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tab_star2001/09/10tab_end英国のクルマ達
ジャガー X-TYPE と 6 台のライバル
ジャガー X-TYPE と 6 台のライバル vol.02
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グループ・テスト X-TYPE VS ライバルたちpage1サマリー情報_サムネール
ジャガー X-TYPE と 6 台のライバル vol.02page2
ジャガー X-TYPE と 6 台のライバル vol.03page3
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[出版社]
 日本のマーケットで売られているクルマとは仕様は違うかも知れませんが、本格的なテストレポートと、本国ならではの興味深い記事をお届けできると思います。歴史のある雑誌ならではの内容にご期待下さい。
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ジャガーの 4 輪駆動の安定性はドライコンディションも良いが、
濡れた路面でのパフォーマンスは素晴らしい。
パフォーマンスと制動性

 X-TYPE は間違いなく速い車と言ってよい。 V6 エンジンは、常にとてもスムーズで、 2,000 rpmから限界の 6,900 rpm まで、広範囲の回転数で力強いパフォーマンスを発揮する。だがそれも、直線走行では BMW やボルボ T5 と同じレベルには達していない。

 ジャガーが BMW やボルボのパワーに劣っているのは、トルクが比較的細いことにある。ギヤを 3 速に入れアクセルを時速 40 マイルまで踏み込んでも、レスポンスは力強いものの、 330 i のようなドラマチックな快感は得られない。 330 i には 1500 rpm を超えると、ドライバーをシートにはじき返すようなパワーを感じる。同様にボルボも、ターボが忙しく作動し始めると、勢いづいてグングンと加速する。もっとも、ターボの威力が発揮されるまでに一瞬の遅れがあるため、 330 i のような自然吸気エンジンを備えたライバルと比較すると、初めは力なく感じるかもしれない。

 なんと、 X-TYPE のドライブトレインはメカニズムの洗練性という点でも、今回のテストに参加した高性能車、つまり BMW 、ボルボ、ローバー、メルセデスに一歩及ばなかった。これはアウディにも言えることだが、スロットルを半インチほど開けてもエンジンからほとんど反応がない。それからさらに踏み込むと V6 は小さな爆発音と共に猛烈に回転を始める。ペダル操作に気を付けないと、走りがぎこちなくなる。
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X-TYPE のパフォーマンス

 この欠点は、クランクとドライブシャフト間のスナッチでも明らかで、 X-TYPE の洗練性の評価を下げざるを得ないだろう。またギヤシフトも同様に、他の MT 車と比較すると重くて硬い。一方、 BMW 、ボルボまたメルセデスにはこのような問題が全くなく、スムーズに運転できる。

 ここまでくどくど X-TYPE の欠点について述べてきたが、 X-TYPE のパフォーマンス自体はなかなかのものだ。実際、 X-TYPE はこのクラスで最速とまではいかないが、速い車である。時速 0 〜 60 マイルまで 7 秒ジャストで加速。この数値を上回るのは、 BMW の 6.7 秒とボルボの 6.8 秒のみである。心地よいサウンドのアルファでさえも時速 60 マイルまでタイヤから煙を上げながら加速するには 7.2 秒かかるし、アウディ(7.1 秒)、ローバー(8.4 秒)およびメルセデス(8.6 秒)は完全に取り残されている。

 さらに加速すると、 X-TYPE の 4WD 機構による余分な重みと摩擦が災いし、軽くてギヤ比のクロースしたアルファに時速 100 マイルの時点(アルファ 18.6 秒、 X -TYPE 18.9 秒)ではすでに抜かれてしまう。しかもその頃までには、 BMW は 16.5 秒、ボルボは 17.5 秒という圧倒的なタイムではるか先へ行っている。さらに、アウディですら X-TYPE に 0.1 秒の差をつけ、 18.8 秒で到達する。これらの車ほどパワーがないメルセデスとローバーはさらに遅れをとり、タイムはそれぞれ 23.9 秒と 23.0 秒であった。

 最高速度を競うのは英国の伝統と言えるが、このテストではボルボが驚異的な時速 151 マイルで優勝した。 2 位は BMW の時速 149 マイルで、 3 位はアウディの時速 148 マイル。ジャガーは、時速 144 マイルで 4 位につけている。残りのうち、メルセデス C240 のみが何とか時速 140 マイルをマークしている。アルファとローバーはそれぞれ時速 138 マイルと時速 134 マイルという記録だった。

 客観的に見て、いずれの車も制動性にはほとんど問題がない。すべての車が標準で高性能のアンチ・ロック・ブレーキ・システムを装備している。中でも BMW は、最大のフロント・ディスクを装備しているだけでなく、唯一フロントとリヤの両方にベンチレーテッドディスクを備えている。個人的には、他車と比較して、アウディのミドル・ペダルがソフト過ぎると感じた。次に問題を挙げるとすれば、アルファのブレーキはスムーズな調整が難しい。ジャガーと BMW のブレーキは共に最高の仕上がりだ。
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X-TYPE のダッシュボードはシンプルで魅力的だ。
ハンドリングと乗り心地

 X-TYPE の持つダイナミックな個性の中で、ジャガーが最も誇りとしているのはその乗り心地とハンドリングだろうが、確かにそれもうなずける。実際、改良された 3 シリーズでさえ雨天など状態の悪い路面では X-TYPE ほどの安定感が得られない。 4WD の X-TYPE は、このような悪路で本領を発揮する。

 結論はこうだ。 X-TYPE はこのクラスの中で最強の剛性を持つシャーシを備えているだけではなく、おそらく最も運転を楽しむことのできる車であるということだ。歴代のジャガーの中で最高のハンドリングを実現していると言えるだろう。

 この点で X-TYPE に肉薄しているのは、意外にも BMW ではなくメルセデスだ。 X-TYPE と同様にベンツも完成されたシャーシを備え、リラックスできる乗り心地、高速での素晴らしいハンドリング・バランス、接地感の優れたステアリングなどを実現している。メルセデスに欠けているのは、悪条件を全く感じさせないジャガーの能力である。この差は、 C240 が 4WD ではなく後輪駆動であること、またジャガーには独自のマジック・ハンドリング技術があることによる。

 こうしてみると、 BMW のステアリングやサスペンションが最近改良されているとはいえ、走り屋が何も考えずに 330 i を選択することはもはやなくなった。カーブの連続する田舎道や、路面の状態の良い幹線道路や 2 車線道路でも、 330 i は X-TYPE のレベルに達しなかった。乗り心地、ステアリング、限界近くでのバランス、コントロールの信頼性のいずれにおいても X-TYPE に及ばない。個々の差異は小さなものだが、総合的に判断すると歴然とした差となる。ジャガーは、互角に渡り合えることを証明した。

 3 シリーズの地位が危ぶまれていることは、少なくとも 2 人のテスト・ドライバーが 330 i よりボルボの乗り心地やハンドリングの方が良いとコメントしていることからも分かる。
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