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tab_star2001/07/10tab_endクラフトマンシップ魂を持つファクトリー
アンティーク・オート・ショップ
Cars With Class
 ニュージーランドからイギリスに移住する時、ロスに立ち寄る予定だったグラント・ウッド氏。ロスのカー・カルチャーに惚れ、東への旅を急遽取りやめてからもう 20 年以上経過している。その間カリフォルニアで車のセールスやジャガーの E-TYPE のレストレーション等を手掛け、今では Cars With Class を年間 100 台以上売るブティック・オート・ショップに育てたオーナーである。



文:トム小川
写真・構成:永山辰巳

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小川 武_プロフィール_写真Sicon_home小川 武
[自営コンサルタント(米国在住)]
 そろそろ買換時期がやってきた愛車・・・M3 Convertilbe を試乗して「これだ!」、と思ったがちょっと高いかな? Boxster S も良いらしいが、ゴルフバッグが入らないし・・・あと 10 年ぐらいセブンと付き合うかな? 
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サンタモニカの彼のお店でのポートレート。
グラント氏
ロスのカー・カルチャー

 「いやー、とんだ寄り道をしたもんだね。ロスでは 4 日間遊んでそれからイギリスに引越しするはずだったんだが、なんせここのカー・カルチャーが気にいって。本当に色々な車が走っているし、カブリオレには最高の気候だし、車のエンスーには良いところだよ。」

 アメリカ西海岸はサンタモニカで、アンティーク・オート・ショップを経営する、グランド氏は軽快にインタビューに応じ始めた。彼は、陽気で車を語り始めると楽しそうで止まりそうがないが、ビジネスに関する質問に対しては以外とまじめで慎重になる。

 日本、アジアとのビジネスについて聞いてみると、さっきまでの陽気な表情から一転して、

 「80 年代は頻繁に日本に車を売っていたが、90 年代にパタン、とそれが止まった。最近になって時々日本のコレクターに売ることがあるが、以前の勢いは無い。アジア市場はと聞かれても我々にとって日本がアジアであったのでその他の国には殆ど売っていない。」
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1988 ERA COBRA WIDE BODY REPLICA
$ 49,995.00
エンスーな人、一度この店を訪れてよ

 このショップの顧客は、基本的にエンスー。
 若いころあこがれていたが金銭的に余裕が無く買えなかった一台を大人になって買う顧客が多いそうである。どっかのガレージに飾って置くような人でなく、実際にドライブして楽しみ、また他人にも見てもらい楽しんでもらうタイプの人が多いとのこと。

 有名人も希でない。F1 ドライバーのニキ・ラウダや俳優のクリスチャン・スレーター等が店に訪れているとか。

 「有名人は自由で好き勝手な私生活が送れないだろうから、普通に扱うように心がけている。エンスーなので車の話を始めるとただの仲間なんだよね。でも、ニキ・ラウダに店内にある彼のポスターにサインしてもらうべきだったなー。ハハハ。」

 彼の人柄が忍ばれる。
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1968 FORD SHELBY GT500 KR CONVERTIBLE
$ 76,995.00
ヨルダン国王もお客様

グランドとのインタービューでヨルダン国王の話が一番印象的であった。
 閉店直前にちょっと遅くまでショップを開けておいてくれないか、突然依頼があった。時間になると数台の真黒のサバーバン等がショップの前に停車し、数人があありの道を閉鎖し始めた。気が付くとその日の午後、店を訪れていた不思議な人物が現れ、「我々のボスです」と紹介されたのがヨルダン国王だった。
 ボディーガード役の 20 人のシークレット・サービスと共に店内の車を一台一台丁寧に見ていかれ、色々語り合ったそうである。
 この間、シークレット・サービスは気にならないほどの一定の距離を置きながら、国王の周りに体の壁を作り車から車へと一緒に移動していたらしい。「ほんとうにおもしろかったよ」とは、それらシークレット・サービスの行動。
 国王自身は、本格的なエンスーだったそうで、楽しんだ結果、MG TD を一台購入されたそうだ。
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1963 JAGUAR E TYPE 3.8 FHC
$ 42,995.00
ジャガーのE-Type

