 |  |  | | | ブリットのマスタングに試乗! | | ブリットのマスタングに試乗!2 |  | デイブの 390 GT との初めての路上での出会いは、ちょっと映画のような感じだった。デイブが指定した写真撮影のロケーションは彼しか知らない場所だったために、僕は彼の家から彼のクルマについていくことになった。 走り出してすぐ、彼はレースを始めた。時には「止まれ」の標識でタイヤをきしませ、あきらかに僕が後を付いていくのを難しくしている。いや、もしかしたらこれが彼の通常のドライビングスタイルなのかもしれない。そのことを聞くのを忘れてしまった。だけど彼の運転によって、僕はすぐに 390 GT の走りを、映画のブリット・マスタングと重ねてみることが出来た。 彼のクルマは加速する時に、後にかがむ格好になり、速くコーナーを曲がるときにはへんなはずみかたをする。エクゾースト音も映画と同じようにボコボコというちょっと攻撃的な音だ。 |  | 写真: SHINGO / CUBE
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|  |  |  |  |  |  | ランディ・グルーベ [会社経営(米国在住)] |  |  |  | | 僕のことをアコードワゴンな奴って呼んでもかわまわない。僕はこの車を1991年に新車で買って以来、すでに20万キロも走っているのだから。実際に、編集スタッフの中でこんなに長く一台の車に乗っているのは僕だけじゃないかな。だから、10年間車を乗る場合にどういう基準で車を選んだらいいかに関しては自信を持って語れる。もちろん、他の編集スタッフ、特に編集長などには会う度に僕がいつも同じ車に乗っているのでからかわれるけどね。でもこれには僕なりの理由があるし、その理由を語ることでガレージマスターとしての自分のアプローチをよりよく理解してもらえると思う。 |  |
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 |  |  | タイトさ
390 GT ブリットはすべての面において、とってもタイトなクルマだと言える。僕はクルマは運転するためにあると信じているので、僕にとってのベストなクルマは、無駄のないクルマなのだ。クルマにインターネットのアクセスなんて付けようなんて考える必要すらないと思ってる。 ブリットカーは、必要なものはすべて揃っていて、無駄なものは付いていないクルマの典型的な例だ。特にメッキのトリムがほとんど取り外されていたのが気に入った。ファストバックのボディスタイル、くぼんだ V 型テールライト、アメリカン・レーシング・トルク・スラストのホィールとハイランドグリーンのボディカラーのデイブの 390 GT は、力強く印象的な存在感をかもしだしている。とても機能的なドライバー中心のインテリア、そして特徴的なハンドリングとパフォーマンスは、その男性的な外見にマッチしている。 |
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 |  | 官能的なアピール
390 GT はまったく独特の存在感によって、イマジネーションを喚起している。このクルマはレアであるだけではない。なにしろマックィーンのマスタングなのだ。つまり、ドライバーはマックィーンと同じ体験が出来る。 結局は、映画「ブリット」の中のフランク・ブリットはきっとこうしたに違いないというドライビングをする。つまり、威厳を持って、格好よく。誰もこのクルマに気づいてくれなくても、自分が本当はマックィーンではなくても、そういうフリをすることは出来る。 まさに毎日映画を見ているような気分だ。 |
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 |  | ドライビングプレジャー
このようなクルマを、それもオーナーが見ている前で乗るのはちょっとどきどきする。それに、僕はもう少し格好よく振る舞う方法を練習した方がよさそうだ。 僕が運転する番になったとき、デイブは下り坂で、駐車しているクルマのすぐ後ろにマスタングを停めた。つまり、少しでも前に行ったら前のクルマにぶつかるので、発進するにはギアをバックにして坂を上らなければいけない。そして、席を替わったとたんにデイブが、クラッチがつながりやすいから気を付けろよと追い打ちをかけるように言う。たいてい、初めて乗った人はエンストさせてしまうそうだ。 「ああ、それから、サイドブレーキはダッシュボードの下にあるけど、レバーが壊れているからね」 僕はなんとかエンストしたり、クルマをぶつけたりせずにバックで坂を上がる操作をすることができた。しばらく走ってからやっと汗が引き、いつもの自分に戻ることが出来た。 格好いい。格好よすぎる。というのがこのクルマを運転して、僕が最初に感じた印象だ。 ハンドルはちょうどいい大きさだし、握り具合も、ハンドルの位置も丁度いい。シートはまさにいい角度だし、シフトレバーは自分の方を向いている。まさに好み通りの機能的なコックピットのレイアウトだ。エクゾーストの音は外で聞くのと同様、中で聞いてもいい。そしてギアチェンジに伴う加速もスムーズだ。今思うと、僕は気づくことに驚くよりも、気づかないことにさらに多く驚いていたようだ。つまり、通常の 1960 年代のクルマは加速したときに様々な機械的な音を出し、それがエクゾーストの音をかき消し、スムーズな乗り心地を台無しにするのだ。デイブのクルマではそのようなことはなかった。 さらに、乗り心地は堅いが、とてもなめらかだった。これは映画と同じように、デイブもコニのショックアブソーバーに変えているからだろう。パワーアシストのディスクブレーキによって、停まるのも楽だ。本当はこのクルマを長期間にわたって試乗したい。このクルマは 1960 年代アメリカのスポーツカーのあらゆる特徴とドライビングプレジャーを兼ね備えている上に、今でも日常的に役立つ非常にレアなクルマだから。 |
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 |  | チックな要素
直接試す機会はかなり限られていたことを認めざるをえないけれど、この 390 GT で女の子の注目を浴びることは考えられないとはっきり言える。これは男のクルマだ。あと、マスタング好きや、スティーブ・マックィーンのファンには魅力的なクルマだ。そうでなくてもハイランドグリーンという色は、背景にとけ込んであまり目立たない。でも、もし女の子がこのクルマに乗ってるときに話しかけてきたら、時間をかけて相手になろう。だって彼女はきっとクルママニアに違いないから。 |  |  |  |  |  |  |
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|  |  |  |  | |  |  |  |  | フォーカスだらけの世界はバラいろ? 映画にはクルマが出てくる。そのクルマの話やウンチクを少々垂れてみたいと思う。ワタクシの趣味嗜好が強くでてしまうかもしれないけれど、その辺はお許しを。
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