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tab_star2001/10/11tab_end悪路もへっちゃら SUV
新型「TRAIL BLAZER」に試乗
アメリカンSUVの醍醐味
 ジーパン、ステーキ、アメリカンドック、ガングロ(死語)、ロン毛、無精ひげ、不倫・・・などなどワイルドな事ばかり!?アメ車と言えばもちろんワイルドだ。最近アメリカン SUV なるクルマがまたまた元気を出してきた。日本では SUV はもはやスタンダードな言葉になりその手のクルマが走り回っているが、何か物足りない。つまりワイルド感がないのである。もっと言えばイとドを取った、ワルな感じが欲しいのだ。で今回発表された本場のアメリカンSUVは如何に。
文:柴田康年・若林正幸
写真:若林正幸

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1202_sicon_home柴田康年
[VividCar元編集員]
最近、アナログ事が好きになってきました。
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もちろんオフロードがよく似合う。
アメリカンSUVとしての風格

 以前、アメリカ車の過剰なまでの装備には閉口した。運転の合理化という意味で、オートマチックトランスミッションや、パワーステアリング、パワーウィンドウなどは歓迎たが、必要ない過剰装備も増え、現在の SUV 、ミニバンなどはその最たる物だ。それは本来のクルマの持つものが失われつつあるような気がしてならない。

 アメリカン SUV と聞いて、あまり良い印象を持ってはいない方も多いだろう。「でかい、うるさい、燃費が悪い」というイメージは、こいつに乗ったら一変するだろう。

何せ良く走る!
 ありがちな発進時のもたつきは無くスゥーっと発進し、そのままトルクに乗って加速してゆく。
 足回りはオンもオフも、フワフワとした「アメ車」という足ではなく、柔らかいがしっかりと地に足の着いた感じだ。峠を攻めろといわれれば難しいかもしれないが、高速走行や市街地走行の安定感は十分。ハイドロフォーム成形された新しいフレームの剛性アップと共に、直 6 を搭載することによって、設計の自由度を増したという足回りもきちんとチューニングされている。

 この価格設定は僕自身は安いと思う。国産の中途半端なクロカン 4 駆でゴテゴテと使わない装備で高くなったクルマを買うなら、必要なものがきちんと用意されている進化したアメ車のSUVを薦める。

文:若林正幸
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どこまでも走って行けそうな気がする。
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オンロードでのコーナリングも申し分ない。
止められないアメリカンSUV

 アメ車と聞くと、デカイ、走らない、燃費が悪いなど。三拍子も四拍子も揃った悪いイメージを持つ場合から、ワイルド、カッコイイ、やっぱアメ車!?など良い印象と憧れを持つ場合と大きく支持派と反対派の 2 つに分かれる場合がある。今回、シボレーから発売されたアメリカン・プレミアム SUV「TRAIL BLAZER」は、どんな三拍子を持っているのか?

 今回シボレーの新型 SUV 「TRAIL BLAZER」の試乗会と聞いて、アメリカン SUV 支持派の旗を掲げて出かけた。というもの個人的にもアメリカン SUV を所有しているため大変に興味があったのだ。確かにネガティブな三拍子は私も否定はしていないが、それ以上に魅力が隠されているのが、このワイルドなアメリカン SUV なのである。

 今回試乗したのは、上級グレードの LTZ 。この TRAIL BLAZER には、LT と LTZ の 2 グレードが用意されている。(詳しい違いはカーデータを参照して頂きたい)
 早速用意されたクルマへ、フロントマスクとそのボリューム感、ワイルドでどことなくワルな雰囲気。期待通りの“それ”である。さらに左ハンドルのみの設定となるこのクルマそこもまた割り切りがイイ。(コストの面で作れないのはさておき)

 走り出した瞬間に、誉めすぎは良くない場合もあるが今回はまさに、ある意味驚かされた。と言うのも新型とは言え所詮 SUV しかもアメ車のね。にも関わらずほんのわずか走ったところで、私の支持派の旗は更に高くなびいたのである。コイツはイケルと。
 
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見やすく解りやすいインパネ。
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開口部が広く乗りやすい。
高級が全てでは無いインテリア。

 高級感や質感が求められるインテリア。特に最近では高級車以外でも高いレベルで求められるようになった。革張りにウッドパネルで高級。黒にシルバー(アルミ)でスポーティーなど特にドイツ車でその傾向が強く最近ではフランス車でも一部この傾向にあるようだ。否定はしないが少々疑問も感じる。つまり過剰。
 