 映画俳優のニコラス・ケージは、ブリティッシュ・レーシング・グリーンの E-Type を買っていったそうだ。グラントの好きな車がこれ。昔 E-Type のレストレーションに凝っていたそうだが、今では経営などで忙しくショップに入ってくる車のマイナーレベルのレストレーションしかやらないとか。
 ショップにある2 台のジャガーの内、我々に薦められたのが、1963 年製の 3.8 L エンジン搭載の E-Type。オーナーが自分のプロジェクト・カーとして相当のお金をかけてレストアーしていたためコンディションは抜群。レストレーション作業が終わってオーナーが次のオモチャに気を取られたらしく売りに出されている。
 編集長が気に入ってしまい助手席に乗せてもらったのでここからバトンタッチしてコメントを。
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彼の店からサンタモニカ・ピアまでをドライブして、桟橋上
のパーキングエリアで撮影させてもらった。
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1974 JAGUAR E TYPE V12 ROADSTER
$ 49,995.00
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これぞスポーツカーというメータ類。
伝統の英国スタイルは、この雰囲気を今も継承している。
最新のジャガーXタイプのスポーツモデルはこのメーター
とそっくりなのだ。
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ジャガー伝統のインライン 6、XK エンジン。
このエンジンの基本設計は、1940 年代というから驚き。
1963年製のE-TYPEに同乗試乗

文:永山辰巳

 ショップには、シリーズ 3 と呼ばれる V12 を積んだカブリオレとこのシリーズ1 、伝統のインライン 6 を積んだクーペの 2 台がありどちらも大変美しい。
 E-TYPE は熱狂的な愛好者が多いクルマだが、シリーズ 1 〜 3 で、しかもどの時代のどんな仕様の E-TYPE が最上なのかで議論が交わされる超エンスーアイテムであろう。
 まずはカブリオレ、クーペのどちらかと聞かれたら、私は、迷わずクーペと答える。グラント氏もクーペが好きだと言うことで意見が一致、その場は和やかになったが、E-TYPE クーペの持つ、ラウンドしたリアビューはとてもセクシーだ。

 グラント氏に試乗をお願いしたが、流石に遠慮してくれとのことで、同乗試乗となった。シリーズ 1 の欠点というか、MOSS 製の 4 速ミッションは極めてデリケートで、こういったクルマのドライビングになれていないと困ったことになるからだ。もちろん、それは承知のうえだが、彼の丁寧な運転で、この素晴らしいクルマを楽しんだ。彼は、ミッションの気難しさを説明しながら、1 速、2 速では、慎重なダブルクラッチを操作しながら、サンタモニカ・ピアまでの数キロをドライブしながら、自分が如何にこのクルマを愛しているかを話し始めた。

 「僕の名刺だけど、E-TYPEだろ?それほどこのクルマが気に入っているんだ。これが50年代にデザインされた何て信じられるかい?まったくもって奇跡のようなクルマだ」

 彼に話を聞きながら、内装を見渡したが、驚いたことにどこにも傷がない。何か工芸品を見ているようだ。レストアされたクルマには、時々こういった雰囲気を持っているクルマがある。何て言っていいか適当な言葉が見つからないが、つまり、新車よりも奇麗なのだ。すべて手作りで、わずかな隙間,歪みまで補正されているので、単によくできているという言葉では表せない美しさがある。

 暫くしてエンジンも暖まったかということで、彼はアクセスを踏み出した。
 伝統のインライン 6 エンジンは、とても騒がしいが、なんとも心地よくハミングしている。そう、アルファのエンジンが官能的な叙事詩なら、ジャガーのエンジンはまるでシンフォニーのようなのだ。音楽家にジャガーの愛好家が多いと言う話もよく解る。まるで楽器のようなクルマ、それがジャガーの特徴だ。

 エンジンルーム内も、塵一つない美しさである。ヘッドのアルミの輝きもまるでビロードのようだ。通称ゴールドヘッドを呼ばれる塗装がなされているが、最近のクルマのエンジンルームは、このように眺める楽しさがなくなってしまい、残念だ。

 さて、最後にちょっと大きな写真を。
 フロントフードを起して前からのスナップ。彼の名刺と同じアングルから撮影した。
 とにかく、このクルマは、被写体としても最高の一台だ。優雅で誰にも似ていないオリジナリティーは、いつまでも語り継がれるだろう。現代に復活した E-TYPE は、XKR なのだろうが、私はこれくらいのサイズが好きだ。いつかはジャガーのオーナーになってみたいとひしひしと感じた一日だった。
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グラント氏の名刺と同じアングルで。
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ジャガー_E-TYPE_クーペ_1963_画像
ジャガー E-TYPE クーペ [1963年式]
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JAGUAR_XKR_SJAGUAR XKR
tab_links_b
Cars With Class
http://www.carsclassic....
ショールームに展示されているクルマを解説と写真で丁寧に紹介している。あなたも一台いかが?
ジャガーの Website
http://www.jaguar.com/
最新の X-TYPE の記事があります。
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