 |  |  | | | ニュルを走る | | ニュルを走る |  | ニュルブルグリングと言えば高性能車を鍛える場として知られていますが、ドライビングの「センス」を磨くのにも最高の場なのです。 ドライビングに対する考え方が一変する、そんな体験ができます。 |  | 文・写真:Audi driving academy 田部雅彦
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|  |  |  |  |  |  | 田部雅彦 [ドライビングインストラクター] |  |  |  | | 20 年くらい前、ラリーを一生懸命やっいてた。崖から落ちたりガードレールに張り付いたり。先輩から教わったことは「アクセル踏めぇ!」ぐらい。あの頃、タイヤやクルマの物理的な原理を知っていたら速く走れ、クルマを壊さなかったのかなぁ。 |  |
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 |  |  |  |  | Nordschieife(ノルドシュライフェ)の入り口はニュー コースの主要部からオールドコースのストレートをくぐって リンクの内側に入り、3 分ほど走った所に目立たずに在る。 体育館の様な建物の 2 F が、飲み物と軽い食事がとれる皆 の憩いの場。 |  |
|  |  |  | ニュルブルグリングってこんなところ
ニュルブルグリングは文字通りニュルブルグ(ブルグとは戦争のための城)の地にある、リング、つまりサーキットです。 場所は、フランクフルトから東北東へクルマで 1 時間 30 分強。ドイツにあってフランス、ベルギー、オランダからもアクセスし易い位置で、ヨーロッパ中からレースを観に、また自ら走りに多くのファンが訪れます。 特にイギリスは昔からドライビング好きが多く、ニュルでもたいへん多くのイギリスナンバー(2 輪も 4 輪も)を見ます。
ある日もイギリスのインテグラオーナーズクラブと、MR-2 オーナーズクラブが集結していていましたし、日本車密度はけっこう高いのです。 人間を見てもアジア圏からちらほらと来ていて、言わずと知れた我がニッポンの自動車&タイヤメーカーの開発実検部隊は多くて、行くたびに必ずどこかしらの会社の方々とお会いします。 意外に目立つ(ボクにとっては)のが、観光ついでの日本人新婚カップルです。ボクもアクロポリスラリー見物が新婚旅行だったので状況は想像出来ますが、良き理解者を奥さんにできて皆さん幸せですね。 |
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 |  |  |  | 左)ニュルブルグが見下ろす街。周囲には自動車やタイヤメーカーのブランチがたくさんある。 中央)ニュル走り屋の証。この方はオランダの走り屋さん。 右)ちょっと古い車で楽しむ方も多い。スマートでおしゃれな運び方。 |  |
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 |  |  |  |  | ノルドシュライフェのパドックは、 興味深いクルマたちで溢れている。 |  |
 |  | 「あなた、あのクルマは何?」 「うーん?やけに速いバンだね〜」 「?」 |  |
 |  | セーフドライビングセンターのスキッドコント ロールバーン。自分のクルマを持ち込むコース の他に、スクールカーも用意されている。 赤い車はフィアットのニューモデル、Stilo。 |  |
|  |  | ノルドシュライフェ
ニュルには、F 1 や DTM を開催するニューコースもありますが、今回話題にするのはクルマの開発に使われることで有名な全長 21 km 弱のオールドコース、ドイツ語で「ノルドシュライフェ」(=北部ループ)と呼ばれる「ニュル」です。 2 つのコースは連結出来るレイアウトになっていますが、通常は全く別々に運営されています。日本でもニュルで鍛えたのを誇るクルマがありますが、わざわざ莫大なお金をかけても異国の地で走り込む価値は充分にあるのです。コースのプロフィールはもちろんですが、高性能車を造る上で国際的なメジャーになっているという現実があるからです。
ニュルには何時行っても黒ヅクメに偽装したクルマ、そしてスクープ(?)フォトが出た後のクルマは何の偽装も無く走り回っています。コースを走行しているサマは誰でも見られるし、一般道テストも同時にこなしていることが多いので、スクープカメラマンにとっては嬉しい環境だと思います。 8 月始めに行った時にも、A 8、カレラ GT、Z 4(それぞれ、のハズ)などに出会えましたし、WRC で活躍する日本の某スポーツ 4 WD も秋のマイナーチェンジに備えて脚を煮詰めていました。 平日の日中はほとんどが自動車&タイヤメーカーの占有時間になっているので、コースを間近に見られるポイントに陣取り、車種あてに興じたり、エンジンサウンドやテストドライバーのテクニックを楽しむ人が見られます。
ニュルブルグリングには付帯施設として、安全運転の実践トレーニングを提供する「セーフドライビングセンター」もあります。この手の活動が発祥した国だけに、噴水のウォーターバリアが出現するフルブレーキングバーンや、いきなりクルマが横滑りさせられるスキッドコントロールバーンなどハード的に面白いものがありますが、ボクは仕事がらクリーンなイメージで快適そうなクラブハウスが素晴らしいと思っています。 免許証さえ持っていれば誰でも終日受講のインテンシブコースが 128 ユーロ(15,000 円くらい)、2 日間受講のパーフェクションコースが 230 ユーロ(28,000 円くらい)で体験出来ます。但し、ドイツ語の講義ですが。
また、ニューコースの観客席の裏にはレジャーセンターと呼ぶビルが建っていて、各階にミュージアム、バーチャルシアター、ロゴショップ(お土産屋さん)、屋内カート場などが入っていますので、こちらも要チェック。ロゴショップでは大きなレース後にはレア物も出るようです。
リングを中心に、ニュルブルグの街には自動車メーカーやタイヤメーカーの実検部隊のブランチ、レーシングチームのガレージやチューナーなどが集まっていて、モータースポーツ、いや自動車文化のメッカ的なエリアを形成しています。 |
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 |  |  |  | 200 km/h でのコーナリングでも頑張るという 意識を持たず自然体で臨めば、クルマは至って 安定して走る。 |  |
 |  | ノルドシュライフェのコースレイアウト。 下部の盲腸みたいな所はニューコース。 |  |
|  |  |  | なぜ「ニュルブルグリング」なのか?
