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tab_star2002/12/11tab_endカーレース
ニュルブルグリングの走り方
ニュルを走る
 本題のニュルの走り方についてですが、とっても簡単、だけど難しいんです。
文・写真:Audi driving academy 田部雅彦
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田部雅彦_プロフィール_写真Sicon_home田部雅彦
[ドライビングインストラクター]
 20 年くらい前、ラリーを一生懸命やっいてた。崖から落ちたりガードレールに張り付いたり。先輩から教わったことは「アクセル踏めぇ!」ぐらい。あの頃、タイヤやクルマの物理的な原理を知っていたら速く走れ、クルマを壊さなかったのかなぁ。
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自動販売機でチケットは買えます。年間パスは左のオフィスで顔写真を提出してその場で作ってもらえます。
とっても簡単、通行手続き

 まずいかに簡単か。ノルドシュライフェはレーシングサーキットであり、テストコースですが一般道(有料道路)なのです。お金さえ払えば特別なライセンスは不要、誰でも走れます。
 具体的には、自動販売機でチケットを買って、無人のゲートでそのチケットを差し入れればノルドシュライフェへのゲート(文字通り、ゲートバー)は開かれます。

 料金は 1 周が 12 ユーロ(地元ではエウロと発音)、5 周券が 48 エウロ。腰を据えて走り込む人は、顔写真を用意して年間パスを購入すると割安。
 たったの 560 エウロで走り放題!日本のサーキットの走行料金と比べたら、またキロ当たりの金額にしてみれば何て安いの!って感じですよね。

 このように開かれたニュルはバイクも一緒に走ります。バンだって、バスだって走ります。バスはコーナーを立ち上がると立ち塞がっていたりするし、バイクは直線が速いけどコーナーは 4 輪車のほうが速かったりするので始末が悪く(むこうもそう思っているでしょうが)、絡んだら向こうが吹っ飛んでゆくとは言え、気を使います。
 かの有名なニュルは、意外にも料金ゲートのみで仕切られている、という存在なのです。
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フランクフルト空港ターミナル 1 を出て左方向に隣接するレンタカービル。
カウンターと駐車場はそう離れてないし、レンタカー会社ごとに階が分かれているので、ちゃっかり在庫車をチェック。
クルマの用意

 さて、こんなに身近なニュルなのですが、日本から行く我々にとって難しいのはクルマの調達なんです。

 ヨーロッパではレンタカーがいたって機能しています。例えばニュルに最もアクセスし易いフランクフルト空港には 6 〜 7 社のレンタカーカウンターが並び、ターミナルビルにレンタカーのパーキングビルが直結しています。
 車種だってあこがれのドイツ車やめずらしいフランス車が目白押し、それも高年式で整備も万全です。しかし、クラスは指定出来ても車種はリクエストベース(当日貸し出せる状況なら応じてくれる)というレンタカー会社がほとんどです。

 そこで裏技!まずカウンターを素通りしてパーキングビルに直行します。
 そこでお目当てのクルマを見つけ、そこに掲げられている看板でレンタカー会社を確認、リターンコントロールをしている係員が居る事も多いので、笑顔で「このクルマカッコ良いね、カウンターに行けば借りれるかな〜」なんて言いながら状況を確認します。それからカウンターへ行けば、お目当てのクルマをゲット出来る確立は大幅にアップします。
 但し、カウンターで「ニュルを走るんだ〜」なんて言ったら「No!」と一蹴されてしまうので気を付けてください。

 ニュルの規則ではレンタカーで走ることを拒否はしていませんが、レンタカー会社の規則ではニュルを走るのを規制している場合が多いようです。つまり、レンタカーを使ってニュルで事故った場合は自腹を切らなくてはならないのです。
 ちなみに僕はアウディ A 2 のディーゼルターボやゴルフワゴン(これもディーゼル)を借り出して走ったことがありますが、自分をしっかりとマネージメント出来るのならそうそう事故は起きるものじゃ無いと考えています。

 それが怖い人はドイツで安いクルマを購入して走行後売却するという手もあります。ほとんどお金をかけないで 1 週間ニュルを走ったラッキーな人も居ますが、言葉の問題をクリアしなければなりませんね。
 中古車を探す場合でもニュルには 95 デシベルという音量規制があるので、ここぞとばかりにレース専用車などと考えるのは要注意。あくまでニュルは一般道を走れるクルマが走れるトコロ、と考えてください。
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皆ガツガツ走らないのでゲートに並ぶのは多くても数台。チケットを差し込めばゲートは開かれます。
走行できる日時のチェック

 実際にニュル、つまりドイツまで行く時には、何時走れるかを確認しなくてはいけませんが、これはウェブサイトで簡単にチェック出来ます。
 お国柄らしく年間のスケジュールは年初からビシッと出ますから、海外への旅程を組まなくてはならない僕等にとっては便利です。

 平日の日中は自動車とタイヤメーカーのテストで占有されていて、夕方から 2 時間ほどが一般に開放されるというパターンが基本形ですが、春秋でも夜はかなり遅くまで明るいので走行は全く問題ありません。
 土日は終日走れる日もパラパラとありますが、当然混み合いますから朝一番から乗り込み終日のんびりと構え、空いている頃合を見計らって走るのが良いようです。

 1 日居ると平均して 1 〜 2 時間に一回ぐらいは走行が中断されます。
 アクシデントの処理時間です。早くても 15 分、大きな事故になると 1 時間近くコースクローズドとなってしまいますが、そんな時は皆慣れたもんでお茶を飲んだり、パドックでクルマ談義に花を咲かせて再開を待ちます。せっかくドイツまで行くんだから 3 日以上は滞在してゆっくりニュルを堪能するのが良いと思います。