 そんな話はさておき、トレイルブレーザーのインテリアを見て私はホッとした。嬉しいことにちゃ〜んとアメ車しているのだ。変に高級感を出そう!など考えないで王道を行っているのである。私の 1988 年式 Wagoneer にも通ずる雰囲気があるのだ。
 シンプルで使いやすく見やすいスイッチ類とボリューム感のあるダッシュボードデザインはこのクルマが SUV である事がインテリアからも伝わってくる。
 見た目はさておきインテリアで重要なシートはというと少々サイズ的には大きく、ゆったりとした座り心地でサポート感もまずまずだ。もちろん SUV なのでスポーツセダンに比べれば当然脇のあたりはゆるいが、試乗したクルマはレザーシートの 8 ウェイ・パワーシートのおかげで、身体にあったポジションは見つけることが容易だった。もはやアメ車独特のフワッとしたアメリカンソファ調のシートは卒業している・・・。
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VORTEC 4200 ENGINE
直6を縦に積む。
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ワイルドさにスタイリッシュなイメージも
加わったデザイン。
シボレーが直列6気筒DOHCを選んだワケ。

 走り出して驚かされたのが
1.すこぶるスムーズ
2.驚くほどに静か
3.気持ちの良い加速
4.タッチの良いブレーキ
5.ウソのような回転半径
の 五拍子だ。

 このトレイルブレーザーの競合になるクルマ達のほとんどが、V6 や V8 等の V 型エンジンを搭載しているにもかかわらずあえてシボレーは、直 6 を搭載している。(V型を開発するのにコストが掛かるのはさておき)しかし、このエンジンを選んだ理由が先に挙げたことに大いに貢献しているのだ。エンジンで最もバランスの取れる直 6 のおかげでスムーズさを手に入れ、縦置きのおかげで得られるスペースが最小回転半径の縮小に一役買っているのである。事実、最小回転半径 5.5 m という数字を手にしているのだ。
 
 走り出して・・・アメ車と言えば「ドッ、ドッ、ドッ〜」とワイルドに走り出すイメージがあるがこの点は拍子抜けするぐらいスムーズに走り出した。アメ車らしい加速は、ブレーザー(トレイルが付かない)の方がアメ車らしい。
 今回搭載されている VORTEC 4200 ENGINE は、最高出力 274 ps / 6,000 rpm 最大トルク 38.1 kg / 3,600 rpm を発生。1,600 〜 5,600 rpm という幅広い回転域で最大トルクの 90 % 以上を発揮し、発進から高速域での加速はもちろんのことオフロードでも力強い走りを楽しむ事が出来る。いやはや最近の SUV は全く良くできてるのだ。アクセルを踏むとその踏み加減とタッチに上手く反応して加速してくれるのであるスポーツカーの様な加速はもちろん味わうことは出来ないが、このドライバーの意志に忠実にリアクションを返してくれる事には多くの技術的進歩が隠されているのは言うまでもない。
 乗り心地(足周り)の方は、少々堅めに感じられるシーンもあるがこれまた所謂アメ車四駆からはかなり向上している。ボディー剛性と足周りそしてシートがバランス良く連携して快適性を生んでいる。フロントにはダブルウィッシュボーン、リアには新開発の5リンクリジッドを、さらにビルシュタイン製のショックまでも搭載しているのだ。乗り心地が抜群で当たり前だぁ。
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オフロードが本来の得意分野。
もちろん登坂力は抜群。
さてどこへ出かけようか!?

 さて、このクルマ本来なら得意分野はオフロードでなのである。日本での生活ではオンロードを走ることの方がもっぱら多い。考えてみればスキー場へ行くときにぐらいにしか得意の 4 WD を自慢できないのは少々寂しい気がする・・・。

 今回オフロードコースでの本格クロカン試乗はしていないが、少々ラフロードをチャレンジした。このクルマに搭載される 4 WD システムは通常は 2 WD で走行、路面変化などで後輪が滑ると前輪に駆動力を配分するオートマチック 4 WD システムを搭載している。もちろん任意に 4 駆にすることも可能だ。
 写真のように急で砂利も浮いてオマケに少し舗装なんて所もずいぶん楽に登ることが可能で車重が 2 t を越えているとはとても思えない登坂力だ。これならどこへでも出かけられるというか活躍出来るところを探す方が難しいようだ。

 と、ここまで支持派の旗を掲げ続けてきたのだが、もちろん気になることはある。特にエクステリアのディティールだ。ライト回りやフェンダー、バンパーなどの所謂「隙間」だ。日本の消費者が特に気にするところが、目立って気になるのである。
 もちろんこの部分を生産の時点で修正すればコストに跳ね返るのは理解できるのだが・・・。もしこのクルマを購入しようとして実車を見たら気になるに違いないだろう。特に日本車からの乗り換えに場合ね。しかし、この点には目を瞑り試乗・購入して頂きたい外見の些細な所は、アメリカンな気持ちで許してあげて欲しい。まあ、納車時に直してもらえばいいのだから。とにもかくにも「TRAIL BLAZER」私のイチオシです。そういえば最近 Wagoneer の調子が悪くなって来たような気がするのは気のせい?

文:柴田康年
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新世代アメリカン SUV
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