 |  |  | | | ピンホールカメラとマジに戯れる話 | | ポラロイド・ピンホールカメラキット |  | 銀塩だろうがデジタルだろうがカメラで撮影した写真は、そのシャッターを押した瞬間の時間を「チョキ」と切り撮って来たようなものだと思えば当たらずとも遠からずという感じだろう。 シャッタースピードや絞りで画像を自在にコントロールして、自分の思い通りの作品を作ったりするのも写真というか、カメラの楽しみの一つでもある。 しかし世の中、いつの時代にも「先祖返り」を求める人は絶えることがない。単に「ああ、あの頃はよかったなあ」というノスタルジックな感傷もあるだろうが、そういった感傷とは全く無縁の、単に昔の、今は廃れてしまったものをもう一度見直そうとか、ああ、昔はこんなだったんだって実感するための「先祖返り」とでも言えばいいのか。 最近廃虚巡りがひそかなブームを呼んでいるらしいし、僕もその手の写真集を何冊か持ってる。人から見放された廃虚が見せる表情に、何かを求める人もいるだろうし、なぜこうなったのかを考える人もいるだろう。でも僕は、人間の作ったものが朽ち果てた姿が、何となくローマ時代の遺跡とか恐竜の化石とか、そんなものと同じ印象を受けるのだ。 廃虚と遺跡の違いは、単に数千年という年月を経ているかどうかの違いに過ぎない。いつも僕らが使っているお皿や茶わんだって、数百年や数千年経てば未来の人から昭和時代の美術品とか言われて、高い値段が付くかもしれないし。 とまあ、長い前ふりで申し訳ないが、カメラを趣味とする僕も、ちょいと先祖返りをしてみたというお話。それがピンホールカメラだ。 |  | text & Photo :まつばらあつし (この記事は 2001 年 9 月、MacWire 誌上にて書かれたものの全面加筆修正版です)
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|  |  |  |  |  |  | まつばらあつし [vividcar エグゼクティブディレクター] |  |  |  | VividCamera も少しづつコンテンツが増えてゆくのでお楽しみに。 また、クルマ関係の記事や、バイクとかいろんなものにも焦点を当てて行きたいと思うので、そちらの方もどうぞご期待を。人間としてはオートフォーカスじゃなくて、決めたものにフォーカスを合わせるマニュアルなタイプかも。 |  |
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 |  |  |  |  |  | ピンホールカメラキット全景 赤いのと青いのがある。 青いのはフィルムがセピア調。 |  |
|  |  | ポラロイド社の本気
実は昨年、あるカメラ量販店の店先に「 PIN-HOLE PHOTO KIT 」と書かれたハコを見つけたのがその始まりだ。 「ピンホールフォトキット?」 というと、あの、ピンホールカメラのキットということ? 近くのパンフレットを見るとまさにそのとおり、あのポラロイド社がピンホールカメラのキットを出している!。しかもちょいと箱をあけて中を覗いたらそこには折り込み線の入った段ボールが!どうやら段ボール折り曲げて箱作ってカメラにしてポラロイドフィルムに写すらしい。なんというローテク!。 というわけでソッコーで「 PIN-HOLE PHOTO KIT 」を手に取ってレジに向かったのは言うまでもない。お値段 8450 円(定価 8980 円)。 さて、ピンホールカメラとは何ぞや?という人のために少々ピンホールカメラについてウンチクを述べておこう。 ピンホールカメラというのは、今現在我々が使っているカメラ = 写真機が出来る以前のテクノロジーで、カメラの「レンズ」に当たる部分に小さな穴ぼこ( = ピンホール)を開けて、それを暗室の中で眺めると外の風景が映し出されるというアレだ。 雨戸を閉め切った明け方に、雨戸の節穴から注いだ光が壁に当たり、その壁に外の景色が写っているという経験をした方もいるという話だが、ボクは江戸生まれで田舎もないし、第一ウチには雨戸が無かったので知らない。 つまり細い穴を通って倒立像が結ばれるという「カメラオブスキュラ」というテクノロジーというか現象、それを科学的に再構成して、人間が自在にコントロール出来るようになったのが「カメラ( = 写真機)」というわけ。 したがってピンホールカメラは、わざわざ小さな暗室を作り、その片面に針で穴を開けて被写体に向けると、箱の反対側に被写体が写る。その写った部分にフィルムをセットすれば「写真」が撮れるという非常にプリミティブなカメラのことを言う。 ポラロイドはそんなピンホールカメラを「マジ」でキットにしちゃったわけなのである。かなり「マジ」です。 その「マジ」な部分は後ほどご紹介するとして、家に戻り早速組み立てて見よう。 |
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 |  |  |  | キット内の全パーツ一式。 ほんとにこれで撮れるのか不安 |  |
 |  | これがピールアパート 669 金額の 80% が実はフィルム代 |  |
|  |  |  | 手間がかかる楽しさ
カメラを「組み立てなきゃならない」と言うところからこのピンホールフォトキットのスゴさというか楽しさがあるような気がする。 レンズ付きフィルムに代表されるように、手軽にシャッターを押すだけで写真が撮れるというこの時代、パッケージを開けてから写真を撮るまでにはゆうに1時間はかかるというシロモノだ。楽しくないわけが無い(笑)。 実際はカメラが出来上がってからも大変で、写真を撮るまで、そして撮ってる最中、おまけに撮った後にもそれぞれ時間と手間がかかるのだけれどね。 ともあれ話を進めよう。まずパッケージを開けると、様々なパーツがバラバラって感じで入っている。その殆どが段ボールのドンガラとテープ。デカイのはフィルムの入った箱とフィルムホルダーだ。 フィルムはポラロイドのインスタントフィルムだが、ココで使うのはプロ用の「ピールアパートフィルム・タイプ 669 」というカラーフィルム。 このフィルムはその名のとおり「ピール( peel )」(= 皮)を「アパート( Apart )」(= 別ける・剥がす)という古典的なポラロイドフィルムで、写し終わったあとにベリベリって紙を剥がして出来上がりを見るという方式のアレだ。 このタイプ 699 と言うのはマニュアルによれば「暖かみのある色調と油彩画を思わせる柔らかなトーン」を特徴とするプロスペックのハイテクフィルム。 カメラ本体がローテクではあるけれど、フィルムその物はかなりのハイテクモノ。まあ、カメラがただのドンガラの箱だからハイもローもあったものではないが。 |
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|  |  |  |  | |  |  | タニーとマツ・アサクサ珍道中 トイカメラの王道「 HOLGA 」と、ポラロイドのコラボレーションである HOLGA by Polaroid こと通称ポラホルガ。 このポラホルガを使って、トニーとマツが浅草を撮り歩きます。
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 |  | |  |  | 快楽安物写真機「POLAHOLGA」 トイカメラの王道「 HOLGA 」と、ポラロイドのコラボレーション。 撮ったその場でスグ観れる(ただし写っていれば)という なんだかオモシロ難しいカメラのお話をひとつ。
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 | 日本ポラロイド社 :
|  |  |  | http://www.polaroid.co.jp/product/business/pinhole/pinhole.html ピンホールカメラキットについての詳しい話 |  |
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