 タイミングが合えば終日走れる日から入って、まずはニュルの雰囲気を楽しみながらニュルの状況をチェック、走行スピードも抑えてコースのレイアウトと状況を把握します。そして翌日から何日かに渡って夕方数時間づつを走る、というパターンがお薦めです。
 夕方までの時間は偽装したテスト車を眺めていても楽しいですが、ニューコースの観客席の裏にあるレジャーセンターと呼ぶ(この名称って日本人の感覚からするとパチンコか温泉ってイメージですが、、、)ビルにミュージアム、バーチャルシアター、ロゴショップ(お土産屋さん)、屋内カート場などがありますので、こちらで楽しめます。

 また、ニューコース観客席の裏側に道路を挟んで「セーフドライビングセンター」があります。
 噴水のウォーターバリアをブレーキングコントロールで避けたり、いきなり走路が横に動いてスピンさせられるのを回避するなどダイナミックなカリキュラムは見るだけでも価値があります。
 もちろん、のどかな田園風景の中でボーっと過ごすのも一興です。昼食は、レース村?周辺のレストランも悪くは無いですが、クルマで 10 分以内にお薦めのレストランが 2 〜 3 軒在ります。これは実際行くことになった人にだけ教えますね。
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写真左)「レイアウトマップ」3 〜 4 年前に買った時で 9.9 マルク。
写真右・中央)「ノルドシュライフェ・ドライバー(ライダーも FAHRER)ハンドブック」の表紙と有名なバンク「カルッセル」のページ(手書き文字は田部のメモ)。もちろんドイツ語だけど写真とアイディアルラインが表示されているので、いわゆる攻略方法はイメージ出来るでしょう。メンタルトレーニングなんてページもあるので誰か翻訳してくれると嬉しいんだけど。
コースレイアウトと注意点

 さて、基本的なコースのレイアウトと情報をしっかりおさえるための資料ですが、ロゴショップやカフェ、近くのガソリンスタンドでレイアウトの概略図や 150 ページに渡ってノルドシュライフェの走り方を図解した本などを買うことが出来ます。
 昔はこの手のビデオも売っていたようですが最近は見なくなりました。何せ全長が長くて千差万別なコーナーがあるので、事前に少しでもイメージを作っておきたいところです。
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2 輪は 4 輪と同じくらい沢山走っています。トライシクル(3 輪車)やミニバギーから大型観光バス、ちょっと前には NATO 軍の装甲車に遭遇したという情報もあります!また、時々昼間の占有時間が足らなかったのか偽装したテスト車も来ます。
 細かい情報や注意はいっぱいあるんですが、基本部分・大事なコトを上げておきますので、参考にして必ず生還?してください。
1)走行はあらゆる車種が混走します。
バギーやトライシクル、大型バスだって居ます。それぞれの特徴を考えて絡まない注意が必要です。すばしっこくて不安定な二輪には最も気を使ってください。
四輪と比べると直線は速くコーナーは遅く(ある程度のレベル以上、一般的に)、速いライダーはあっという間に追いついてきます。

2)初めはたくさん追い越されます。
後ろからすごい勢いでポルシェなんかが迫ってくるとけっこうビビリますが、急に進路を譲ったりアクセルを戻すとかえって危険です。基本は「自分はアウトインアウトで走行し、速いクルマがラインを変えて追い越す」ということです。
少し慣れてきたら、コーナリング中は基本的なアイディアルライン(アウトインアウト)をそのまま走行し、立ち上がりでアウトに膨らまないようにします、その時にイン側のウィンカーを点灯して譲る意思を示せればベストです。直線では左側から追い越すのが、彼の地の常識だということを忘れないでください。

3)一般的なサーキットのようにレーシングコース専用の路面ではありません。
雨が降ったら雪と同じぐらい(けっしておおげさでは無く何人もの人がなめてかかって泣きを見ています)、滑る場所が何箇所かあります。特に古い舗装路面でアイディアルライン上が見事に磨かれているコーナーが何箇所かあります。やっかいなことに、思ったより滑らないコーナーもあって、それが 21 キロに散らばって混在しているのです。
ひとつひとつ試すのも不可能だと思いますので、雨が降ったら一旦仕切りなおして恐る恐るコーナリングしてください。

4)アイディアルラインを参考にしようと他のクルマに付いて行く人がいます。
しかし、スキーと同じで見た目にスゴイクルマでも実際にドライバーの素性はわからないし、クルマによっても違いがあってしかりのものです。
安全に走るためにはアイディアルラインを知っておくのが良いのはもちろんですが、初めて走る道がそうであるように見える範囲で安全マージンをとりつつ走り、自分でラインをセッティングしてゆくのも悪くありません。前回「なぜニュルなのか」という所でも触れましたが、タイムや結果を設定しないでドライビングそのものに集中し楽しめるのが良いんです。
もっと具体的な情報やアドバイスが必要な方は、アウディドライビングエクスペリエンス(ADE)などの機会に声をかけて頂ければ喜んでお答えいたします。
 ADE では先日初めてシチュエーション 3(高速走行プログラム)を実施し、僕がニュルで学んだことを活かしたカリキュラムを実施しました。レーシングコースという先入観を持たないでコースマネージメントをしてもらうために FISCO を逆周りで走ったり、ISO 規格に則った W レーンチェンジで乱れた挙動を立て直すチェレンジをしてみたり、ニュルまでは、という方もきっと良い体験が出来ますので、ぜひ一度来てみてください。
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AUDI_A2_SAUDI A2
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ニュルのウェブサイト
http://www.nuerburgring...
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ニュルブルグリンクってどこ? :
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 オールドコースは、30 万分の 1 の地図でもコースレイアウトが判るほど雄大。
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