのは素晴らしい体験になるだろう。この特別なサーキットでとてもいい思い出が出来るに違いない。 |
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | クルマ、持ってきて! ロスでレンタカーを借りて、ダイナミックな旅を実現してみよう。まずはクルマを借りるテクニックから。
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