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tab_star2002/09/04tab_end博物館
土の館
日本で唯一のトラクターの博物館
 世界各国の往年の名車が一同に展示されているミュージアムがあるという。そこには 40 〜 50 年前の車両はゴロゴロあり、中には 100 年前のモノもあるとのこと。しかも、ほとんどが実動可能で、最近までバリバリの現役だった車両も多いらしい。
 う〜ん、なんだかすごいモノがありそうな予感。
これはぜひ見てみたいと思い、富良野市の隣、上富良野町を訪れてみました。
文・写真:谷野智哉
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谷野智哉_プロフィール_写真Sicon_home谷野智哉
[自動車販売員]
 よく観光地などで“小京都”というフレーズを見かけますが、北海道は日本の中の海外、まさに“小外国”だと思います。どこまでも続く道、過ごし易いが時には厳しい気候。そして美味い食べ物。クルマで走っているとヨーロッパの田園風景やアメリカの広大な大地を連想させます(行った事はないですけど...)。
 北海道ってクルマをもっともクルマらしく使っている土地なのかもしれませんね。北海道の人はクルマを道具としてガンガン使います。やっぱりクルマっていうモノは走ってナンボ、使ってナンボですからね。でっかい北海道から独特のカーライフやドライブ事情などを紹介したいと思います。
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トラクター博物館の外観
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愛嬌のあるデザイン
現在のトラクターよりなんとなく温かみがある
これぞ北海道!ふらの

 ドラマで全国的に有名になり、年間を通して多くの観光客が訪れている町“ふらの”。ひとまとめに“ふらの”と呼ぶことが多いのですが、実は南富良野町、富良野市、中富良野町、上富良野町と 4 つの市町に分かれています。
 このあたりは、そこいらじゅうにラベンダーが咲きわたり、広大な農地がどこまでも続く、まさにポスターや絵はがきでよく見かける、「北海道の風景」そのもの。道外から来た観光客はもちろん、北海道に住む我々さえも、「これぞ北海道!」という風景を満喫できる場所なのです。
 最近でこそ観光客がたくさん訪れるようになりましたが、元々は農業の町。観光客が見て喜ぶ、パッチワークのような景色も、あたりまえですが、もちろんぜ〜んぶ畑。車で走ってみるとよくわかるのですが、畑、畑、畑。とにかくず〜っと畑。

 そんな土地で農家の方々の頼もしいパートナーとして、活躍していた車両が展示されている博物館。その名は『土の館』。なんだかクルマと関係なさそうな名前ですよね。
 そうなんです、実は私が今回訪れたのは日本で唯一のトラクターの博物館なのです。『土の館』は農耕や土に関することの博物館であり、その中にトラクターの展示館があるというわけなのです。

 ここには農家にトラクターが導入され始めたころの車両などが、国産、輸入車を合わせて 73 台も展示されており、クラッシックトラクターがズラッと並んでいる姿はまさに壮観。
100 年前のカナダ製蒸気トラクターなどの、他では絶対見ることが出来ないものもあり、かなり見応えのある内容になっています。
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1902 年(明治 35 年)製造のカナダ製蒸気
トラクター
なんと実動可能!写真で見ると解りづらい
ですが、かなりデカイ。トラクターという
よりはSLに近い!
農家の家宝

 それまでは馬などの畜力で行っていた農耕が、トラクターの出現で非常に効率よく作業出来るようになったのは容易に想像がつきます。
 しかし北海道の農家に導入され始めた 50 年程前は、トラクター 1 台が住宅を 2 軒建てることが出来る値段に値し、収入の数年分にもあたる程高価な買い物だったのです。それだけに農家の方々は、自分の買ったトラクターに愛着を持ち、二代、三代にわたり使われたり、家宝として大事にされたりしたそうです。

 各車両には、スペックの他に、導入の経緯やそのトラクターの特徴、エピソードなどが記載されているのですが、
中には「畑で作業中に近所の病人を市街まで搬送した」なんていうものもあり、大変興味深いものでした。当時農家にとってトラクターは、ただの機械とは違い、愛情を持って扱われていたことが伺えます。
 そういわれてみるとメカゴジラ風(?)の現在のトラクターより、丸っこくて可愛らしいデザインのクラッシックトラクターは、なんとなく親しみやすくも見えました。
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シバウラ・ガーデントラクター
国産第一号 4 輪トラクターと同型のもの
同じ時期の輸入車と比べると技術力の差が歴然
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 創生期は、国産車よりも輸入車のほうが優れていたのはクルマもトラクターも同じようです。
 国産 4 輪トラクタ第一号車の“シバウラ・ガーデントラクタ”と同じ頃の輸入車とでは、性能が格段に違い、技術力の差が歴然としているのが、良く解りました。やはりトラクターも歴史の長さの違いが表れるのでしょう。

 この博物館では、輸入車はジョンディアやフォードソンなどの、我々があまり耳にしないメーカー(トラクター界では大手)の他に、フィアット、ベンツ、ポルシェ(!)のようになじみのあるメーカーのクラッシックトラクターも展示されていました。トラクターの世界では、当時から輸入車はそれ程珍しいものではなく、クルマほど輸入車が特別扱いされる物でもないようです。

 そういえば、10 年程前に、知り合いの乗っていたフェスティバで、農家の友人の家に遊びに行った時のこと。友人のお父さんはあまりクルマに興味が無い方なのに、フロントグリルの楕円のエンブレムを見て、「へぇ、これ、フォードなのか?」と言われた事を思い出しました。
 日本ではトラクターを作っている自動車メーカーはありませんが、外国ではトラクター事業をやっているメーカーは珍しくありません。フォード、ベンツ、ルノー、フィアットなどや、あのスーパーカーメーカーのランボルギーニまでもがトラクターを造っているのですから。
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ノーズのデザインが可愛らしいポルシェ329型トラクター
これも空冷エンジンなんです
ベンツのトラクター
バックミラーにこの顔が移ると、ある意味怖いかも(!?)
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1964 年(昭和 39 年)から、(株)クボタ
が輸入していたフィアットトラクター
にわかトラクター通

 この博物館を見終えた後の帰り道では、ついつい農家の庭先に置いてあるトラクターに目が行ってしまいます。ちょっとした“トラクター通”気取り。観察してみると、結構古いトラクターが多いのに気づきます。トラクターは今でも使用年数が、クルマよりもずっと長いようですね。

 ふらの方面に旅行に行く際には、このトラクターの博物館に立ち寄ることをぜひオススメします。
 とうもろこしを食べながら眺める、丘が重なり合うような、あの風景も「あのトラクターが耕していたんだろうなあ」とか、道端でメロンを売っている農家の、納屋にある古びたトラクターも「まだまだ、現役でがんばっているんだなあ」と、北海道の風景が少し違って見えてきます。

 北海道旅行のちょっとした隠し味にいかがですか?北海道旅行がさらに楽しくなること間違いなしですよ!
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クラッシックトラクターがずらっと!
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土の館
http://www.sugano-net.c...
現在まで国内で活躍してきた、
輸入・国産トラクターが多数展示。
無料なのも嬉しい。
 北海道空知郡
 上富良野町西2線北25号
 TEL.0167-45-3151
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GALLERIA FERRARI へ行ってきました
 イタリアといえば赤、赤といえばフェラーリですよね。行ってきました。MARANELLO へ。

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