ニュルブルグリングという響きに反応する人はドライビングオタク、そして走ってみたいと考えるあなたはそうとうなものです。 ニュルと言えば高性能車を鍛える場として知られていますが、ドライビングのセンスを磨くのにも最高の場なのです。
僕はスキーを中学校の時に始めました。時間だけは経っていますが全くのレジャースキーレベルです。 15 年ほど前、BMW ドライバートレーニングのインストラクター研修でオーストリアのゾルデンというスキーリゾートに行きました。半日ドライビング、半日スキーというプログラムが一週間続くのですが、終盤に 20 キロのダウンヒルというイベントが待っていました。嫌でも下まで滑らなくては帰れない状況の中で、素晴らしいスロープと雪質を楽しみながらも、何とか楽に滑りたいと身体は工夫を始めます。正直半分くらいからはかなり脚に来ましたが、その中で、スキーってこんなに楽に滑らせられるんだ!という発見したのです。それはテクニックでは無くセンスの類です。 それまでは急なバーンに挑戦し、力づくでスキーを曲げ、ヤバければギュッとエッジを効かして減速、というテクニックを追い求める荒削りなスキーしかしていなく、日本のゲレンデは距離が短いので何の疑問も無く滑り終えていたのにも気付きました。この時の感激は今でも忘れませんし、その時の感覚は今でも身体に残っています。
ボクはニュルをドライビングして、これと同じようなセンスを得られました。それは日本のサーキットやワインディングでも不可能では無いとは思いますが、不器用な僕には難しい気がします。某プロレーサーも言ってましたが、タイムを出そうとしたり、コーナーの攻め方なんかばかり考えていると、気付かなかったり勘違いしちゃうことって沢山あるんですね。 長くてタフなコースを真剣だけどマイペースで、他の交通や法規などに気を使うことなくドライビングに集中出来る。そして二ュルが持つ雰囲気も大きな理由だと思います。自然との一体感を持ったコース、日向ぼっこしながらお茶して過ごすパドック、色々な国から集まり同じ楽しみを共有する笑顔、そう言った要素が全て絡み合って「ニュル」を創り上げていると思います。ドライビングにもテクニックでは無くセンスは重要です。 但し、そこまでゆくには多少の条件が必要です。それは、今までの経験と走る距離(周回数)です。経験は必ずしも高度なドライビングということでは無く、普段からどのくらいドライビングを考えたり意識しているかが鍵です。一人で考えるのは効率が悪いので、実践的なドライビングレッスンに参加し、考えるための基礎知識や方法を学んだり、客観的なアドバイスを得るのもお勧めします。
ニュルを走る計画を立てる時は、ぜひ何日か連続出来るように頑張ってください。もちろん、初心者ドライバーが数周走っても得るものはあるし、ニュルってどんなところか体験するだけでも意義はあります。ボクも昔ラリーをやっていた頃に今のセンスがあったら、、、もう少し良い成績を出せたに違いありません。 |
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 |  |  |  |  | 周辺にはプチホテルやペンション、レストランが いくつかある。店内にあるドライバー達の写真や サインだけでも雰囲気は盛り上がる。 |  |
|  |  | ニュルへのアクセス
ちなみに、日本から最も便利であろうフランクフルト空港からクルマで移動すると約 1 時間 30 分で到着出来ます。
最近は速度規制の多くなったアウトバーンを 1 時間弱走って、コブレンツ(KOBLENZ)を目指します。コブレンツからはアウトバーンを北上するルートと東へ向かうルートがありますが、いずれにしても一般道で 100 km/h の速度規制だし、走りやすい(解り易い)道路はいたって快適なので、経路はそれほどナーバスにならなくても良いでしょう。 注意すべき点は、民家や交差点が見えてきたらキチンと速度を落とす、優先道路やリングロード(ランナバウト)式の交差点のルール、そしてくれぐれも左側通行をしないように!
宿泊はサーキットの近くにいくつかのプチホテル、ペンションがあるし、ニューコースのホームストレートが窓から見える(部屋もある)DORINT ホテルなどが便利ですが、周辺の街にも風光明媚な場所が多いので、楽しみながら迷ってください。 |
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|  |  |  |  | |  |  | フランス南部へのドライブ 6 回目のル・マンにして初めて、フランス観光が実現! レンタカーで巡る南仏のおすすめの旅を紹介します。
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 | ニュルブルグリンクってどこ? :
|  |  |  | フランクフルトの東北東 80 km にあるコブレンツ(KOBLENZ)がニュルブルグリングの最寄り都市。コブレンツの東 45 km 地点にニュルはある。 オールドコースは、30 万分の 1 の地図でもコースレイアウトが判るほど雄大。 |  |
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